今日、石川に来て初の休日を迎えたので、公共交通機関の使い心地を確認する意味もかねて金沢市内に映画鑑賞。作品はシュワちゃんが久々に単独主演の「ラストスタンド」。実はあまり見に行くつもりはなかったんですが、意外なほど良い映画でした。



　いわゆる「強敵を迎え撃つ雑草軍団」という黒澤映画からのパターンで、凶悪な逃走犯にして麻薬王の国外脱出を阻止する田舎の保安官。護送の列から逃げ出すシーン、その対策を打つFBIの指令室などは近代的な映画、それに対しシュワちゃんの守る田舎町のシーンは前世紀的な映画を彷彿とさせるコントラストが面白く、終盤にそれがぶつかり合う流れは、映画好きにはたまらないのでは？

　それでは今回も【感想：Start】~【感想：End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想：Start】

　正直言ってこの映画の予告編を見て「あぁ、シュワちゃんも歳を取ったなぁ…」と少々悲しくなってしまいました。それが上の予告編の1分11秒ごろ、奇天烈な格好の仲間がマシンガンの弾を送り、シュワちゃんが撃っているシーン。昔のシュワちゃんならこれを小脇に抱え、一人で敵に向かって言ってたはず。加えて自虐的な「Old…」のセリフ。

　一昨年末、「新少林寺」でジャッキーがワイヤーアクションに手を染めた時のもの悲しさにも似たものがありましたが…本編を見てみると、思った以上に頑張っていました。もちろん、かつての見ているだけで爽快なパワーを見せつけるアクションは影を潜めていますが、それでも絵になる俳優だと感じました。

　途中、程よくコメディ要素を加わり見ていて飽きませんが…やっぱり少々矛盾も。終盤、あれほど逃走経路に金をかけて万端を期していたのに、メキシコ側の国境に迎えを用意してないってのもおかしいし、FBIも橋の位置がわかっているのなら橋の破壊を優先させるとか…。


　まぁ、いろいろと書きましたが、オススメ映画に入れましょう。おまけとして地味に好みである黒人俳優、フォレスト・ウィテカー（「レポゼッション・メン」での演技が好き）が出ていたのがプラスポイントかも。

【感想：End】

　そう言えばシュワちゃん主演の映画で映画館で観た映画と言えば…「ターミネーター２」と「トータルリコール」か。で、「トータル…」は当時付き合っていた彼女と見に行ったわけですが…いや、思い出話を書いてるといまだに心が荒れるのでやめておこう（笑）。

　最後に。今回、アパートから徒歩3分のバス停から目的地の金沢市内（ってか、金沢駅に隣接するビルの映画館）に行くのに2時間近くかかった。いやはや、自動車がなければ厳しい生活環境だとは思っていましたが、ここまでだとは。

　これともう一つ、ネタがあるんでそれは次回に。

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