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2011年12月12日
「リアル・スティール」見てきました
 この映画を覚書で最初に取り上げたのは7月。予告編を見ただけでネタが分かるタイプの映画でありながらも興味を持っていたんですが、公開直前になってえらく話題作の様になって戸惑っていました(笑)。まぁ、予告編を見ていただければあらすじもオチも書くまでもないでしょうが。



 この映画、基本的にはオススメの部類に入ると思いますが、過剰な期待は禁物。それでは早速、【感想:Start】〜【感想:End】へ。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。

【感想:Start】

 あらすじを今一度整理すると、主役はコンボイ・トラッカーで義父との折り合いが悪く、妻子を残して家を出てしまう。10年後、妻が重病と聞き息子と再会して妻を見舞うがその後に妻は他界。息子は義父が引き取るが、アームレスリングの・・・って、これは「オーバー・ザ・トップ」のあらすじか。まぁ、ほとんど同じようなもんです。

 あと、ロボットを使ったボクシングのストーリーは「ロッキー」。いや、監督はスタローン・ファン?


 正直、宣伝で煽っているほどの感動はありません。息子と父親のミゾが予想以上に浅いというか・・・ロボット格闘技のファンであった息子はロボットを通じてアッサリと父親と会話を持ちます。そんでもって旧型ロボットのATOMを手に入れるのも意外にアッサリ。小学生程度の子供が500キロのロボットをどうやって掘り起こし、カートに載せたのか?ってのも含め、ストーリーを詰め込みすぎじゃないかって気もします。

 この詰め込み過ぎってのはATOMの快進撃も一緒。チューンナップしたとは言え、旧式ロボットが勝てるのか?ってのもあるし、パンチを受けるボディーの強度やら、そもそものルール(ロボットのサイズやパワー、総重量などなど)も大雑把。もう、この辺にツッコミを入れてたらキリがない(笑)。

 そして最大のツッコミは終盤のシャドー機能を使ってのファイト。主人公の元ボクサー、チャーリーの動きを見て反応するATOMですが、対戦相手と位置が変われば当然、視界からチャーリーも消える。そうなると動きも止まるはず(この視界から外れると・・・の件は映画の中でもある)だし、そもそもロボットなんだから首を360度回るようにして視線はチャーリーを追いかけるってのもアリのはず。

 まぁ、体を動かして操縦するってのは「ジャンボーグA(エース)」以来、イロイロと疑問を感じていましたが、今回も同じ。操縦する側の体勢が攻撃を受けている操縦される側の体勢と一致してるとは限らないし。

 そして対戦相手、最後はタク・マシドなるチームの頭脳がロボットの操縦を替わりますが、ボクシングでもセコンドに付ける人にはライセンスが必要で、数も決められている。ましてや試合にもっとも影響を与えるであろう操縦者が試合中に勝手に替わるってのも・・・。

 このあたりはツッコミの繰り返しになりますが、操縦方法やらも含め、ロボットボクシングのルールと言うか仕様の設定がかなりラフすぎたなぁ。

 とは言え、過剰な期待がなければそこそこの映画。見て損は無いでしょう。

【感想:End】

 最後に。ネタバレ部分を読まなかった人も含め、くどいようですが期待するほどの感動はありません。が、よくよく考えると「アジョシ」の時も予想ほどの感動がなかったし、そもそもそのへんの感覚がいかれてしまってるのかな?オレ。

リアル・スティール@ぴあ映画生活


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