お陰で自宅のPCの前でのんびり8/13(木)に購入した『ステレオ時代』Vol.4を読む時間が取れた。私的に興味深かった記事は以下の通りだ。
P016:The SONY of Glory.あるいは、僕らのソニー。
1979年発売の初号機TPS-L2から2003年発売のWM-GX788までのウォークマンの歴史が語られている。余りポータブルオーディオに興味が無かったこともありこんなにバラエティに富んだモデルが発売されていたのかと驚くばかり。結局私が買ったのはアイワのカセットボーイだったのはソニーには無い魅力があったからなのだが、もうすっかりその選択理由は忘れてしまった。
他にWM-D6/WM-D6Cの設計者へのインタビュー、TA-F333ESXとGシャーシの設計者のインタビュー、ハイレゾウォークマンWM-ZX2の筐体と電源回路のこだわり、TA-1120開発者インタビューと読んで興味深い記事が掲載されている。
P060:YAMAHA”BLACK”
NS-1000M、NS-10M、GT-2000といったヤマハの木工技術を生かした製品を塗装の観点から紹介、という珍しい観点の記事だ。本当に80年代のオーディオは物量に物を言わせた製品が多くて面白い時代だった。黒ではないがGT-CD1も紹介されている。
P086:‘80年代ミニコン時代はアイドルで花咲く!”
ミニコンのカタログに登場するアイドルたちを紹介している。宮沢りえ、中森明菜、ヒロコ・グレース、八木さおり、南野陽子、富田靖子、後藤久美子、小泉今日子、佐倉しおり、中山美穂、本田美奈子、早見優、そしてラジカセでは原田知世、松本典子、田中律子とターゲット層の若い消費者に人気のアイドルを採用していた訳だ。ミニコンには興味がなかったので殆ど記憶にないカタログばかりだ。
P098:名機礼賛:Technics SL-1200シリーズ
SL-1200誕生からテクニクスブランド終焉のMK6までの歴史を追っている。MK2からDJモデルとなったがハイファイオーディオ用のMK4があったとは興味深い。
P132:[ブランドストーリー]山水電気
サンスイの歴史を振り返る記事で、汎用電子部品でレストア出来るサンスイのアンプは幸せだと思う内容だ。
エアチェック派だった私にとって憧れのブランドだったナカミチやアカイのテープデッキ達は専用パーツが無いと修理も難しいし、録音したくても音質の良い生テープも売っていない21世紀では活躍する場面が限られてしまう。録音、録画機は規格と言いメディアと言い余りに短命過ぎる。
ソニーの音響映像機器部門は2015年10月から子会社化される。その前にソニー、ヤマハ、テクニクス、サンスイという4大ブランドの歴史を学ぼうという内容のムックだ。相変わらず濃い内容で面白く読んだ。
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