世間のことに疎いアーシェは、なんでも屋の一員として奮闘するが…
設定もストーリーもキャラクターも王道で、後書きにもあるように、殆どのネタに元ネタがあるので、これはあれに似てるなぁ…という印象がかなり強いが、親切設計で丁寧なRPGでした
常時セーブ、エンカウントのタイミングを確認可能、ダンジョン内に回復ポイント、1度行った町にショートカット、難易度選択、行き先が分からなくなっても手帳から確認可能…
など、プレイ中の不自由は殆どありません
イージーにすればラスボス以外オートで倒せるほど簡単になるので、RPGが苦手でもクリア可能
ストーリーは青年ふたりのところに謎の少女が転がり込む、彼女には何か隠し事があり…というお約束
なかなか面白かったのだが、纏まりの無さが目に付く。
アーシェが酷く世間知らずだった件が姉が登場してからもクローズアップされないし、ヒュウガとの恋愛を匂わせるような台詞もあるが、特に進展しないまま終わってしまうので、主人公とヒロインの関係がかなり希薄で、盛り上がりに欠けた(その分ほかのキャラに恋愛要素がある)
25歳にして恋愛経験がない童貞という煽りがちょいちょい入るので、書いたからには活かすとよかった
折角、25歳の童貞の相手として、世間知らずな14歳の少女がいるのだし、かなり面白い絡みになりそうな予感があったのに
25歳童貞という武器をちゃんと使いましょうよ!
それはさておき、RPGはあくまで主人公とヒロインが中心のストーリーであるべきだが、どうにもヒュウガとアーシェは中盤以降空気で、余り活躍の場がなかった
なんでも屋の回想でも、主役はエイルだしね
そもそもヒュウガ、どういう経緯でなんでも屋に入社したのか、よく分からない。
戦災孤児か何かだろうか?
掘り下げて欲しかった(そういう過去があるから自分と同じ境遇のアーシェを保護したのかと思ったが、特に何もないので、ストーリーにピークが来ない)
後書きにもあるが、ぶっちゃけアーシェのヒロインポジションは、姉に食われたよね
時系列を考えると矛盾したような個所もあるし、ストーリーはもうちょっと練りこめたんじゃないかと
王子を倒してからの展開は、何かシュールさがあった
評価C
60点
大きな盛り上がりこそないが、起承転結が丁寧で、何より親切設計なので、良く出来たRPGです
しかし、エイルはエイルで、酸いも甘いも噛み締めた大人の男性として描かれてるので、31歳だと若すぎますかね。(14歳の父親ではないだろうし)
しかも王子より年下…
イメージは40歳くらいだったな
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