<個人的な評価:10点中8.5点>
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
下記、個人的な感想。
ネタバレあり。
そうきたかーーーーーー!!!前作が怖くて好きだから、ずっと気になってた映画、昨日のレイトショーで観たが、そう来たかー!!と予想外な展開で面白かった!!!
前作もこれも、サイコ系ホラーのジャンルでは私の好きな映画の歴代トップ3には入る。
前作の映画は、過去に2回も観たが、この新作に関しては、予告も観てないし、事前情報なしで、どんなアプローチでくるのか知らなかったから、こういう展開だったとは新鮮だった。
この作品は、作中の時系列では、前作の前だ。前作の優しいコールマン家に引き取られる前の物語。
エスター (本名は、リーナ)は、まさに凶暴なサイコパス殺人鬼だな。しかも知能が極めて高いから、たちが悪い。物語は、リーナが、警備が厳重なエストニアの精神病院から脱走を計画するところから始まる。
脱走計画も、まさに緻密に計算されていたのだった。
リーナは外見は少女だが成長ホルモンの異常で成長が止まった31歳の成人女性。
脱走したあとに、殺害した療法士の自宅でワインを飲みながらネットで行方不明者リストの中から自分の外見と似た少女エスターを見つけ出してなりすます。
アメリカのコネチカット州の裕福なオルブライト家に行方不明から戻った娘として迎え入れらる。オルブライト家は、ただの金持ちじゃなく、Old Money。つまり、アメリカの名門の旧家だ。
行方不明になった娘を溺愛していた、父親は、戻ってきたエスターを、疑う事なく喜ぶ。
しかし、母親と兄は、エスターに違和感を募らせていた。
そして、本物のエスターの行方不明時に捜索をしていたドナン刑事も、彼女を不審に思い独自の捜査を始める。
そして...そうきたかー!!!!!
母親や兄が、エスターに不信感を募らせていた理由が衝撃的だった。
本当の母親だから、知っているであろう、エスターの見た目や言動や思考に対する違和感というより、
死んだはずの、エスターが、戻ってきたから吃驚したのだったという。
そう、本物のエスターを殺したのは、エスターの実兄。息子が犯した妹殺害を隠蔽したのが、エスターの母親。本物のエスターは、実の母親と兄の手によって、埋められていたのだった。
行方不明ではなくて、死んでいたのだった!!
時分の手で埋めた死んだはずの、娘が、突然現れたら、そりゃ吃驚するよね。
サイコパスのリーナが、エスターになりすまして、やってきた裕福な名門旧家も、サイコパスの家庭だったという。
エスターの兄は、フェンシングの腕は確かだし、なかなかのイケメンではあるが、典型的な有力者のクズ息子。兄妹げんかの事故で、本物のエスターを誤って殺害した。
母親は息子が犯した妹殺害を隠蔽。息子を溺愛しているのもあるが、それより、名門旧家のスキャンダルを恐れたのだろう。だから隠蔽して、行方不明ということにした。
それにしても、実の娘なのに、よく、あんなことができるな...
墓もつくらず、行方不明のままにしておくなんて。
この母親が、自分の娘より、自分の息子と、名門の家を守る事に執着していたのがわかる。
その執着が、もはや、サイコパスだよ。
そんな家にやってきたリーナ。
ドナン刑事はオルブライト家を訪問してリーナの指紋が付いたレコードを密かに持ち帰り、採取した指紋が本物のエスターの指紋と一致しない事を突き止める。その瞬間、以前からドナン刑事を警戒していたリーナが殺そうと襲い掛かる。殺しに手こずる中に母親がドナン警部を拳銃で射殺する。
この場面は吃驚した。
そうきたかーーーーーー!!!!!!!
母親は、最初からこいつが偽物と知ってたのかーーーーー!!!!
お互いの秘密を共有して、仮面の親子をしばらく演じるが、最終的に、悲劇となる。
そして、前作に繋がる。
前作でも思ったけど、リーナは、父親をよく誘惑しようとするね。毎回失敗に終わるが。
いくら、中身が30代の大人の女性とはいえ、人の夫、人の父親を誘惑しようとする根性が腐っている。
しかし、リーナは、精神異常者で、サイコパスなので根性が曲がっているのは、当たり前か。
凶暴で冷酷な殺人鬼の癖に、父親には本心で甘い顔をして誘惑しようとしているギャップが、彼女のサイコパス感を、さらに際立てている。だからこそ、リーナは、恐ろしいのだ。