今回は忍耐と寛容の重要性、言い換えれば
自分にも他人にも厳しい人が、少しネジを
緩めるメリットについて語ります。
他人にも自分にも厳しい人は、社会人の
理想像と思われがちですが、果たして
そうでしょうか。
私見ですが、他人や自分に厳しい人が
長期的に幸せになっていったケースは
あまり見ません。
この手の人は「こんなこともできないのか」
と部下や後輩に当たりがち。
それが巡り巡って自分の首を絞めていく。
これはどういう事かと言えば、自分が自分を
監視しているから。自らがんじがらめに。
少しネジを緩めて、他人に寛容になれば
自分自身の開放につながる。
自由になりたいと思っても、自分自身を縛り
つけていることに気付かずに、悶々と悩み
続けてしまう。
これは警備に限ったことではありません。
しかしながら、警備において他人に厳しく
あたるのは、別の目的が有ったりします。
それは「マウントをとること」
マウントを取って、警備隊内での優位性を
確保すれば、快適に過ごせます。部下には
有無を言わさず。
ただマウントを取り続けるには、他人や
自分に厳しくしないといけなくなる。
そのレベルを段々と上げていかないと、足元
をすくわれるのではないか、という不安が
さらに拍車をかけます。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社隊長。
彼は自分に甘く、他人に厳しい隊長でしたが
二言目には始末書や、クビに言及するので
マウントを取り続けなければいけない。
小さなことでもヒステリックに責めるように
なったのです。こうなると部下からの反撃、
あら捜しがエスカレートします。
それでも部下を抑えなくてはいけない。
精神状態はボロボロでしょう。そんな中
僕が蹴っ飛ばすように辞めていった。
そして隊員同士でもあら捜しが
エスカレートします。
結局、クライアント側の信頼を失う形で
臨時入札が行われ、THE END。矛盾に
満ちた潰し合いの行く末でした。
もう一件、他人に厳しすぎるデメリットを
組織単位で糾弾されたケースがあります。
カテゴリ「施設警備〜市役所葛藤編」から。
A社施設警備素人集団が投げ込まれた市役所
警備。クレームで針のむしろ状態から何とか
軌道に乗ってきたころの話です。
警備隊内で、最も若手であったH隊員。
施設警備は初めてで課長から立哨時の姿勢
を見られ、雷を落とされた事もありました。
しかし、クライアント側である市役所管財課
職員の評価は悪くなかったのです。
そんな彼が通勤中バイクで転倒し怪我、入院。
回復しましたが、A社は彼を交代させました。
これに激怒した市役所管財課の職員が僕らに
こう言いました。
「お前たちの中で序列をつけて、一番下の者
から追い出していったら、二年くらいで誰も
居なくなってしまうぞ」
職員氏の言い分は、H隊員は仕事ができる方では
なかったが、長い目で見れば伸びていく。それを
簡単に除外するとはどういうことだ、と言うもの。
H隊員の可愛がられる人徳もあったでしょう。
後に前出の職員氏は、僕にボソッと言いました
「一番下(のレベル)は残さなきゃ」
その職場で通用するギリギリのレベルの隊員を
残しておけば、他の隊員の潰し合いを回避する
事ができる。B社の環境とは逆です。
結論として、他人に寛容になり片目をつぶる
管理は、自分と職場を守ることになる。
もちろん社会人として問題があり、
クライアント側から交代要請あるレベルなら
話は別です。
クライアント側からギリギリ合格点が出て
いるなら、一番下の隊員は何とかキープする
忍耐と寛容が大事。
他人を攻撃するのは、自分を攻撃するのと
同じなのです。
もっとレベルの高い仕事をしたい、理想の
警備隊を作りたい。こういった向上心があれば
他人や自分に厳しくなるのも無理はありません。
だけれども、会社や業界の実態を鑑みれば
実現の限界が見えてきます。片目をつぶる
くらいが、最適解だったりするのです。
これが嫌なら、自分で起業する事でしょう。
代表者になって、その責任を負う覚悟が
要ります。
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