あくまでも個人的な映画感想です。
今も自粛しているので映画館はほぼ行きませんが、一回だけ行きました。
ジブリの、『千と千尋の神隠し (2001)』を観る為に!
最初に上映された2001年に一度観ました。
そのあとも、いつだったか覚えてないけど、テレビでも観た記憶があります。
だから今回は3度目の観賞です。
『千と千尋の神隠し (2001)』
<観賞3度目>
<個人的な評価:10点中10点>
『千と千尋の神隠し 』は、ジブリ作品の中で私が一番好きな作品だ。
(「魔女の宅急便」も同じぐらい好き。「コクリコ坂から」、「となりのトトロ」、等も好きだけど、千と千尋と、魔女の宅急便に関しては別格!)
私は基本的に、同じ映画は一度しか観ないが、まれに、すごく気に入った映画やドラマ(Harry Potter、Game of Thrones 等も) は、何度も観ても飽きないし、何度みても新しい発見があったり興奮や感動をする。
ジブリは久しく観てない事もあって、今回は、空いている日にちと時間帯をねらって、映画館で観賞した。
やはり、世界観が独特で大好き。映像美&音楽も最高だ。
これが、最高の和風ファンタジー!和風ゴシックさもあるかな?
和風で、ファンタジーで、どこか懐かしいノスタルジックな感じがする作品。
さすが、世界中で人気で大ヒットするだけある。
当時、私はシンガポールにいたが、あっちでも大ヒットしたし、台湾人やアメリカ人の親友と語ってた記憶がよみがえる。リアルの舞台は台湾の九份、日本の温泉地などと、色々あるが、残念な事に、どれもまだ行った事がないので、ぜひ、コロナが落ち着いたら行きたい。
第75回アカデミー賞ではアカデミー長編アニメ映画賞を受賞した作品でもある。
さて、あらすじだが、10歳の少女・千尋は、両親とともに引越し先へと向かう途中、森の中の奇妙なトンネルから通じる無人の街へ迷い込み、そこでの不思議な冒険をかいたお話だ。千尋は当初から不気味さを感じていて勘がいいのか、トンネルに入りたがらなかったが、両親が興味津々だったので、その両親についていった感じだ。どことなく、冷たさを感じる両親だと思った。普通なら好奇心にかられて、子供が真っ先に入りそうなのに、今回は、大人である両親が好奇心にかられて、トンネルに入っていった。
トンネルの先は、八百万の神々が住む世界で、人間が来てはならないところだった。
千尋の両親は飲食店で神々に出す食べ物に勝手に手をつけたため、罰として豚にされてしまう。
とんでもない両親だなーと子供ながらに思った。
両親は、何かにあやつられて...というか、不思議な力のせいで、あんな行動をとったのかなー?
それとも、普段からあんな感じなのだろうか。
とにかく、両親を元に戻すために、千尋は健気にも、この世界に住む不思議な少年ハクに助けられながら、八百万の神々が客として集う「油屋」で、働く事になるのだった。
油屋の主人は、相手の名を奪って支配する魔女の湯婆婆!
千尋は、名を奪われて「千(せん)」と新たに名付けられ、油屋で働いた。
この世界で、本当の名前を忘れると元の世界に戻れなくなる。
ハクもまた名を奪われ、自分が何者であったのかを思い出せずにいた。
しかし、彼はなぜか千尋を知っており、千尋のことは覚えていた...
ハクは、美しい白竜にも姿を変える事ができる。(やはり、ファンタジーの定番は竜!洋風なドラゴンではなく、これは和風で神々しい、守り神を連想させるような竜だ。)
物語の終盤に判明される事だが、ハクの正体は、千尋が以前住んでいた家の近くを流れていた「コハク川」という川の神。本名は「ニギハヤミコハクヌシ」
最後に、千尋は、ハクも助けて、両親も助ける事に成功。
両親を助けたさいに、魔女からのひっかけクイズみたいな感じで、たくさんんの豚の中から、両親を当ててみたら、助けてやる!ってのがあったが、千尋は、「この中に両親はいない」という正解を言い当てた。
そこに、千尋の両親への愛を感じた。
ハクといつか再会することを約束し、もとの世界へ、両親とともに、帰っていった千尋。
ざっくり、いうと、そんな内容のストーリーだった。
中盤に、招かれざる客である「カオナシ」、入ってきたり、色々ドタバタもあって面白かった。
カオナシは、大きな黒い影で、物の怪。最後は、銭婆のところへ行き、銭婆の厚意でそのままそこに留まることになったので、カオナシも、ハッピーエンド。
カオナシと千尋が、電車に乗るシーンは、けっこう好き。
「千と千尋の神隠し」は、子供向けファンタジーで、一度目と二度目に観た時は子供だったけど、大人になって観ると、色々と解釈はできる。
この映画の中の千尋がそうだというわけでは決してないが、巷でも言われてるように、例えば、両親の借金を返済するために、遊郭で働いた少女を連想する事もできる。
また、子供ながらの純粋さを連想する作品でもある。
そして、欲にまみれた大人が千尋の両親で、逆に千尋は純粋な心を持っている。
千尋だけが食べ物に手をつけなかったし、一般的なモラルも、千尋の方があった。
「豚=人間の欲望の象徴」とするならば、千尋の両親は、欲にまみれた大人なんだろう。
千尋の純粋さ、欲の無さと対比しているだろう。
まあ、色々と解釈はできるが、深く考えずに観るのも良い。
ノスタルジックな音楽、映像美、不思議な登場人物、起承転結がわかりやすい明快なストーリーライン、何より、ファンタジーだが、どこか懐かしいような世界観が、個人的に一番お気に入りだ。
個人的に、千尋というキャラは別に好きでも嫌いでもない。
というか、この作品の中で、特別好きなキャラも嫌いなキャラもいない。
推しキャラは全くいない笑。
それでも、ただただ、世界観が好みなので、その世界観に酔いしれて楽しんだ。