NHK BS4Kにて『ダークサイドミステリー』が放送されている。昨年22/08/18(木)には「アメリカ最恐の事故物件"悪魔の棲む家"の真相」が放送された。
暖かくなって来たのでこの番組をDMR-ZR1で録画、VPL-VW255で100インチスクリーンに投影、CX-A5100(H)とMX-A5000(H)のDolby Atmos対応11.1chスピーカー構成で8カ月ぶりに視聴してみた。
番組では高級住宅地で起きた長男による家族6人皆殺し事件発生から事故物件となった豪邸を購入したラッツ一家の恐怖体験が1979年の映画化以降捏造の暴露合戦になったこと。その理由が無理な住宅購入による自己破産の恐怖から生じた経済的な金銭目的だったという真相が語られた。後日談として有名になったその家への観光客に生活を乱され次の購入者も逃げ出したと言うオチ付きだ。
参考:「アメリカ最恐事故物件“悪魔の棲(す)む家”の真相」
https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/episode/te/469ZQY4514/
"悪魔の棲む家"という映画は知っていたが、人気がありリメイク、続編を含め20本以上制作されているとは驚いた。実話の映画化と聞いていたがやはり嘘だったのかと思うと同時に金銭欲に正直なアメリカ人が恐ろしい。それにしても経営者だったと言うラッツ氏が無理して豪邸を購入しローンや固定資産税の金額に困窮し28日で無理と逃げ出すとは余りに楽観的な金銭感覚に呆れるばかり。
解説者が2009年のサブプライムローン騒ぎや2022年のインフレ化による生活コスト増加による経済的な恐怖を強調しているのが興味深い幽霊の正体だった。
参考:悪魔の棲む家のあらすじをネタバレ!実話?キャストや感想・評価まとめ
https://bibi-star.jp/posts/10678
番組では犯人の長男ロナルド・デフェオが殺害動機として語った謎の声は弁護士による入れ知恵と説明されていた。では本当の動機は何なのか。検索すると意外な事実があったようだ。もっとも何故家族6人全員がベッドにうつ伏せ状態のまま黙って射殺されたのか理由は不明なままだ。
参考:ロナルド・デフェオ
https://www.madisons.jp/murder/text3/defeo.html
この事件を聞くと日本の殺人事件の犯人の54.3%が親族と言う事実を思い出す。
参考:日本の殺人事件の半数以上は「親族間」 悲劇を防ぐためにできることは何か
https://www.news-postseven.com/archives/20220412_1742187.html?DETAIL
特に最近では孤独で生活に困窮した高齢者による痛ましい放火殺人事件が起きる様になっている。
参考:<兵庫 小学生兄弟死亡>放火した伯父51歳が語っていた「財産も土地も譲るから…」
https://bunshun.jp/articles/-/50266
参考:80年にわたる「怨念」の因果か… 青森放火殺人、一族の“忌まわしい”歴史に迫る
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/nation/dailyshincho-979314.html
少子高齢化が進めば孤独と困窮に苦しむ高齢者は増える一方だ。
参考:これから「子育て世帯」はたったの2割になる…日本社会を待ち受ける「家族崩壊」という現実
https://president.jp/articles/-/68793
恐いのは心霊現象より心を病んだ人間と言う最恐事件だけは防ぐ必要があると『ダークサイドミステリー』を観て考えてしまった。