Elwood覚書（ブログ版）

　今日の題名、「Ｘ」とすべきなんでしょうが「χ」を使いました。皆さんご存知、人気ドラマ「ガリレオ」の映画版で、テレビシリーズでは数々の超常現象を利用した犯罪を科学的に解明し、その裏に隠されたトリックを暴くと言う、実に私好みのストーリーですが･･･実はまともに見た事はありません。いや、放送当時、仕事も忙しくてそれほど積極的に見ようって気力も無かったし。

　でもって今回、時間の合間が出来ましたんで「容疑者Ｘの献身」を見てきました。恒例のネタバレ注意の「感想タグ」で感想を書きますが、その前に差しさわりの内部部を少し書きましょう。

　まず、邦画に対して評価の厳しい私ですが、この映画は合格点以上の出来でした。上映時間が128分と、かなり長い作品ですが、それほど長さは感じられません。また、理系出身で極わずかですが「象牙の塔」の端っこを職場とした経験、そして何よりオツムの中身は雲泥の差がありますが登場人物と近い年齢の私は、想像以上に感情移入してしまいました。（ラスト、少々泣きそうになりました）

　では恒例の【感想：Start】～【感想：End】です。この間はネタバレの恐れがありますんでご注意を。

【感想：Start】

　まず冒頭にも書きましたが、ガリレオシリーズの醍醐味は「超常現象」のチョイスとそれを使った犯罪、そしてそれを暴く過程でその超常現象を科学的に再現可能な形で解説をし･･･って所ですが、この映画ではいきなり泥臭い偶発的な殺人事件から始まります。

　しかし！高校の数学教師にして不遇の天才、石神の手によりその無計画な殺人事件を後付で完全犯罪に仕立てあげられます。その謎に挑むのが主人公、湯川ですが、二人は大学時代からの友人で、互いの頭脳と天才っぷりを承知しています。

「答えがある事を前提に、難問を作る方と解く方とでどちらが難しい？」

　こう石神に問いかける湯川。この秘めた宣戦布告のシーンから両者は静かな対戦モードに入ります。

　湯川との友情や最終的に身を挺して守ろうとする隣人、花岡に対する想いなど、不器用に距離感がつかめずに間を置く石神。この映画のキーワードになっている「四色問題」と重なります。

　ラストやトリックを含め、若干釈然としない部分も残りますが、オススメの映画です。

【感想：End】

　最後に。引き続きプチ無職状態の私、まだ休みは続きそうです（笑）。

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