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2013年10月14日
「許されざる者」見てきました
 今日は土曜に見に行った作品の感想ですが、一言で言うなら「安心感」って感じかな?抑えの切り札を9回に登板させ、きっちりと抑えた…って感じで、きっちりと「良い映画」と言う感想でした。そして今回は珍しく母を連れての映画鑑賞、せっかくなので母のリアクションも含めて書いていこうと思います。



 そりゃアカデミー賞を受賞した作品の渡辺謙を使ったリメイクで駄作になるはずもないし、ハズレはないと踏んでいましたが、きっちりとした映画を久しぶりに見たという気分になりました。

 それでは映画の感想は3日連続なんで説明不要かな?【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 冒頭にも書いた通り、久しぶりに映画を見に行きたいという母のリクエストもありこの映画を選んだのですが、母も望んだ割には作品中に描かれていた暴力シーンはかなりダメだったみたいで、目を背けてました。もちろん、刀で切りつけられるシーンなどもですが、想像の範疇にある蹴りや割った瓶を使ったシーンは特に苦手な様子。

 いちおう「PG12」なんで、母親のレベルとして参考にしておこう(笑)。

 で、いつもの感じで感想を書くと、これほど安定感のあるキャスティングはなかなか無いでしょう。それと同時に「きっちりとした映画を久しぶりに見た」と書きましたが、逆を言えば型通りの映画と言うネガティブな言い方もできます。

 ストーリーも今の時代の感覚で救いを求めるような見方をしても期待を裏切られるだけ。バカにされたという理由だけで殺された女郎、傷物にされた女郎たち、その代償として馬で手を打つことになったり。その復讐として実行犯ではない主犯の弟分まで殺されたり。このように当時の人の命の軽さも描かれていますが、同時に人を手にかけた側の苦悩も描かれています。

 そして何よりこの映画の題名「許されざる者」である主人公、十兵衛。どんな理由であれ、一度は罪を悔いて刀を置きながら再び人を斬る事を選ぶかれは、やはり許されない存在だったのでしょう。ラストシーンも含め、本当に完結した作品でオススメですが、やはり母のリアクションを見る限り微グロ認定かな?


 それから比較を使ってある人物をディスるのはあまり好きではありませんが、先日の「R100」の感想で映画が壊れ始めたのが渡辺直美など好き勝手できる(遠慮が不要な)キャストが出てきたあたりからですが、逆を言えば名だたる女優陣にはボンテージファッション以上の要求ができなかったのでは?

 それに引き換え「許されざる者」の中では渡辺謙が佐藤浩市にマジでビンタされてた。殴る方も殴られる方もプロ、そしてその演出を要求し、のませた監督もプロ。その辺を踏まえて両映画を比較すると、監督の力量を量るポイントの一つなのかもしれないと感じました(笑)。

【感想:End】

 最後に。この映画と「そして父になる」のどちらかを見たいと言ってた母。映画鑑賞のきっかけとして、今回は私が誘ったのですが、「そして…」は確実に私も泣きそうだったので、消去法でこちらを選びました。

 しかし、バイオレンスがここまで苦手だったことを知り、ちょっと反省。少なくとも「そして…」で子供を巡って福山雅治とリリー・フランキーが流血の殴り合いをするシーンはないと思いますから(笑)。




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