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2019年03月23日
「翔んで埼玉」見てきました
自称「クソ映画ハンター」の私。漫画原作の実写化でヤバい臭いのする映画は極力見に行っていたのですが、この映画は意外と評判が良い。ゆえにパスしようかと思っていましたが、タイミングが合ったので鑑賞。結果、予想をはるかに上回る良い映画でした(笑)。





結婚と同時に東京都内に住むことを夢見る愛海は結納のため、両親と埼玉の田舎から都心へ移動。その車内で埼玉にまつわる都市伝説として語られる物語。かつて東京都民から蔑まれた埼玉県民の解放の歴史が。関東における東京都と神奈川県、そしてそれ以外の県とは大きな格差があり、埼玉県民、千葉県民は通行手形なしでは東京都内に入れないほど虐げられていた時代の物語が繰り広げられる。

まぁ、パラレルワールド的な意味合いでありながらも、かなり特定の地名を引き合いに出してのディスりが笑いを誘いますが、この話は全て完全な架空の国の設定にし、笑いの要素を除外すればヒロイックファンタジーでも十分通用するストーリーで驚きました(笑)。

それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】にはいります。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。

【感想:Start】

上でも書きましたが、これは単におバカな映画と思っていたら予想をはるかに超えるしっかりしたストーリーでした。いや、ホントに異世界の中世ヨーロッパを舞台にした小国に置き換えればしっかりとした映画になりそうですが、それでいてちょこちょこと特定の地名を引き合いに出しての悪口はクスっとした笑いから、ちょっと冷や汗をかきそうな笑いまでそろっています。

もっとも、埼玉や千葉を田舎と認定して笑いものにしていますが、関東圏外の人間はホントは笑えないんですけどねぇ。福岡在住の私も、いくら九州を代表する都市と言っても(映画の都市伝説パートではなく、現代の)埼玉、千葉に比べれば思いっきり田舎なんですけどねぇ(笑)。

さて、ストーリー自体を語るよりその映像についてですが、本当にどうやって撮影許可を取ったんだ?って思うような映像が目白押し。いろいろと問題になるシーンが多く、個人的には"あの"濃厚なキスシーンは一発でPG12指定になりそうな気がしますが。

それから漫画の実写化にありがちな「コスプレ大会」も、そもそものぶっ飛んだ設定のおかげで不問になってしまったのは上手いと言わざるを得ません。同時に車で移動中の親子三人の現代パートを要所で入れ、観客がツッコミたい部分を上手くガス抜きし、改めて悪ふざけに入っていける構成もお見事。

見ている方が恥ずかしくなるクソ映画を期待していましたが、思いっきり裏切られました。これはおすすめ映画ですねぇ。

【感想:End】

最後に。またまた春休みシーズンによる映画の偏りのため、またまた見る映画がない。姪っ子(長)にリクエストを聞いたが、私が見るタイプじゃないモノばかり。あぁ、だからこそそんな映画も需要があるんだなぁ、と思う次第で。

とりあえず姪っ子(長)には「一年後には題名も覚えていないような映画は却下!」としておきましたが、ホント、一年前にあった恋愛ものの題名って興味もないから覚えてないなぁ(笑)。




翔んで埼玉|映画情報のぴあ映画生活


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