2012年03月07日
「ヒューゴの不思議な発明」見てきました
今日、仕事終わりにレイトショーで「ヒューゴの不思議な発明」を見てきました。結論から言うと、この映画はやられました。テレビのCMなどで子供向けの不思議なファンタジーと言うわけではありません。私もこの作品がアカデミー賞5部門制覇?って感じでしたが、内容は少々あざといくらいの映画愛を押し出した映画でした。
駅の時計台で時計の番をしながら暮らす身寄りのない孤独な少年ヒューゴ。父が遺したカラクリ人形に父の思いが残されていると信じ、修理を続ける。ある日、駅にあるオモチャ屋の店主である老人との出会いからヒューゴと老人とカラクリ人形の不思議な関係が動き出す。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】です。この間にネタバレの可能性があります。あっ、まだ見ていない人がここで読みやめるかもしれないんで先に書いておきますが、無理に3Dで見る必要は無いかも(笑)。
【感想:Start】
この映画、正直なところアカデミー賞5部門って程かと思いましたが、予想以上に良い作品だったのは確かです。
映画の序盤は少年の過酷な境遇や容赦ない大人の対応など、はっきり言って不快なシーンの連発で、かなり印象は良くありませんでした。この負のシーンがその後効いてきたのかもしれませんが、私には少々ストレスでした。
しかし、やはり両親を亡くし老人宅で暮らす少女と心を通わせ始めた辺りからストーリーに引きこまれていきますが、逆を言えば安定感があるというか・・・陳腐な感じの流れになるということは否めません。
そして老人がなぜ心を閉ざしているのか、そして少年がカラクリ人形の秘密を解き明かそうとした時、少々涙目になりました。女流画家のマリー・ローランサンの詩の一節に「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」とありますが、老人・ジョルジュもまた忘れられた存在だった・・・
多少、引っ掛かるところとか予定調和の部分はありますが、一つだけ突っ込むとしたらジョルジュ研究をしていた先生。ジョルジュが戦争で死んだと思い込んでいたが、映画の中でジョルジュは戦後は自分の映画が受け入れられなかったと語るシーンがありました。って事は戦後も映画を作ってたんじゃない?それ、調査不足なんじゃ・・・
あと、ちょっと関係ないけど、この映画で個人的には大槻ケンヂの『ステーシーの美術』に収録されている「星座の名前は言えるかい」と言う曲を思い浮かべました(笑)。
【感想:End】
最後に。少々あざとい映画愛と書きましたが、ラストでも映画ファンを泣かせるようなシーンがそれ。ただ、この映画で感動を覚えた方はぜひ「落下の王国」と言う映画をご覧下さい。(少なくとも同じ方向性で捉えれば、私はこの映画のほうが好きです)
・ヒューゴの不思議な発明@ぴあ映画生活
映画(全般) ブログランキングへ
{a8.net http://www.dmm.com/mono/dvd/-/detail/=/cid=n_684bwd1343}
駅の時計台で時計の番をしながら暮らす身寄りのない孤独な少年ヒューゴ。父が遺したカラクリ人形に父の思いが残されていると信じ、修理を続ける。ある日、駅にあるオモチャ屋の店主である老人との出会いからヒューゴと老人とカラクリ人形の不思議な関係が動き出す。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】です。この間にネタバレの可能性があります。あっ、まだ見ていない人がここで読みやめるかもしれないんで先に書いておきますが、無理に3Dで見る必要は無いかも(笑)。
【感想:Start】
この映画、正直なところアカデミー賞5部門って程かと思いましたが、予想以上に良い作品だったのは確かです。
映画の序盤は少年の過酷な境遇や容赦ない大人の対応など、はっきり言って不快なシーンの連発で、かなり印象は良くありませんでした。この負のシーンがその後効いてきたのかもしれませんが、私には少々ストレスでした。
しかし、やはり両親を亡くし老人宅で暮らす少女と心を通わせ始めた辺りからストーリーに引きこまれていきますが、逆を言えば安定感があるというか・・・陳腐な感じの流れになるということは否めません。
そして老人がなぜ心を閉ざしているのか、そして少年がカラクリ人形の秘密を解き明かそうとした時、少々涙目になりました。女流画家のマリー・ローランサンの詩の一節に「死んだ女よりもっと哀れなのは忘れられた女です」とありますが、老人・ジョルジュもまた忘れられた存在だった・・・
多少、引っ掛かるところとか予定調和の部分はありますが、一つだけ突っ込むとしたらジョルジュ研究をしていた先生。ジョルジュが戦争で死んだと思い込んでいたが、映画の中でジョルジュは戦後は自分の映画が受け入れられなかったと語るシーンがありました。って事は戦後も映画を作ってたんじゃない?それ、調査不足なんじゃ・・・
あと、ちょっと関係ないけど、この映画で個人的には大槻ケンヂの『ステーシーの美術』に収録されている「星座の名前は言えるかい」と言う曲を思い浮かべました(笑)。
【感想:End】
最後に。少々あざとい映画愛と書きましたが、ラストでも映画ファンを泣かせるようなシーンがそれ。ただ、この映画で感動を覚えた方はぜひ「落下の王国」と言う映画をご覧下さい。(少なくとも同じ方向性で捉えれば、私はこの映画のほうが好きです)
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