2023年は自分の興味に任せて放送大学の講義を幾つか視聴した。その中で『“科学”からの招待状 大統合自然史』シリーズが私の知的好奇心を満足させてくれた。
参考:テレビ放映のお知らせ「“科学”からの招待状」(2022年4月24日より放送)
https://www.riken.jp/pr/news/2022/20220422_4/index.html
参考:"科学"からの招待状 大統合自然史第二部 地球を知る
https://www.ouj.ac.jp/news/2023/information/11-35.html
大統合自然史第二部の講義の中で「全地球史アトラス」というCGムービーが放送された。地球に原子生命が誕生する話から人類進化までリッチなCGで描かれており大変面白い。講義終了時にこのビデオはYouTubeで視聴可能と言っていたので今更ながらこの正月に視聴してみた。
参考:全地球史アトラス フルストーリー
https://www.youtube.com/watch?v=rTCXFuQSSNU
完全版は65分強ありテレビではその一部だけが放送されただけと分かり驚いた。しかも45億年前の太陽系誕生から80億年後の地球消失まで語っているその時間軸の長さに気が遠くなる。聞いたことない超大陸名や地質時代名も次々出てきて理解が追い付かない。
地球は何度宇宙放射線に焼かれているのか?それが全凍結の原因だったと興味深い話も出てくる。とにかく情報量が多く何度も繰り返し視聴して理解したくなるプログラムだ。
落ち着いた語り口とBGMはまるで国立科学博物館のムービーを見ている様だし、このCGを「シアター36〇」で上映しても十分楽しめるのではないかと思うクオリティだ。27インチ4Kモニターで全画面表示しても画質が破綻しない圧縮率なのも嬉しい。
遠い将来、4億年後にはCO2減少によりC4植物が絶滅し、10億年後にはプレートテクニクスが停止して磁場が無くなると予想されている。プレートテクニクスが止まれば地震や火山噴火は発生しなくなり安心だと思ったら太陽風に焼かれて生物全滅というのだからお先真っ暗だ。(^_^;;
地球125億年の歴史を65分にまとめているので何故地球が全凍結から抜け出せたのか(NHKの番組によると火山活動のお陰)とか、生物大絶滅の後に何が生き残り次の進化に繋がったのかといった点は語られずチャプターごとに区切り過ぎの感はある。恐竜も尻尾が地面についていて少し古いモデルになっているのも気になる。
それでもこれだけ高品質の番組を無料で視聴出来るのだから本当に良い時代になったものだと今更ながら思う。