今回は、転職において警備の経験を
どう活かすかについて語ります。
特に、転職先でもリーダーとして
活躍が期待される人には有益な
ヒントになります。
リーダーにとっても最も重要な情報は
「悪い情報」ですが、優秀なリーダーは
さらに手前の「悪い兆し」を疎かにしない。
従業員の勤務態度や、飲み会でのグチ、
取引先の様子や、同業者の動きに気を配り、
ミスが発生する前にカードを切れるから
大きな問題が少ない。
選べるカードは、時間とともに減る。
トラブルは、未然に防ぐのが最上。
警備では、最上の成果です。
ただ、警備以外では問題(トラブル)を
「解決」したいか「解消」したいかの
2種類の人種?に分かれます。
問題解決が好きな人は、病気で言えば
治療する人。対処療法がメイン。
対して、問題解消が好きな人は
予防する人。病気の原因を排除する。
前者は、解決したいから問題を作り
出している(問題が発生するまで何も
していない)可能性もある。
後者は、未然に防ぐことに注力するから
大抵は緊急でないことをやっていると
いう人もいます。
元警備員が、能力を発揮するのは
後者の領域です。
例えるなら、煙草の火の始末をして
火事を出さない。
一方前者は、ボヤくらいになるまで
何もせず、煙が出てから対処に奔走する。
火消しをする自分を評価してくれ。
警備でもそんなアピールする人、
いませんか?
気づいた人もいるかもしれませんが、
対外的に評価されるのは前者のようです。
歯がゆいものですが。
この現実を踏まえ、元警備員が活躍できる
環境を選ぶ必要がある。
具体的には、未然に防ぐセキュリティを
評価してくれるか。
警備以外の職種では、未然に防ぐ
セキュリティに金や労力をかけるのは
無駄という考えもあります。
何か起きてから、対処すればよい。
そんな組織や上司の下では、意見具申も
ままならないし、ストレスも溜まるでしょう。
そうでなくても、問題を解決しようとする
人は、すごく仕事ができるように見えます。
ただそれも、問題を解消しようとする人が
陰で動いて、成果を出せる環境を作ったから
かも知れません。
焦頭爛額(読み)ショウトウランガクという
故事成語があります。
《「漢書」霍光伝から》火災の予防を考えた
者を賞しないで、消火のため頭髪を焦がし、
額にやけどをした者に賞を与えること。
根本よりも末端を重視するたとえ。
こんな環境で仕事をしたくありませんね。
物事の末端しか評価しない組織では、
働くものではありません。
ここで本題に戻り、兆しを知る
能力をどうやってアピールするか。
または業務の中で磨くか。
職務経歴書に落としこむのも悪く
ありませんが、実際に面接でどう
アピールするか。
何事もなかった事を評価してくれと
アピールするのですから、工夫が要り
ます。
これは実直に、自分の体験を語るのが
一番パンチがあると観ます。自らの
生の声を伝えるのです。
理屈上の事なら、相手に反論の余地を
与えてしまいますが、事実を生の声で
語られると、そうもいかない。
ここで経験が活きてくるのです。
そして、予兆を知る能力を磨くには
どうすればいいのか。
警備現場の責任者として従事するのが、
一番の近道と観ます。
時には部下から、問題を大きくして
振ってこられ、煮え湯を飲まされる
想いもするかも知れない。
ただそれも含めた経験、特に理不尽な
想いも、経験値になる。
責任者でなくても、責任者目線を持って
従事するなら、経験は積めると思いますが
悪い兆しを知り、いち早く責任者に伝え
トラブルを未然に防いだという経験も、
財産になります。
悪い兆しの予兆は、人間関係にあり。
人間関係に留意して、アンテナを高く
立てていれば、気づく可能性が高い。
そうでなくても、人間関係に乗ってくる
情報は、人や組織を動かすパワーがある。
加えて、人情の機微にも通じる事が
できれば、経験により磨きがかかります。
スキルマーケット【ココナラ】
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