走る底辺男

マラソン3年目の締めのレース、そうじゃ吉備寺マラソン2015。もちろんサブ3.5狙いで、そのために苦しいスピード練習を嫌というほど続けてきた。石の上にも3年、今年こそは達成できるはずだ。

スタート〜5キロ：5:26/km-155bpm
最初の5キロは混雑の中で淡々と走る。このペースにしては若干心拍数が高いような気はするが体調不良などの違和感はない。

5〜10キロ：5:24/km-159bpm
そろそろキロ5分程度にペースを上げなければとスピードアップをしたつもりが5キロまでのペースとほとんど変わらず心拍数だけが上昇。どうした？おかしい。

10〜15キロ：5:25/km-164bpm
いつもレースならこの辺りが一番ペースが上がってくるはずなのだが、スタートからほぼイーブンペースを刻んでいる。気合いが入らないし身体と脚がすでに重い。

15〜20キロ：5:27/km-166bpm
もうサブ3.5のレース展開ではないので3時間42分(5:16/km)の自己ベスト更新に目標を切り替えるもスピードが上がらない。

20〜25キロ：5:41/km-170bpm
ハーフの距離を越えると脚がさらに重たくなりペースダウン、余裕があるはずであるサブ4ペースでも心拍数はMゾーン上限値に達してしまう。

25〜30キロ：5:49/km-173bpm
いつもとはまるで違う心拍数で不調は明らか。サブ3.5、自己ベスト更新、サブ4も諦めなければならない状況になってしまった。苦笑いしながら走っていた。

30〜35キロ：6:26/km-169bpm
自分にとってレースは記録更新こそが全て。完全に気持ちが切れてしまった。歩く走るを繰り返す。

35〜40キロ：7:06/km-162bpm
もう頑張って走ろうという気にもならない。小雨が降る中、走るスピードもLSD並みなので身体が冷えてきて寒い。「情けない、俺はもう限界なんだ、こんな苦行はもう止めよう」今回をもって引退レースにしようと考え始める。

40〜Goal(42.195)：8:20/km-149bpm
歩く頻度が増えて寒さに震えながらゆっくり進む。最後の直線1キロに入ると力を振り絞り走り出す。この雰囲気を味わえるのも最後だろう、沿道の声援に感謝しながらゴール。振り向きコースに深々と頭を下げる。

Total :4:15:19

ワースト記録を更新し雨が降る中、脚を引きずりながらやっとの思いで帰宅。このレースのために行ってきた辛いスピード練習から開放されたと安堵。マラソンを始めてちょうど3年、キリのよい所で終わりにしようではないか。

そんな心境だった。

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