悪夢のような虐めを受けているアツムは、眠ると悪夢を見る
その悪夢の世界では、アツムは虐めをする側に立たされていた
そして虐めのターゲットにしているのは、現実世界では自分を守ってくれている幼馴染の、サクラだった…
まーこれはなかなかの胸糞ゲーですね(勿論、褒めてます)
まずテーマが虐めという時点で胸糞じゃない訳が無いのだが、虐める側のキャラクターである国会議員の息子ソウマが、かなりの悪人だ
女だろうが平気で殴り、逆らえばレイプ(サクラも殴られ、レイプされそうになる)
問題があっても、父親の権力で全てもみ消す
「徒花の館」にもそんなキャラクターがいたが、あれと違って可哀想なエピソードもない、正真正銘の悪党だ。
虐めといってもこのゲームにはNHK教育的なヒューマニズムはほぼなく、「ウシジマくん」「僕たちがやりました」「善悪の屑」のような内容
よって、虐める連中に復讐をしようという流れになる
まずここがストーリーのキーポイントだが、他にも…
この悪夢はなんなのか?
悪夢にしか登場しない謎の少女メアは何者なのか…?
などの展開でプレイヤーを引っ張る
ストーリーはかなり粗削りで急展開が目立つが、どんでん返しやタイトル回収が上手で、最後まで突っ切った感はある
前記したタイトルが好きなら、お勧めできる1作です
ネタバレ感想
悪夢の正体が現実世界でサクラを助けた後の世界とは皮肉なもんだね。アツムはどうあっても悪夢に苛まれるわけだ
そして死んだ母親だったメアも、悪夢にしか出てこれない…
権力を失って逆襲されたソウマの末路は定番だけど、まあカタルシスはあるよね。悪党が討たれるってのは
だが話はそんな単純でもなく、それでも虐めのループは終わらないばかりか、サクラはまたも虐めのターゲットにされてしまう
このゲームはそこからの結末がほとんど描かれていないし(条件を満たすと真エンドが出るとかじゃない限り)丸投げの伏線やカナメはどうなったの?という疑問が残ったまま終わるが、このゲームの着地点は主人公の成長だから、これでいいのではと思いますね
これ以上長くても、絶対にダレるしね
NHK教育的ヒューマニズムはないと前置きしましたが、最終的な結論に限っては、まさにそこでしょう
評価C
60点
次に行くポイントも示されてるし、親切設計なのも良かった。
しかしなんというかアレですね。
女子高生のママというのは…
これが「バブみ」ですかねぇ……
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