24/01/25(木)NHK BSP4Kにて『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』「鎮痛剤 オピオイド・クライシス」が放送された。
参考:鎮痛剤 オピオイド・クライシス
https://www.nhk.jp/p/ts/11Q1LRN1R3/episode/te/XW6X6GQLKZ/
アメリカでこの鎮痛剤の過剰摂取による死者が年間8万人を超えていると言う。製薬会社が中毒性はないと事実と異なる試験結果を提出し売り出したのが原因と言うのだから薬禍事件と言えるひどい話だ。
参考:若年層で増えている市販薬のオーバードーズ (OD) とは?
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/lab/topics/20240207/01/
今年になって日本にて若年層の薬過剰摂取がニュースになり始めた頃にこの番組が放送されたものだからタイミングが良過ぎる。先日ドラッグストアへ行ったら幾つかの市販薬には複数個購入時に「購入理由をお尋ねします」とポップが付いておりOD対策が行われていた。
ODを行う若者たちは「薬から病を起こす」「薬も過ぎれば毒となる」「薬は身の毒」といった故事・ことわざ・慣用句を知らないのだろうか?
もし後遺症でも残ったら、健康を害せば「いい薬になる」なんて言えなくなる。「馬鹿に付ける薬は無い」なんて言っている場合ではないし「年が薬」と年齢を重ねて思慮分別が付くのも待つ訳にもいかない。この番組を見て薬中毒の恐ろしさを知って欲しい。
24/02/22(木)NHK BSP4Kにて放送『フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿』「タスキギー 史上最長の人種差別実験」が放送された。
参考:タスキギー 史上最長の人種差別実験
https://www.nhk.jp/p/ts/11Q1LRN1R3/episode/te/L35LNW5V8Z/
400人の黒人梅毒患者を無治療で放置し経過を観察し100人以上が見殺しにする実験が行われた。しかもこの行為は実験として役立たず医療に活かされることは無かった。ペニシリンさえ投与していれば助かった命を人種差別で見捨てたと言う点で恐ろしい話だ。
参考:梅毒患者が急増中!検査と治療であなた自身と大切な人、生まれてくる赤ちゃんを守ろう
https://www.gov-online.go.jp/article/202403/entry-5789.html
この番組も2023年日本での梅毒患者が増加したとのニュースが話題になった頃に放送された。こちらも放送するタイミングが良いが、患者数増加は何度もニュースになっていたので早めに番組制作に取り掛かっていたのだろう。タスキギー実験をどうして知ったのかという方が興味深い。
この番組を観て身に覚えがある人は医者に行って欲しいし、感染に繋がるような行為は慎みましょうという啓蒙番組になっているのが公共放送らしい。