過去の株価を見ると5〜10年間の低い上昇率の後20〜30年間の好調期になる周期がある。この5年間の平均は低くかったので、この上げ相場では年末15,000は楽勝、16,000〜17,000ドルレンジになる。2014年末は50%の確率で18,000ドル台に到達すると予想していた。
すっかりこの上げ相場に乗り遅れた私から見ると、経済実態を伴わない金余りのバブル相場にしか見えない株式市場だが「金融市場は美人投票」という言葉の通り市場参加者がバロンズの予想を信じればそこまで上昇するかもしれない。
過去の相場を参考にするには、当時と現在の金融環境は余りに異なっていて当てになるとは思えない。そう考える理由は2点ある。
1) 米国失業率7.7%に改善と発表されたが、WSJは、自分に合う仕事が無いので8万が就職活動を諦めたと報じている。将来的に中間層の仕事は無くなるという予想もあるだけに、このまま順調に個人消費が回復したとしても、さらに拡大するとは考えにくい。
2) 景気回復でQEが終了して金利が上がれば当然株価にはマイナスに働く。また金融緩和の出口戦略によっては国債バブルが破裂して金融システムを揺るがすと言われている。「米国不動産バブル」「国債信用不安」と今まで起きると言われてことは遅かれ早かれ起きている。そう考えるとこのまま無事出口へ向かえるとは思えない。
皮肉的なことに1)の通り失業率が目標数値まで改善されない限りQEは続けられ、その間は株価が上がり続けると言うことになる。市場参加者は不換紙幣の価値が下がりインフレになると考えているから業績とは関係なく株価水準は上がっている。今はそんな相場なのかもしれない。
ではこれから間に合う投資先はあるのだろうか?このニュースを見てそんなことを考えた。
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