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2011年08月01日
「キラー・インサイド・ミー」見てきました
 2日続けての映画の感想ですが、こちらも中央ではGWの作品。見に来る人も少ないでしょうが、個人的な「覚書」として(笑)。

 さてこの作品、マジメを絵に描いた様な安官助手のルーが一人の娼婦との出会いから、内に秘めていた狂気か顔をのぞかせ、冷酷な連続殺人鬼となっていく…といような、実に私好みの作品で注目していましたが、感想として一言。実に浅くて薄っぺらな映画です。



 原作は「おれの中の殺し屋」で、読んだことはありませんが聞いたことはありますし、期待していましたが…この手の映画の初心者には良いかも知れませんが、その浅さから醒めてしまう人がほとんどじゃないかな?

 以下、恒例の【感想:Start】〜【感想:End】で。この間にネタバレが含まれますのでご注意を。

【感想:Start】

 くり返しますが、この映画はシリアルキラーが主人公ですので、当然、狂気の世界を描いているものですが、これも前述の通り実に浅い。1950年代のアメリカを舞台にした映画ですが、当時の殺人捜査ってこんなもの?ってくらいに殺しが雑なのにばれない。濡れ衣を着せるために死体に銃を握らせるが、引き金に指を乗せるようなこともしないし、犯人に仕立てて殺そうとする相手にあっさり逃げられ、最後は結果オーライな形になりますが、これもご都合主義みたいな感じ。

 スタンリー・キューブリックが絶賛したとする原作もこんな感じなのかなぁ?

 それ以上に「勤勉な好青年」が「狂気の殺人者」に変わっていく過程の表現も雑。時間は正確ではありませんが、映画開始10分程度でいきなり狂気が顔を出すため、善良な一面がほとんど感じられません。ゆえに市民から信頼を得ている人物の裏の顔って二面性も感じられない。

 また、この手の映画は2つに1つ。犯罪者が勝利するか敗北するかで、勝利する場合は見終えたときの背筋が凍る感覚、敗北する場合は計画が崩れ、追い詰められていく過程が魅力ではあります。そしてこの映画は後者ですが、計画の穴を突かれ(犯人である主人公から見て)血管が縮むような感覚も少ないし、犯人である事を認めるのもアッサリしすぎ。

 例えばアニメで申し訳ないが、「デス・ノート」のラストでの夜神月の錯乱は秀逸。犯罪者の末路を見事に表現していました。「冷たい熱帯魚」での大量殺人者、村田も朦朧としながら哀れな最期を迎えますが、この映画のラストは…普通は気付くだろ!って状況で警察大失態。何がやりたかったんだろう?って呆れてしまうし、ストーリーの仕立て方も含めて学生の作った学園祭の…(ry

 題名などなどから期待したゆえ、かなりガッカリした映画でした。

【感想:End】

 最期に。来週は「ロシアンルーレット」、再来週は「復讐捜査線」が公開されますが、またもやちょっと遅れの映画。まぁ、夏休みは子供向け映画が主なんで、私好みの映画が少ない。映画の感想でアクセス数は稼げないなぁ(笑)。

「キラー・インサイド・ミー」の映画詳細、映画館情報はこちら >>

キラー・インサイド・ミー@ぴあ映画生活

{a8.net http://books.livedoor.com/item/1444504}


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