2019年07月08日
「Diner ダイナー」見てきました
今日は期待していた映画「Diner ダイナー」を見てきましたが、一言で言えば「スタイリッシュ・ハラスメント」って感じ。いや、最終的には悪い映画じゃなかったんですが、ちょっとお腹いっぱい。何と言うか…「センスのない私めなんぞがこの映画を拝見させていただき、ありがとうございました」って表現になりそう。
いや、正直に言えば30点でもアリかもしれないし、80点を付けても良いかもしれないと言う映画です。
当面のまとまった金欲しさにヤバイ事に巻き込まれたカナコは、殺し屋専用の食堂(ダイナー)の店主で元殺し屋のボンベロに買われる。そこは外界と切り離された空間で生殺与奪の中でのウェイトレス生活。そこでも用無しのレッテルを貼られ殺される直前、その店の「至宝」とも言える高級な酒を隠し、その在処を人質に命をつなごうとする。
そんな中、ボンベロを殺し屋からシェフに転身させた組織のボス、デルモニコの一周忌の食事会が開かれる。それは同時に、新しいボスを選ぶための「開戦」の合図でもあった。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】にはいります。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。
【感想:Start】
のっけから申し訳ないが、蜷川実花の監督映画は初めて見ましたが、この先は見たい映画の判定にはマイナス評価ですね。あまりにもスタイリッシュすぎて、私なんぞの下衆な人間が鑑賞してよろしいでしょうか?とあらかじめお伺いを立てなければならない印象を受けました。
原作は小説で、それコミック化した作品をネットの立ち読みかマンガ喫茶でチラ見した程度。で、そもそもの設定が荒唐無稽すぎるんで「キビダンゴの交換条件で鬼退治に参加する畜生ども」や「甲殻類の仇に無機物の臼までが名乗りを上げる」くらいにファンタジーとして受け止めましょう。
それでもストーリーがちょっと酷すぎる。客が飯を命がけで食べに来るって設定もムチャだし、気分次第で店の備品の破壊からウェイトレスの殺害までやって、いくら請求される?ってか殺し屋のキャラクターも良いんですが、浮世離れの「スタイリッシュ!」をゴリゴリ押し付けてくる。もちろん、一発職務質問レベルの格好ばかり。
店は壊れてもすぐに元に戻る(昭和の例えで言えば「宇宙戦艦ヤマト」)し、たった二人で維持できる?終盤のデルモニコの一周忌での会議も当たり前に考えたらダイナーの3重の入り口で武器を没収し丸腰で入店するんじゃないの?その後、(ネタバレになりますが)無礼図が生き残った後にその手下が乱入してきますが、コフィ、マリアの部下は?ボスが殺されても黙ってたの?
それからボンベロの才能を見出し、Dinnerのシェフにした組織のボスデルモニコを故・蜷川幸雄の肖像画で登場させていましたが、これはもちろん主演の藤原竜也と蜷川幸雄の関係をそのままイメージしたものでしょう。そして映画の中で「跡目争い」に生き残った無礼図に店をこのまま続けることを要求するが「自分の主はデルモニコだけだ」と断るシーンは…どう受け止めたらいいのかな?
藤原竜也は蜷川の遺産だ!って印象付けたいのか、それとも「2代目の女性」の言いなりにならないって事なのか。まぁ、どっちでもいいですが(笑)。
私としてはこの映画の見どころとして武田真治のキレっぷりと藤原竜也が同じシーンでどの様に収まるかにかかっていましたが、残念ながら武田真治はほとんどザコキャラ扱い。悪くはなかったんですが…。あと、せっかく小栗旬を使ってたんですが、ピンのお笑い芸人「ZAZY(ザジー)」にしか見えなかったなぁ。
あと、最後に付け加えると銃撃戦もスタイリッシュにしたかったんでしょうが、こればっかりはジョン・ウーの焼き直しと言うか、「こんなシーン、カッコイイでしょ?」って作りての押し付けがきつかった。多分、ファッションに疎い私は殺し屋たちのスタイルを「そんなモノか」って受け入れながら、アクション映画をそれなりに見ているんで鼻を突いたのかも。
エンディングも妙な予定調和で、総じて55点くらいかな。
【感想:End】
最後に。この映画のエンドロールに「タロットカード指導」として東京のプロマジシャンである都々さんと思しき名前を確認しました。ってか、映画でカード投げでターゲットを殺す殺し屋がいて、その指導と思われますが、都々さんにカード投げのイメージがあまりなかったんで見間違いかな?って思ってます。
まぁ、確かめるためにもう一度見に行くって予定もありませんし、DVD借りることもあるかもしれませんが、だとしても先の話だろうけど。
いや、正直に言えば30点でもアリかもしれないし、80点を付けても良いかもしれないと言う映画です。
当面のまとまった金欲しさにヤバイ事に巻き込まれたカナコは、殺し屋専用の食堂(ダイナー)の店主で元殺し屋のボンベロに買われる。そこは外界と切り離された空間で生殺与奪の中でのウェイトレス生活。そこでも用無しのレッテルを貼られ殺される直前、その店の「至宝」とも言える高級な酒を隠し、その在処を人質に命をつなごうとする。
そんな中、ボンベロを殺し屋からシェフに転身させた組織のボス、デルモニコの一周忌の食事会が開かれる。それは同時に、新しいボスを選ぶための「開戦」の合図でもあった。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】にはいります。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。
【感想:Start】
のっけから申し訳ないが、蜷川実花の監督映画は初めて見ましたが、この先は見たい映画の判定にはマイナス評価ですね。あまりにもスタイリッシュすぎて、私なんぞの下衆な人間が鑑賞してよろしいでしょうか?とあらかじめお伺いを立てなければならない印象を受けました。
原作は小説で、それコミック化した作品をネットの立ち読みかマンガ喫茶でチラ見した程度。で、そもそもの設定が荒唐無稽すぎるんで「キビダンゴの交換条件で鬼退治に参加する畜生ども」や「甲殻類の仇に無機物の臼までが名乗りを上げる」くらいにファンタジーとして受け止めましょう。
それでもストーリーがちょっと酷すぎる。客が飯を命がけで食べに来るって設定もムチャだし、気分次第で店の備品の破壊からウェイトレスの殺害までやって、いくら請求される?ってか殺し屋のキャラクターも良いんですが、浮世離れの「スタイリッシュ!」をゴリゴリ押し付けてくる。もちろん、一発職務質問レベルの格好ばかり。
店は壊れてもすぐに元に戻る(昭和の例えで言えば「宇宙戦艦ヤマト」)し、たった二人で維持できる?終盤のデルモニコの一周忌での会議も当たり前に考えたらダイナーの3重の入り口で武器を没収し丸腰で入店するんじゃないの?その後、(ネタバレになりますが)無礼図が生き残った後にその手下が乱入してきますが、コフィ、マリアの部下は?ボスが殺されても黙ってたの?
それからボンベロの才能を見出し、Dinnerのシェフにした組織のボスデルモニコを故・蜷川幸雄の肖像画で登場させていましたが、これはもちろん主演の藤原竜也と蜷川幸雄の関係をそのままイメージしたものでしょう。そして映画の中で「跡目争い」に生き残った無礼図に店をこのまま続けることを要求するが「自分の主はデルモニコだけだ」と断るシーンは…どう受け止めたらいいのかな?
藤原竜也は蜷川の遺産だ!って印象付けたいのか、それとも「2代目の女性」の言いなりにならないって事なのか。まぁ、どっちでもいいですが(笑)。
私としてはこの映画の見どころとして武田真治のキレっぷりと藤原竜也が同じシーンでどの様に収まるかにかかっていましたが、残念ながら武田真治はほとんどザコキャラ扱い。悪くはなかったんですが…。あと、せっかく小栗旬を使ってたんですが、ピンのお笑い芸人「ZAZY(ザジー)」にしか見えなかったなぁ。
あと、最後に付け加えると銃撃戦もスタイリッシュにしたかったんでしょうが、こればっかりはジョン・ウーの焼き直しと言うか、「こんなシーン、カッコイイでしょ?」って作りての押し付けがきつかった。多分、ファッションに疎い私は殺し屋たちのスタイルを「そんなモノか」って受け入れながら、アクション映画をそれなりに見ているんで鼻を突いたのかも。
エンディングも妙な予定調和で、総じて55点くらいかな。
【感想:End】
最後に。この映画のエンドロールに「タロットカード指導」として東京のプロマジシャンである都々さんと思しき名前を確認しました。ってか、映画でカード投げでターゲットを殺す殺し屋がいて、その指導と思われますが、都々さんにカード投げのイメージがあまりなかったんで見間違いかな?って思ってます。
まぁ、確かめるためにもう一度見に行くって予定もありませんし、DVD借りることもあるかもしれませんが、だとしても先の話だろうけど。
追記のディスり。
「俺はここの王だ!砂糖の一粒まで俺に従う!」って言ってるけど、料理人なら基本じゃねぇ?
ってか、その割には客が店の中で銃をブッ放したり殺しをしたり。それでも「おいおい、大概にしとけよ」って感じでスルーしてるのって、気の弱い定食屋のオヤジじゃん。ちょっとヤンチャしてる客をボンベロがひと睨みし「静かに飯を食うか、それとも俺の手で静かにしてやるか、どっちか選べ」くらい言えばいいのに。」
ついでに言えば「どんな客でも平等に扱う」って言うなら、3人の殺し屋のボスがもめ事を興しそうになっても「ここでは俺に従ってもらおう!」ってやるくらいじゃないと、三つ巴の殺し合いに巻き込まれて翻弄されてる印象が強く、キャラがブレてた気がするなぁ。
「俺はここの王だ!砂糖の一粒まで俺に従う!」って言ってるけど、料理人なら基本じゃねぇ?
ってか、その割には客が店の中で銃をブッ放したり殺しをしたり。それでも「おいおい、大概にしとけよ」って感じでスルーしてるのって、気の弱い定食屋のオヤジじゃん。ちょっとヤンチャしてる客をボンベロがひと睨みし「静かに飯を食うか、それとも俺の手で静かにしてやるか、どっちか選べ」くらい言えばいいのに。」
ついでに言えば「どんな客でも平等に扱う」って言うなら、3人の殺し屋のボスがもめ事を興しそうになっても「ここでは俺に従ってもらおう!」ってやるくらいじゃないと、三つ巴の殺し合いに巻き込まれて翻弄されてる印象が強く、キャラがブレてた気がするなぁ。
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