8回予定の「aVACホームシアター大商談会2012ウインター」詳細レポートの第5回目は「11/23(金) 16:30〜17:20 ROOM9-2:DENON AVR-4520+DBT-3313UD 麻倉怜士氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
機器構成はプロジェクター(不明)+スクリーン(不明)+AVアンプDENON AVR-4520+BDプレーヤーDBT-3313UD+スピーカーB&W802Diaをフロントに備えた5.1chという構成だ。麻倉氏も「贅沢なスピーカー構成ですね」と言うラインアップだった。
試聴&視聴ソフトは次の11枚だ。
1)「セ・シボン/(歌手失念)」
2)SACD「カヴァーズ〜私のお気に入り/ノラ・ジョーンズ」より「2. アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」
3)BD-A「モーツァルト : ピアノ協奏曲第21番」
4)BD-A「ファイブ・スポット・アフター・ダーク・トミー・イン・ニューヨーク」より「8. ザ・シャドー・オブ・ユア・スマイル」
5)BD-Aドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」第4楽章:フィナーレ(アレグロ・コン・フオーコ)
6)BD「Hit Man: David Foster & Friends」より「You Raise Me Up / ユー・レイズ・ミー・アップ (ジョシュ・グローバン)」
7)BD「シューマン:ピアノ協奏曲/ゲヴァントハウス弦楽四重奏団」
8)BD「ハイティンク指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ペライア」より「ロベルト・シューマン ピアノ協奏曲 イ短調 作品54」
9)BD「グリーグ:ピアノ協奏曲/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」
10)CD「ウィ・スリー/ロイ・ヘインズ,フィニアス・ニューボーン・Jr.,ポール・チェンバース」より(曲名不明)
11)BD「ライヴ・キス2012/ポール・マッカートニー」より「1. 手紙でも書こう」
BD-AudioディスクはNAXOS製のデモディスクということで入手出来ないのは残念だ。
麻倉氏は「Denon Link HD」の効果を比較試聴しましょうと2曲目から6曲目までDenon Link HD専用ケーブルを抜いて再生、繋げて再生を繰り返してくれた。それぞれの音楽によって効果が聴き取れる部分は異なるが「音がクリアになる」「ボーカルが生々しい」「音圧が上がった様に聴こえる」「音の余韻が美しくなる」といった大きな違いが出るのでAVR-4520とDBT-3313UDはセットで購入してデノン・リンクを使わないと損した気分になるのは間違いない。(笑)
途中で隣の部屋のデモ音が大きく漏れ聞こえてきたら麻倉氏が「うるさいね、どこの部屋だ」と問うとデモを手伝っていた青年が「バトルシップのようですね。」と答えていたのが印象深かった。確かに映画の戦闘音だったがそれほどサラウンドデモでお馴染みのシーンなのだろうか。ちなみに隣はソニーだった。(苦笑)
麻倉氏が「あんな下品なものはかけません」と言って笑いを取ったが、その後本当にクラシックや音楽BDだけになってしまいAVR-4520の映画再生のパフォーマンスを確認出来なかったのは残念だ。8枚目にNHKクラシカルBDが使われたのは小林悟朗氏を偲んでのことだった。
DBT-3313UDは再生スピードも速く安定しており画質も他の部屋で使われていたパナソニックやOPPOに劣る点は無いように見えた。音声出力はアナログ2chしかないのでデノンAVアンプと組み合わせるのが前提のモデルだ。i.LINKとは異なり各社のHDMIジッターフリー伝送技術に互換性が無いのには困ってしまう。(汗)
HiViベストバイではそれぞれ2位に甘んじているが、このコンビでタッグを組めばチャンピオン級のパフォーマンスを発揮することが実感出来たデモだった。
2012年11月29日
【詳細版】大商談会「ONKYO TX-NR5010で聴くハイレゾ音源は収録現場の雰囲気を感じさせる情報量!」
8回予定の「aVACホームシアター大商談会2012ウインター」詳細レポートの第4回目は「11/23(金) 11:30〜12:25 10:35〜11:25 ROOM3:ONKYO TX-NR5010 堀切日出晴氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
機器構成はMITSUBISHI LVP-HC8000D+スクリーン(不明)+AVアンプONKYO TX-NR5010+パナソニックBDレコーダーDMR-BZT9300+JBL4319×5本+L8400PBKの5.1chという構成だ。
ちょっと寝坊して5分遅れで部屋に入ったので既にデモは始まっていた。試聴ソフトは次の6曲だ。
1)(ジャズ曲名不明)
2)「メロディ・ガルドー」(曲名不明)
3)「ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン」より「1. I.G.Y.」:44.1kHz/16bitと48kHz/24bit比較
4)「ザ・ケルン・コンサート/キース・ジャレット」より(曲名不明):44.1kHz/16bitと96kHz/24bit比較
5)「レット・イット・ブリード/ザ・ローリング・ストーンズ」より「2. むなしき愛」192kHz/24bit
6)DSD南博トリオ(曲名不明)
TX-NR5010は贅沢なパーツを使用している上にネットワークオーディオ機能としてDSDダイレクト再生も可能ということが説明されCD音源とハイレゾ音源の比較試聴が行われた。48kHz/24bitでも音の情報量が増えたことが分かる位にしっかり鳴らし分けていた。特にDSDネイティブ再生では収録現場の雰囲気を感じさせる自然で見事な音だった。
担当者から「e-onkyo musicは2005年8月に配信を始めた時には11曲しかなく音が良いのは分かるが聴きたいものが無いと言われました。それからは毎年オーディオイベントで無料ダウンロードコードを配って広報に努めてきましたが、今年になってワーナー、ビクター、ユニバーサルとの提携が決まり忙しい毎日を過ごしています」との報告があった。
堀切氏から「僕の好きな江利チエミはないの?」と質問が出て「残念ながらございません。」というやり取りがあった。次はキングレコードとの提携が必要になりそうだ。(笑)
視聴ソフトは次の2本だ。
7)BD「プレステージ」より監獄のシーン:5.1chとバーチャルサラウンド機能フロントハイト比較
8)BD 「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜」より初めての仲間のシーン
バーチャルながらフロントハイトが入ると監獄の天井がぐんと高くなる。それでいて音質的な劣化を感じさせないのだからかなり使えそうだ。ナインでも廃墟にリアリティを与えてくれる。
堀切氏はこの会議室のセッティングのテーマとして「JBL4319をドライブすること」を掲げ機材の電源分けから暗幕使用とちょっとした手間を掛けることで音と画が良くなると語った。3D映画には特にフロントハイトが効果的なので是非使って欲しいと勧めた。
なおプレーヤーとしてパナソニックからDMR-BZT9300を借りることが出来て今回初めて実機を使用したが、画も音もぐんと良くなっていて驚いた。後でじっくり検証してみたいと堀切氏とオンキョー担当者が語っていたのが印象的だった。
ネットワークオーディオの対応フォーマット豊富さはトップクラスの上にデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークと言ったオーディオ的にも興味深い機能を搭載しているので、さすがHiViベストバイAVセンター部門(30万円以上)で2位のモデルだと思った。
【関連リンク】
『TX-NR5010(B) 9.1ch対応AVレシーバー』
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/hometheater/txnr5010/index.htm
機器構成はMITSUBISHI LVP-HC8000D+スクリーン(不明)+AVアンプONKYO TX-NR5010+パナソニックBDレコーダーDMR-BZT9300+JBL4319×5本+L8400PBKの5.1chという構成だ。
ちょっと寝坊して5分遅れで部屋に入ったので既にデモは始まっていた。試聴ソフトは次の6曲だ。
1)(ジャズ曲名不明)
2)「メロディ・ガルドー」(曲名不明)
3)「ナイトフライ/ドナルド・フェイゲン」より「1. I.G.Y.」:44.1kHz/16bitと48kHz/24bit比較
4)「ザ・ケルン・コンサート/キース・ジャレット」より(曲名不明):44.1kHz/16bitと96kHz/24bit比較
5)「レット・イット・ブリード/ザ・ローリング・ストーンズ」より「2. むなしき愛」192kHz/24bit
6)DSD南博トリオ(曲名不明)
TX-NR5010は贅沢なパーツを使用している上にネットワークオーディオ機能としてDSDダイレクト再生も可能ということが説明されCD音源とハイレゾ音源の比較試聴が行われた。48kHz/24bitでも音の情報量が増えたことが分かる位にしっかり鳴らし分けていた。特にDSDネイティブ再生では収録現場の雰囲気を感じさせる自然で見事な音だった。
担当者から「e-onkyo musicは2005年8月に配信を始めた時には11曲しかなく音が良いのは分かるが聴きたいものが無いと言われました。それからは毎年オーディオイベントで無料ダウンロードコードを配って広報に努めてきましたが、今年になってワーナー、ビクター、ユニバーサルとの提携が決まり忙しい毎日を過ごしています」との報告があった。
堀切氏から「僕の好きな江利チエミはないの?」と質問が出て「残念ながらございません。」というやり取りがあった。次はキングレコードとの提携が必要になりそうだ。(笑)
視聴ソフトは次の2本だ。
7)BD「プレステージ」より監獄のシーン:5.1chとバーチャルサラウンド機能フロントハイト比較
8)BD 「9<ナイン>〜9番目の奇妙な人形〜」より初めての仲間のシーン
バーチャルながらフロントハイトが入ると監獄の天井がぐんと高くなる。それでいて音質的な劣化を感じさせないのだからかなり使えそうだ。ナインでも廃墟にリアリティを与えてくれる。
堀切氏はこの会議室のセッティングのテーマとして「JBL4319をドライブすること」を掲げ機材の電源分けから暗幕使用とちょっとした手間を掛けることで音と画が良くなると語った。3D映画には特にフロントハイトが効果的なので是非使って欲しいと勧めた。
なおプレーヤーとしてパナソニックからDMR-BZT9300を借りることが出来て今回初めて実機を使用したが、画も音もぐんと良くなっていて驚いた。後でじっくり検証してみたいと堀切氏とオンキョー担当者が語っていたのが印象的だった。
ネットワークオーディオの対応フォーマット豊富さはトップクラスの上にデジタル・プロセッシング・クロスオーバー・ネットワークと言ったオーディオ的にも興味深い機能を搭載しているので、さすがHiViベストバイAVセンター部門(30万円以上)で2位のモデルだと思った。
【関連リンク】
『TX-NR5010(B) 9.1ch対応AVレシーバー』
http://www.jp.onkyo.com/audiovisual/hometheater/txnr5010/index.htm
2012年11月28日
11/27(火) モーサテ「ドル円は2013年3月までに84円台、その1年後は88円台になる!?」
11/27(火)放送のモーニングサテライト6:13〜6:19にて新生銀行の政井貴子さんによる「円安へ、70円台に戻らず」という解説があった。為替の変動は輸入盤CDから海外ブランドのオーディオ機器の価格まで影響が生じるので注意深く聞いたのでまとめておこうと思う。
政井さんはドル円グラフのフリップを用意して2007年から2012年2月までの円安トレンドはそこから転換の流れに入ったと言う。最近まで80円台でこう着していたのは日米金利差のないことが原因だ。
ところが日本の経常黒字が3.11以降大幅に減少し最近では単月で赤字になっていることと、政局に動きがあり「今度こそ!」の期待感が82円台になった理由と説明する。
海外短期機関投資家筋は円安トレンドに乗り遅れる不安感を持って飛び乗っているのも円安傾向を後押ししている。それを見て長期機関投資家も注目し始めている。
今後のドル円相場は年末から来年3月までは84円台を上値の目途とし、その1年後は88円を上値の目途と見ている。FRBは2015年半ば金融緩和を続けると言っているが為替の変化率が大きい物に通貨が動くので米ドルより円が動くだろう。
経常黒字縮小からも円高に振れるリスクは少なくなっている。2013年の日本は景気浮揚と増税駆け込み需要が期待出来るので円安傾向になる。2014年はその反動で景気は後退りすると予想している、と語った。
グラフのトレンドラインを使った説明は説得力がある。市場参加者もそのラインを意識した取引を行うのだからこの予想が当たる可能性は高そうだ。もっともこのシナリオは「ユーロ危機は去った」、「米国の財政の崖問題は回避される」と言う前提条件があってのこと。
市場トレンドには「乗れ!」とは言われるが、米国からは協議が進展していないと言うニュースが伝わってくるし、今は市場が注目していないが欧州各国の財政立て直しの進捗も「財政の崖」が解決されれば再度注目されるようになるだろう。その時再び円が買われる時が来る可能性もある。
そして2013年日本の景気が良いと言う予想は誰の話?と思って聞いていたが、検索してみると幾つもの総研が「13年後半は駆け込み需要」を理由に消費が伸びると見ていると分かり納得するものの実感が伴わない。(苦笑)
シニア層の消費意欲は高いとも書いてあるが、その原資は貯金の取り崩しなのだから今後日本国債の買い手や外貨の買い手の予算が減少すると言うことだ。これは円安傾向を弱める可能性がある。
こうして素人ながらドル円相場を考えると、モーサテの解説通り緩やかな円安傾向にあるが、VIX 恐怖指数が跳ね上がる様なことがあれば急激な円高に振れる可能性も残っていると言う当たり前の結論に辿り着いた。(苦笑)
【関連リンク】
『米「財政の崖」回避に向けた協議は進展せず、歩み寄りの兆しも』
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK824705620121127
『内外需の低迷で2012年後半は後退局面となる可能性』
http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/japan/
『日本の景気が良いのになぜ円安が進むのか?』
http://www.mo-ney.net/about/why.html
『国債バブル終焉と円安、個人は外貨建て投資で備えを』
http://www.nikkei.com/money/features/32.aspx?g=DGXNMSFK2703O_27112012000000
政井さんはドル円グラフのフリップを用意して2007年から2012年2月までの円安トレンドはそこから転換の流れに入ったと言う。最近まで80円台でこう着していたのは日米金利差のないことが原因だ。
ところが日本の経常黒字が3.11以降大幅に減少し最近では単月で赤字になっていることと、政局に動きがあり「今度こそ!」の期待感が82円台になった理由と説明する。
海外短期機関投資家筋は円安トレンドに乗り遅れる不安感を持って飛び乗っているのも円安傾向を後押ししている。それを見て長期機関投資家も注目し始めている。
今後のドル円相場は年末から来年3月までは84円台を上値の目途とし、その1年後は88円を上値の目途と見ている。FRBは2015年半ば金融緩和を続けると言っているが為替の変化率が大きい物に通貨が動くので米ドルより円が動くだろう。
経常黒字縮小からも円高に振れるリスクは少なくなっている。2013年の日本は景気浮揚と増税駆け込み需要が期待出来るので円安傾向になる。2014年はその反動で景気は後退りすると予想している、と語った。
グラフのトレンドラインを使った説明は説得力がある。市場参加者もそのラインを意識した取引を行うのだからこの予想が当たる可能性は高そうだ。もっともこのシナリオは「ユーロ危機は去った」、「米国の財政の崖問題は回避される」と言う前提条件があってのこと。
市場トレンドには「乗れ!」とは言われるが、米国からは協議が進展していないと言うニュースが伝わってくるし、今は市場が注目していないが欧州各国の財政立て直しの進捗も「財政の崖」が解決されれば再度注目されるようになるだろう。その時再び円が買われる時が来る可能性もある。
そして2013年日本の景気が良いと言う予想は誰の話?と思って聞いていたが、検索してみると幾つもの総研が「13年後半は駆け込み需要」を理由に消費が伸びると見ていると分かり納得するものの実感が伴わない。(苦笑)
シニア層の消費意欲は高いとも書いてあるが、その原資は貯金の取り崩しなのだから今後日本国債の買い手や外貨の買い手の予算が減少すると言うことだ。これは円安傾向を弱める可能性がある。
こうして素人ながらドル円相場を考えると、モーサテの解説通り緩やかな円安傾向にあるが、VIX 恐怖指数が跳ね上がる様なことがあれば急激な円高に振れる可能性も残っていると言う当たり前の結論に辿り着いた。(苦笑)
【関連リンク】
『米「財政の崖」回避に向けた協議は進展せず、歩み寄りの兆しも』
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK824705620121127
『内外需の低迷で2012年後半は後退局面となる可能性』
http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/japan/
『日本の景気が良いのになぜ円安が進むのか?』
http://www.mo-ney.net/about/why.html
『国債バブル終焉と円安、個人は外貨建て投資で備えを』
http://www.nikkei.com/money/features/32.aspx?g=DGXNMSFK2703O_27112012000000
2012年11月27日
【詳細版】大商談会「EPSON EH-TW8100Wはヒロインの下着の色まで描き分ける色再現性!?」
8回予定の「aVACホームシアター大商談会2012ウインター」詳細レポートの第3回目は「11/23(金) 17:30〜18:20 ROOM9-1:EPSON EH-TW8100W 麻倉怜士氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
機器構成はEPSON EH-TW8100W+スクリーン(不明)+AVアンプ(不明)+BDプレーヤー(不明)+スピーカーフォーカル×5本+サブウーファーの5.1chという構成だ。写真を取れなかったので今となっては確認のしようがない。(汗)
視聴ソフトは次の6作品だった。6本目のみ3D上映となった。
1)BD きみに読む物語
2)BD紳士は金髪がお好き
3)BDアラビアのロレンス
4)CD「松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。」から「やさしさに包まれたなら」
5)BD魔女の宅急便
6)3D BD タイタニック
麻倉氏はエプソンの開発担当者を紹介して「彼は映画会社やアバックに務めていたことがあり、エプソン入社後はチームを率いてホームシアタープロジェクターの高画質化を進めてきました。」と語った。
麻倉氏はTW8000から色再現が良くなったと評価して「きみに読む物語」のオープニングの朝日のシーン、ウエディングドレス披露シーン、婚約者のオフィスを訪問するシーンを使いチェックポイントを細かく説明していった。ヒロインが赤系統の服と装飾品で固めているのは彼女の決意を表しているからとの説明があったが、その中で「きっと下着も赤です。」なんて冗談を入れてくるとは面白過ぎる。(笑)
担当者も「『きみに読む物語』は挑戦し甲斐のある映画で何年も掛かってやっと麻倉先生に褒めてもらえるところまで来ました。」と嬉しそうに語った。確かにTW8100Wはヒロインの着ている服装の素材感や同じ赤系統でもわずかな色の違いをちゃんと描き分けていて色再現性は高い様だ。
「アラビアのロレンス」は雑誌記事で50年前の映画とは思えない高画質に蘇ったとの話は読んでいたが、なるほど恐るべき美しさと情報量だ。それをしっかりとスクリーンに描写するEH-TW8100Wも見事だ。
麻倉氏は「Lawrence of Arabia (50th Anniversary Collector's Edition) [Blu-ray] (1962)は日本語字幕付きで64.96ドルで買えます。これ以上言うと商売の邪魔をしてしまいますね。」と笑っていたが、日本の「アラビアのロレンス 製作50周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・アニバーサリーBOX (1500セット完全限定生産) [Blu-ray]」の価格が19,800円というのがお気に召さないようだ。(苦笑)
麻倉氏が「ユーミンの4枚組ベスト盤が50万枚売れました。ここで1曲掛けるのは何故でしょう?」とクイズを出したが、その答えは「シュートアウト」に参加していれば簡単に分かる。(笑)
「魔女の宅急便」が手描きセルアニメの筆捌きが感じられる高画質なブルーレイになりましたと説明があり映画の冒頭のシーン、「ルージュの伝言」が流れるタイトルシーン、「やさしさに包まれたなら」が流れるエンドタイトルシーンとたっぷり上映した。音と画は安心のクオリティで地デジ放送版の比ではない。これは自宅で観るのが楽しみだ。
「タイタニック3D」ではTW8000以上の明るさは実感出来るものの、その分3Dメガネのフリッカーが気になってしまうのは昨年同様だ。麻倉氏が「I'm the king of the world!」のシーンの後で上空からタイタニック号の船頭から船尾まで映すシーンがあるが、この場面で間違いがあるとクイズを出題された。
答えは「船頭の甲板に落ちている影と客室部分以降の影の向きが違う。」だった。見直しても答えを言われるまでまったく気づかなかった。(汗) CG製作チームが異なり光源位置情報を間違えたのだろうか?
EH-TW8100WはワイアレスHDトランスミッター採用、レンズシフト量の大きさ、明るさ、価格とライバル機種と比べても優位点が多くHiViベストバイ50万円未満モデル1位も納得だと思った。
機器構成はEPSON EH-TW8100W+スクリーン(不明)+AVアンプ(不明)+BDプレーヤー(不明)+スピーカーフォーカル×5本+サブウーファーの5.1chという構成だ。写真を取れなかったので今となっては確認のしようがない。(汗)
視聴ソフトは次の6作品だった。6本目のみ3D上映となった。
1)BD きみに読む物語
2)BD紳士は金髪がお好き
3)BDアラビアのロレンス
4)CD「松任谷由実40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。」から「やさしさに包まれたなら」
5)BD魔女の宅急便
6)3D BD タイタニック
麻倉氏はエプソンの開発担当者を紹介して「彼は映画会社やアバックに務めていたことがあり、エプソン入社後はチームを率いてホームシアタープロジェクターの高画質化を進めてきました。」と語った。
麻倉氏はTW8000から色再現が良くなったと評価して「きみに読む物語」のオープニングの朝日のシーン、ウエディングドレス披露シーン、婚約者のオフィスを訪問するシーンを使いチェックポイントを細かく説明していった。ヒロインが赤系統の服と装飾品で固めているのは彼女の決意を表しているからとの説明があったが、その中で「きっと下着も赤です。」なんて冗談を入れてくるとは面白過ぎる。(笑)
担当者も「『きみに読む物語』は挑戦し甲斐のある映画で何年も掛かってやっと麻倉先生に褒めてもらえるところまで来ました。」と嬉しそうに語った。確かにTW8100Wはヒロインの着ている服装の素材感や同じ赤系統でもわずかな色の違いをちゃんと描き分けていて色再現性は高い様だ。
「アラビアのロレンス」は雑誌記事で50年前の映画とは思えない高画質に蘇ったとの話は読んでいたが、なるほど恐るべき美しさと情報量だ。それをしっかりとスクリーンに描写するEH-TW8100Wも見事だ。
麻倉氏は「Lawrence of Arabia (50th Anniversary Collector's Edition) [Blu-ray] (1962)は日本語字幕付きで64.96ドルで買えます。これ以上言うと商売の邪魔をしてしまいますね。」と笑っていたが、日本の「アラビアのロレンス 製作50周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイ・アニバーサリーBOX (1500セット完全限定生産) [Blu-ray]」の価格が19,800円というのがお気に召さないようだ。(苦笑)
麻倉氏が「ユーミンの4枚組ベスト盤が50万枚売れました。ここで1曲掛けるのは何故でしょう?」とクイズを出したが、その答えは「シュートアウト」に参加していれば簡単に分かる。(笑)
「魔女の宅急便」が手描きセルアニメの筆捌きが感じられる高画質なブルーレイになりましたと説明があり映画の冒頭のシーン、「ルージュの伝言」が流れるタイトルシーン、「やさしさに包まれたなら」が流れるエンドタイトルシーンとたっぷり上映した。音と画は安心のクオリティで地デジ放送版の比ではない。これは自宅で観るのが楽しみだ。
「タイタニック3D」ではTW8000以上の明るさは実感出来るものの、その分3Dメガネのフリッカーが気になってしまうのは昨年同様だ。麻倉氏が「I'm the king of the world!」のシーンの後で上空からタイタニック号の船頭から船尾まで映すシーンがあるが、この場面で間違いがあるとクイズを出題された。
答えは「船頭の甲板に落ちている影と客室部分以降の影の向きが違う。」だった。見直しても答えを言われるまでまったく気づかなかった。(汗) CG製作チームが異なり光源位置情報を間違えたのだろうか?
EH-TW8100WはワイアレスHDトランスミッター採用、レンズシフト量の大きさ、明るさ、価格とライバル機種と比べても優位点が多くHiViベストバイ50万円未満モデル1位も納得だと思った。
2012年11月26日
【詳細版】大商談会「三菱LVP-HC8000Dの高速シャッター3Dメガネは日本製、米国価格は200ドル!」
8回予定の「aVACホームシアター大商談会2012ウインター」詳細レポートの第2回目は「11/23(金) 11:30〜12:25 ROOM3:MITSUBISHI LVP-HC8000D 堀切日出晴氏」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
機器構成はMITSUBISHI LVP-HC8000D+スクリーン(不明)+AVアンプONKYO TX-NR5010+パナソニックBDレコーダーDMR-BZT9300+JBL4319×5本+L8400PBKの5.1chという構成だ。
視聴ソフトは次の7作品だった。4本目から3D上映となった。
1)BD ザ・マペッツ:カラーフィルターの改善で赤の発色が良くなった。
2)BDものすごくうるさくて、ありえないほど近い:カラーホイール4倍/6倍比較
3)BDダークナイト:コントラスト33万対1
4)3D BDアバター3D:汎用3Dメガネ/高速シャッターブラック液晶メガネ比較
5)BD-RバイオハザードIV アフターライフ(WOWOW録画サイドバイサイド盤):
6)3D BD マダガスカル3
7)3D BD美女と野獣:FRC(フレームレートコンバーター)のオン/オフ比較
「ザ・マペッツ」の色鮮やかな画面を観ても不満を感じない色合いだ。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は今年発売のBDの中で屈指の高画質盤とのこと。堀切日氏は「自分はレインボーノイズが見えないタイプ」と言っており、カラーブレイキングノイズが気になる人は6倍速にすると良いが諧調表現が落ちると説明があった。その差は一目では分からなかったので救済機能になりそうだ。昨年のHC7800Dから私はノイズを認知していないが、それは加齢で動体視力が落ちたのが原因かもしれないという気がしてきた。(冷汗)
私には未見の映画なのに作品タイトルを言ってくれなかったのでメモには「少年と老人のNY見学」といったヒントしか残せなかったが、HiVi12月号の104ページを読んで判明した。なるほど視聴ソフトの定番になりそうだ。
「アバター3D」では汎用3Dメガネから高速シャッターブラック液晶EY-3DGS-80Uに切り替えると映像が明るくなり情報量が増えて立体感も上がった様に見える。汎用品と同等の薄さと軽さになり装着感が良くなった上にブラック液晶なのでメガネに周囲の光景が写り込むことが無くなり快適だ。ちょっとメガネが細身で上下のメガネフレームが視界に入ることだけが残念だ。
堀切日氏は、今年発売の3DソフトのNo.1は「アバター3D」でスクリーン大画面向けに視差角が少しだけ調整されていて立体感が違うと話していた。
サイドバイサイド3Dでも高画質との話で「バイオハザードIV」を観たが、こちらは説明程クリアには思えずちょっとガッカリだった。「マダガスカル3」は3D効果を考えた画面作りと話の展開が面白くソフト購入は決まりだ!(笑)
昨年と同様に「美女と野獣3D」でFRC効果を説明していた。昨年は席の後ろ遠目で見ていたので違いが認識出来ず焦ったが、今年はちゃんと分かり一安心した。(笑) 3Dでジャダーがあるとクロストークと認識してしまうのでこの機能は嬉しい。
HC7800D愛用の堀切氏が「強誘電型液晶メガネはフリッカーが無いので13時間連続して3D映画を観ても疲れない」と保証していた。あの重いメガネを長時間掛けていられる3Dフリークぶりには感心してしまった。(笑)
メーカー担当者から「高速シャッターブラック液晶メガネは福井県鯖江市製で国内では13,000円程するが、米国では200ドルという価格なので家族4人分購入したら大型液晶テレビが買える値段になると不評です。しかもプロジェクターにしか使えないし。」と苦笑していた。だから汎用3Dメガネモードも搭載したのかと納得するエピソードだった。
昨年のLVP-HC7800Dに驚かされただけに、新鮮味は無いがHC8000Dはメガネも軽くなり完成度が上がり魅力がアップしている。3D重視なら買い!と思ったのだが・・・。(昨日の記事に続く)
機器構成はMITSUBISHI LVP-HC8000D+スクリーン(不明)+AVアンプONKYO TX-NR5010+パナソニックBDレコーダーDMR-BZT9300+JBL4319×5本+L8400PBKの5.1chという構成だ。
視聴ソフトは次の7作品だった。4本目から3D上映となった。
1)BD ザ・マペッツ:カラーフィルターの改善で赤の発色が良くなった。
2)BDものすごくうるさくて、ありえないほど近い:カラーホイール4倍/6倍比較
3)BDダークナイト:コントラスト33万対1
4)3D BDアバター3D:汎用3Dメガネ/高速シャッターブラック液晶メガネ比較
5)BD-RバイオハザードIV アフターライフ(WOWOW録画サイドバイサイド盤):
6)3D BD マダガスカル3
7)3D BD美女と野獣:FRC(フレームレートコンバーター)のオン/オフ比較
「ザ・マペッツ」の色鮮やかな画面を観ても不満を感じない色合いだ。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は今年発売のBDの中で屈指の高画質盤とのこと。堀切日氏は「自分はレインボーノイズが見えないタイプ」と言っており、カラーブレイキングノイズが気になる人は6倍速にすると良いが諧調表現が落ちると説明があった。その差は一目では分からなかったので救済機能になりそうだ。昨年のHC7800Dから私はノイズを認知していないが、それは加齢で動体視力が落ちたのが原因かもしれないという気がしてきた。(冷汗)
私には未見の映画なのに作品タイトルを言ってくれなかったのでメモには「少年と老人のNY見学」といったヒントしか残せなかったが、HiVi12月号の104ページを読んで判明した。なるほど視聴ソフトの定番になりそうだ。
「アバター3D」では汎用3Dメガネから高速シャッターブラック液晶EY-3DGS-80Uに切り替えると映像が明るくなり情報量が増えて立体感も上がった様に見える。汎用品と同等の薄さと軽さになり装着感が良くなった上にブラック液晶なのでメガネに周囲の光景が写り込むことが無くなり快適だ。ちょっとメガネが細身で上下のメガネフレームが視界に入ることだけが残念だ。
堀切日氏は、今年発売の3DソフトのNo.1は「アバター3D」でスクリーン大画面向けに視差角が少しだけ調整されていて立体感が違うと話していた。
サイドバイサイド3Dでも高画質との話で「バイオハザードIV」を観たが、こちらは説明程クリアには思えずちょっとガッカリだった。「マダガスカル3」は3D効果を考えた画面作りと話の展開が面白くソフト購入は決まりだ!(笑)
昨年と同様に「美女と野獣3D」でFRC効果を説明していた。昨年は席の後ろ遠目で見ていたので違いが認識出来ず焦ったが、今年はちゃんと分かり一安心した。(笑) 3Dでジャダーがあるとクロストークと認識してしまうのでこの機能は嬉しい。
HC7800D愛用の堀切氏が「強誘電型液晶メガネはフリッカーが無いので13時間連続して3D映画を観ても疲れない」と保証していた。あの重いメガネを長時間掛けていられる3Dフリークぶりには感心してしまった。(笑)
メーカー担当者から「高速シャッターブラック液晶メガネは福井県鯖江市製で国内では13,000円程するが、米国では200ドルという価格なので家族4人分購入したら大型液晶テレビが買える値段になると不評です。しかもプロジェクターにしか使えないし。」と苦笑していた。だから汎用3Dメガネモードも搭載したのかと納得するエピソードだった。
昨年のLVP-HC7800Dに驚かされただけに、新鮮味は無いがHC8000Dはメガネも軽くなり完成度が上がり魅力がアップしている。3D重視なら買い!と思ったのだが・・・。(昨日の記事に続く)
2012年11月25日
【詳細版】大商談会「JVC DLA‐X55R/X75R搭載のMPC処理能力は50万円パワー!」
8回予定の「aVACホームシアター大商談会2012ウインター」詳細レポートの第1回目は「11/23(金) 12:30〜13:30 ROOM6:JVC DLA‐X55R/X75R メーカーデモ」だ。記憶とメモを頼りに私が見聞きした内容を書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
機器構成はJVC DLA-X75R/DLA-X55R+スクリーン(不明)+AVアンプ(不明)+パナソニックBDレコーダー(型番不明)+SX-M7(31.5万)×5本+SX-DW75(22.8万)の5.1chという構成だ。比較対象として左側のスクリーンにDLA-X70Rの画が映されていた。なおDLA-X95Rはデモ後のフリータイムで観られたらしい。
4K e-shift2を進化確認するために参加したが、うっかり左側の席に座ってしまった。右側が新製品のスクリーンだったのでこれは失敗だ。DLA-X55Rでの視聴ソフトは次の6作品だった。
1)JVCオリジナル4K撮影ビデオ
2)BDダークナイト
3)DVDクラディエイター
4)BDオペラ座の怪人
5)BD-RスターウォーズEP2(WOWOW録画盤)
6)BD The Twilight Saga: Eclipse
まず専門誌にも掲載されている京都駅でのモデル撮影の映像を使い、映像解析画面で映像信号の周波数を色で見せて「まつ毛や髪の毛といった白やマゼンタで表示されている部分に高解像処理を行っています。黒く表示されている背景には何もせずそのままぼけさせています。」とMPC(Multiple Pixel Control)の映像処理能について説明があった。
画面左上に小さなマゼンタの長方形2つが表示されていて何かと思ったらポーズマークだった。あれもちゃんとHD解像度で描画されている訳だ。(笑)
「DVDクラディエイター」を上映するとX70RはそのままDVD画質だが、X75Rの「4Kプロファイル:HD」でアップコンバートした画質は一見BD画質の様。衣装の模様もしっかり見えて処理の巧みさに感心する。
「BDオペラ座の怪人」ではヒロインの顔のアップシーンで映像解析画面を見せて説明があった。宝石やまつ毛等が白やシアンで表示されていたが、実映像でもX70Rより解像感が優れていて装飾品が高価そうに見える。「解析画面で黒くなっていた肌にはエンハンスが掛からないので荒れることはありません。」とのことだ。
放送録画ディスクでも「4Kプロファイル:HD」は効果的で高画質に楽しめる。MPCの映像処理能力は単体画像プロセッサーとして販売したら50万円以上はする性能を持っているとの説明があった。X55Rは全てにおいてX70Rより解像感に優れており、X70Rが唯一優れているのはキセノンランプ光源色を持っていることだけと言う。
確かに観ていて最初からX55Rの色再現がビデオ的で色乗りが薄い気がしていたが、それは右側のスクリーンを見ている角度的な問題ではなかった訳だ。(苦笑) Xenonランプ光源色と幅広い色再現域やスクリーン補正モードの違いでこれだけ差が出るのかと驚かされる。
JVC担当者の自信満々の言葉からもMPCの能力はソニーの「4K表示デバイス向けデータベース型解像処理LSI」に匹敵する高性能ということは分かった。だが余りにX70Rが劣っているかのような比較をされるとユーザーが「アップグレードしろ!」と怒りそうな気がする。筐体は同じなのにそれほど中身の進化は著しく画質の向上に目を見張るものがある。
ここでDLA-X75Rに交換され次の3作品を視聴した。X75RになりX70Rと同じ色再現性であることが確認出来た。
1)BD The Twilight Saga: Eclipse
2)BD タイタニック
3)BD 塔の上のラプンツェル 3D
タイタニックでは老婆になったローズの皺の再現性やジャックの目の周りの皺といった部分に注目して欲しいとの説明があった。確かに映像解析画面では白くなっている。X70Rでどんなにパラメーターを調整してもX75Rと同等の解像感を出すことは出来ないと言う。
最後にPK-AG3とPK-EM2を使い3D視聴となったが2スクリーンで同時に3Dが観られるとはRF(電波)方式は便利だ。新しいメガネの装着感も良くフレームが視野に入らず快適だ。e-shift方式の原理から3DではHD解像度になってしまうがMPCの能力で解像感が向上しているとのこと。私の席の位置からでははっきりとその差を見比べることは出来なかったが、明るくクロストークの少ない3Dが羨ましい。X3ユーザーとして素直にそう思う。
こうして視聴するとX55RはX30+e-shift2モデルで電動レンズカバーもないことが分かった。色再現がビデオ的で映画を観ていて物足りずこれならX75Rを買おうと思ってしまう。それにしても外見からはマイナーアップデートに見えながらたった1年でここまで進化しているとは予想外だった。
正直LVP-HC8000Dを観た時にはX3を下取りに実質10万円強で買い替えようかとも考えたが、DLA-X75Rを観てしまったらここはもう1年我慢して来年の次期HDMI搭載モデルを狙おうと考え直した。リアル4Kモデルに興味はあるものの大きさや価格を考えるとおいそれとは手を出せそうにない。e-shiftとMPCの進化具合を見ると来年のモデルもリアル4Kモデルに対して十分対抗出来る性能になっていることだろう。そう期待出来る視聴会だった。
機器構成はJVC DLA-X75R/DLA-X55R+スクリーン(不明)+AVアンプ(不明)+パナソニックBDレコーダー(型番不明)+SX-M7(31.5万)×5本+SX-DW75(22.8万)の5.1chという構成だ。比較対象として左側のスクリーンにDLA-X70Rの画が映されていた。なおDLA-X95Rはデモ後のフリータイムで観られたらしい。
4K e-shift2を進化確認するために参加したが、うっかり左側の席に座ってしまった。右側が新製品のスクリーンだったのでこれは失敗だ。DLA-X55Rでの視聴ソフトは次の6作品だった。
1)JVCオリジナル4K撮影ビデオ
2)BDダークナイト
3)DVDクラディエイター
4)BDオペラ座の怪人
5)BD-RスターウォーズEP2(WOWOW録画盤)
6)BD The Twilight Saga: Eclipse
まず専門誌にも掲載されている京都駅でのモデル撮影の映像を使い、映像解析画面で映像信号の周波数を色で見せて「まつ毛や髪の毛といった白やマゼンタで表示されている部分に高解像処理を行っています。黒く表示されている背景には何もせずそのままぼけさせています。」とMPC(Multiple Pixel Control)の映像処理能について説明があった。
画面左上に小さなマゼンタの長方形2つが表示されていて何かと思ったらポーズマークだった。あれもちゃんとHD解像度で描画されている訳だ。(笑)
「DVDクラディエイター」を上映するとX70RはそのままDVD画質だが、X75Rの「4Kプロファイル:HD」でアップコンバートした画質は一見BD画質の様。衣装の模様もしっかり見えて処理の巧みさに感心する。
「BDオペラ座の怪人」ではヒロインの顔のアップシーンで映像解析画面を見せて説明があった。宝石やまつ毛等が白やシアンで表示されていたが、実映像でもX70Rより解像感が優れていて装飾品が高価そうに見える。「解析画面で黒くなっていた肌にはエンハンスが掛からないので荒れることはありません。」とのことだ。
放送録画ディスクでも「4Kプロファイル:HD」は効果的で高画質に楽しめる。MPCの映像処理能力は単体画像プロセッサーとして販売したら50万円以上はする性能を持っているとの説明があった。X55Rは全てにおいてX70Rより解像感に優れており、X70Rが唯一優れているのはキセノンランプ光源色を持っていることだけと言う。
確かに観ていて最初からX55Rの色再現がビデオ的で色乗りが薄い気がしていたが、それは右側のスクリーンを見ている角度的な問題ではなかった訳だ。(苦笑) Xenonランプ光源色と幅広い色再現域やスクリーン補正モードの違いでこれだけ差が出るのかと驚かされる。
JVC担当者の自信満々の言葉からもMPCの能力はソニーの「4K表示デバイス向けデータベース型解像処理LSI」に匹敵する高性能ということは分かった。だが余りにX70Rが劣っているかのような比較をされるとユーザーが「アップグレードしろ!」と怒りそうな気がする。筐体は同じなのにそれほど中身の進化は著しく画質の向上に目を見張るものがある。
ここでDLA-X75Rに交換され次の3作品を視聴した。X75RになりX70Rと同じ色再現性であることが確認出来た。
1)BD The Twilight Saga: Eclipse
2)BD タイタニック
3)BD 塔の上のラプンツェル 3D
タイタニックでは老婆になったローズの皺の再現性やジャックの目の周りの皺といった部分に注目して欲しいとの説明があった。確かに映像解析画面では白くなっている。X70Rでどんなにパラメーターを調整してもX75Rと同等の解像感を出すことは出来ないと言う。
最後にPK-AG3とPK-EM2を使い3D視聴となったが2スクリーンで同時に3Dが観られるとはRF(電波)方式は便利だ。新しいメガネの装着感も良くフレームが視野に入らず快適だ。e-shift方式の原理から3DではHD解像度になってしまうがMPCの能力で解像感が向上しているとのこと。私の席の位置からでははっきりとその差を見比べることは出来なかったが、明るくクロストークの少ない3Dが羨ましい。X3ユーザーとして素直にそう思う。
こうして視聴するとX55RはX30+e-shift2モデルで電動レンズカバーもないことが分かった。色再現がビデオ的で映画を観ていて物足りずこれならX75Rを買おうと思ってしまう。それにしても外見からはマイナーアップデートに見えながらたった1年でここまで進化しているとは予想外だった。
正直LVP-HC8000Dを観た時にはX3を下取りに実質10万円強で買い替えようかとも考えたが、DLA-X75Rを観てしまったらここはもう1年我慢して来年の次期HDMI搭載モデルを狙おうと考え直した。リアル4Kモデルに興味はあるものの大きさや価格を考えるとおいそれとは手を出せそうにない。e-shiftとMPCの進化具合を見ると来年のモデルもリアル4Kモデルに対して十分対抗出来る性能になっていることだろう。そう期待出来る視聴会だった。
2012年11月24日
11/22(木)WBS「日本オーディオメーカーはハイレゾ音源サービスのエコシステムを築けるか!?」
11/22(木)放送のワールドビジネスサテライトで『音楽ビジネス新戦略』という報道があった。AV phileにとっては内容に新鮮味はないがWBSでオーディオ関連のニュースは珍しいので記念に記録を残しておく。(笑)
CDが日本で発売されて30周年。今年は松任谷由実、山下達郎、桑田佳祐、Mr.Childrenといった有名アーチストのベスト盤が出て活況に沸いている。オーディオCDの売上高は98年以降前年割れが続いていたが2012年は前年比107%と伸びている。
タワーレコード渋谷店が11/23(金)リニューアルオープンをする。1階にはアーチストのサイン色紙が飾られ、在庫は70万枚から80万枚に増やした。ライブ感を楽しんでもらおうとライブスペースを地下、3階、4階、7階に設け年間約500本のイベントを予定している。カフェスペースもあり集客に活かすつもりだ。
音質を求める客も増えて「新宿ビックロ!! ビックカメラ新宿東口店」ではイヤホン・ヘッドホンを480円から138,000円の物(AKG K3003)まで3000種類を揃えている。その中で一番人気はBeats Tourという14,800円の赤いフラットケーブルが特徴のインイヤー・ヘッドフォンだ。ハイレゾリューション音源が聴けるネットワークオーディオプレーヤーは30〜40代の男性に5〜10万円のモデルが人気だが、今後は2〜3万円の廉価版が出てくると予想している。
オンキヨーの試聴室でCDとハイレゾ音源を比較試聴したキャスターは「楽器の音が1つ1つクリアにハッキリ聴こえる。生のライブ会場にいるようだ。」と評した。e-onkyoでは2年連続売上倍増しており「オーディオメーカーが携帯音楽プレーヤーの周辺機器メーカーになったというイメージから脱却して、ハードとソフトを拡大してどこでもハイレゾが聞ける再生環境を提案したい」と語った。
所有欲からCDの一定需要はあるものの市場は縮小すると覚悟して、タワーレコードでは衣装や楽器の展示で入場料を取るなど収益の多様化を進めている。
9分間の番組内容でハイレゾの解説をしたから「音の間引き量が少ない」から高音質という表現になっていた。(笑)
「ホテル・カリフォルニア」CD 44.1kHz/16bitとハイレゾ192kHz/24bitを聴き比べていたが、TV経由でもハイレゾの音の良さが感じられたのには驚いた。地デジのAAC音声もバカに出来ない。
ONKYOの試聴室の機器構成が気になりデザインをヒントにネットで調べたところオンキヨーのノートPC+2ウェイ・スピーカーD-412EX(126,000/2台1組)+D/AコンバーターDAC-1000(S)+ステレオ・プリメインアンプA-5VL(B)(84,000円)と判明した。黒いモデルがあるとは知らずA-5VLには悩まされた。(苦笑)
ネットワークオーディオプレーヤーであればPCオーディオよりも一般的な人達に使ってもらえそうな気もするが、ネットワークに接続するだけで、どうしたら簡単にPCにダウンロードしてある音源ファイルを再生させられるか、その仕組み作りが必要だ。各社互換性の無いシステムが出回ったら普及は難しそうだ。
全体像としてハイレゾ版iTunesとiPod、Apple TVの様なハードとソフトのサービスが日本オーディオメーカーで揃えられれば良いのだが、1社だけでは先行者のメリットを享受できるほどのリードは得られそうにない。もしもアップルが本気でハイレゾとDSD音源に対応したらすぐに追い越されて再び周辺機器メーカーの地位に甘んじることになる可能性もある。頑張って欲しい。
一方CD売上アップがAKBの投票権CDや高額なSHM-SACD発売による一過性の物ではないのか単価ベースの金額も気になるところだ。
【関連リンク】
『BAとダイナミックを両搭載。AKG「K3003」を聴く』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/np/20110922_479214.html
CDが日本で発売されて30周年。今年は松任谷由実、山下達郎、桑田佳祐、Mr.Childrenといった有名アーチストのベスト盤が出て活況に沸いている。オーディオCDの売上高は98年以降前年割れが続いていたが2012年は前年比107%と伸びている。
タワーレコード渋谷店が11/23(金)リニューアルオープンをする。1階にはアーチストのサイン色紙が飾られ、在庫は70万枚から80万枚に増やした。ライブ感を楽しんでもらおうとライブスペースを地下、3階、4階、7階に設け年間約500本のイベントを予定している。カフェスペースもあり集客に活かすつもりだ。
音質を求める客も増えて「新宿ビックロ!! ビックカメラ新宿東口店」ではイヤホン・ヘッドホンを480円から138,000円の物(AKG K3003)まで3000種類を揃えている。その中で一番人気はBeats Tourという14,800円の赤いフラットケーブルが特徴のインイヤー・ヘッドフォンだ。ハイレゾリューション音源が聴けるネットワークオーディオプレーヤーは30〜40代の男性に5〜10万円のモデルが人気だが、今後は2〜3万円の廉価版が出てくると予想している。
オンキヨーの試聴室でCDとハイレゾ音源を比較試聴したキャスターは「楽器の音が1つ1つクリアにハッキリ聴こえる。生のライブ会場にいるようだ。」と評した。e-onkyoでは2年連続売上倍増しており「オーディオメーカーが携帯音楽プレーヤーの周辺機器メーカーになったというイメージから脱却して、ハードとソフトを拡大してどこでもハイレゾが聞ける再生環境を提案したい」と語った。
所有欲からCDの一定需要はあるものの市場は縮小すると覚悟して、タワーレコードでは衣装や楽器の展示で入場料を取るなど収益の多様化を進めている。
9分間の番組内容でハイレゾの解説をしたから「音の間引き量が少ない」から高音質という表現になっていた。(笑)
「ホテル・カリフォルニア」CD 44.1kHz/16bitとハイレゾ192kHz/24bitを聴き比べていたが、TV経由でもハイレゾの音の良さが感じられたのには驚いた。地デジのAAC音声もバカに出来ない。
ONKYOの試聴室の機器構成が気になりデザインをヒントにネットで調べたところオンキヨーのノートPC+2ウェイ・スピーカーD-412EX(126,000/2台1組)+D/AコンバーターDAC-1000(S)+ステレオ・プリメインアンプA-5VL(B)(84,000円)と判明した。黒いモデルがあるとは知らずA-5VLには悩まされた。(苦笑)
ネットワークオーディオプレーヤーであればPCオーディオよりも一般的な人達に使ってもらえそうな気もするが、ネットワークに接続するだけで、どうしたら簡単にPCにダウンロードしてある音源ファイルを再生させられるか、その仕組み作りが必要だ。各社互換性の無いシステムが出回ったら普及は難しそうだ。
全体像としてハイレゾ版iTunesとiPod、Apple TVの様なハードとソフトのサービスが日本オーディオメーカーで揃えられれば良いのだが、1社だけでは先行者のメリットを享受できるほどのリードは得られそうにない。もしもアップルが本気でハイレゾとDSD音源に対応したらすぐに追い越されて再び周辺機器メーカーの地位に甘んじることになる可能性もある。頑張って欲しい。
一方CD売上アップがAKBの投票権CDや高額なSHM-SACD発売による一過性の物ではないのか単価ベースの金額も気になるところだ。
【関連リンク】
『BAとダイナミックを両搭載。AKG「K3003」を聴く』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/np/20110922_479214.html
2012年11月23日
【速報版】11/23(金)のaVACホームシアター大商談会2012冬で8ブース梯子してみた
今日23日(金)〜24日(土)アバックの「ホームシアター大商談会2012ウインター」が東京池袋で開催されているので見学に行った。「デモンストレーション・講演スケジュール」を見て可能な限り講演を詰め込んでみた。途中10分間の休憩を入れて8時間連続マラソン視聴会となった。(笑)
今日は速報版として各社の内容を短くまとめてみたい。
1. 10:35〜11:25 ROOM3:ONKYO TX-NR5010 堀切日出晴氏
DSDダイレクトオンでネイティブ再生が可能で「南 博ジャズトリオ」のDSD収録曲を聴いたが情報量が多く収録現場の雰囲気を感じさせる見事な音だった。
2. 11:30〜12:25 ROOM3:MITSUBISHI LVP-HC8000D 堀切日出晴氏
HC8000Dの機能説明で 1)カラーホイール4倍/6倍比較 2)「アバター3D」による汎用3Dメガネ/高速シャッターブラック液晶メガネ比較 3)「美女と野獣3D」によるFRC(フレームレートコンバーター)のオン/オフ比較 が行われた。
汎用からEY-3DGS-80Uに切り替えると映像が明るくなり情報量が増えて立体感も上がった様に見える。汎用品と同等の薄さと軽さになり装着感が良くなった上にブラック液晶なのでメガネに周囲の光景が写り込むことが無くなり快適だ。ちょっとメガネが細身で上下のメガネフレームが視界に入ることだけが残念だ。
HC7800D愛用の堀切氏は13時間連続して3D映画を観ても疲れないと保証していた。(笑)今年発売の3DソフトのNo.1は「アバター3D」でスクリーン大画面向けに視差角が調整されていると説明があった。
3. 12:30〜13:30 ROOM6:JVC DLA‐X55R/X75R メーカーデモ
DLA‐X55RとX70Rの比較視聴を中心に行われ後半はX75RとX70Rの比較となった。MPC(Multiple Pixel Control)の映像処理能力は単体画像プロセッサーとして販売したら50万円以上はする性能を持っているとの説明があった。
X55Rは解像感ではX70Rに勝っているものの色再現がビデオ的で映画を観ていて物足りない。これを見せられては素直にX75Rを買うしか無いと思わされる巧みな差別化だ。それにしてもマイナーアップデートに見えながらたった1年でここまで進化していると思わなかった。もしもX70Rを買っていたら「アップグレードしろ!」と怒りたくなるほど画質がアップしていて驚かされた。
4. 13:35〜14:25 ROOM5:シュートアウト 麻倉怜士氏
部屋の奥からソニーVPL-HW50ES、JVC DLA‐X75R、EPSON EH-TW8100W、Optoma HD83S1、MITSUBISHI LVP-HC8000Dの5台が設置されていた。
フリータイムに「塔の上のラプンツェル 3D」を上映していたのでソニーの3DメガネでJVCの映像を見ると人物が引っ込み背景のランタンが飛び出すと言う逆の映像が見られて面白かった。当然JVCのメガネでソニーの映像を見ても同じ効果だった。EPSONの映像を見るとブルブル震えて見えるし互換性の無さが逆に3D描画方法の違いを明らかにするようだ。(笑)
5. 14:35〜15:20 ROOM1:LINN KLIMAX DSM
技術的な説明内容と接続方法に関しては夏のデモ(7/3記事)と同様だったが、新たに「DSでは384kHz/35bitにアップサンプリングしている。」ことや「HDMI音声にリクロックを掛けているのでサラウンド音声も高音質化している」ことが追加された。
6. 15:30〜16:20 ROOM2:YAMAHA AVENTAGE RX-A3020 麻倉怜士氏
音の良さを実感してもらう為にとBD-Audioソフトから2曲試聴があった。
7. 16:30〜17:20 ROOM9-2:DENON AVR-4520&DBT-3313UD 麻倉怜士氏
「Denon Link HD」のオン/オフ比較試聴がSACD、BD-A、BDソフトで行われた。リンクオンで音がクリアになり声が生々しくなる。音の余韻も美しく音圧が上がった様に聞こえるソフトもあった。確かに音質改善に有効な接続方式だ。
8. 17:30〜18:20 ROOM9-1:EPSON EH-TW8100W 麻倉怜士氏
麻倉氏はTW8000から色再現が良くなったと評価して「きみに読む物語」のオープニングの朝日のシーン、ウエディングドレス披露シーン、婚約者のオフィスを訪問するシーンを使いチェックポイントを細かく説明して行った。ヒロインが赤系統の服と装飾品で固めているのは彼女の決意を表しているからとの説明があったが、その中で「きっと下着も赤です。」なんて冗談を入れてくるとは面白過ぎます。(笑)
「タイタニック3D」では「I'm the king of the world!」のシーンの後で上空からタイタニック号の船頭から船尾まで映すシーンがあるがこの場面で間違いがあるとのクイズが出題された。見直しても答えを言われるまでまったく気づかなかった。(汗)
入れ替え制になり時間前に並べば座れるようになったのは便利だ。移動時間も10分間設けられていたお陰で短時間でも休憩が取れたので助かった。
ちなみにQNAPのNASについて聞いてみたら「大商談会」取扱い品ではないので各店舗でお尋ね下さいとのことで残念でした。
今日は速報版として各社の内容を短くまとめてみたい。
1. 10:35〜11:25 ROOM3:ONKYO TX-NR5010 堀切日出晴氏
DSDダイレクトオンでネイティブ再生が可能で「南 博ジャズトリオ」のDSD収録曲を聴いたが情報量が多く収録現場の雰囲気を感じさせる見事な音だった。
2. 11:30〜12:25 ROOM3:MITSUBISHI LVP-HC8000D 堀切日出晴氏
HC8000Dの機能説明で 1)カラーホイール4倍/6倍比較 2)「アバター3D」による汎用3Dメガネ/高速シャッターブラック液晶メガネ比較 3)「美女と野獣3D」によるFRC(フレームレートコンバーター)のオン/オフ比較 が行われた。
汎用からEY-3DGS-80Uに切り替えると映像が明るくなり情報量が増えて立体感も上がった様に見える。汎用品と同等の薄さと軽さになり装着感が良くなった上にブラック液晶なのでメガネに周囲の光景が写り込むことが無くなり快適だ。ちょっとメガネが細身で上下のメガネフレームが視界に入ることだけが残念だ。
HC7800D愛用の堀切氏は13時間連続して3D映画を観ても疲れないと保証していた。(笑)今年発売の3DソフトのNo.1は「アバター3D」でスクリーン大画面向けに視差角が調整されていると説明があった。
3. 12:30〜13:30 ROOM6:JVC DLA‐X55R/X75R メーカーデモ
DLA‐X55RとX70Rの比較視聴を中心に行われ後半はX75RとX70Rの比較となった。MPC(Multiple Pixel Control)の映像処理能力は単体画像プロセッサーとして販売したら50万円以上はする性能を持っているとの説明があった。
X55Rは解像感ではX70Rに勝っているものの色再現がビデオ的で映画を観ていて物足りない。これを見せられては素直にX75Rを買うしか無いと思わされる巧みな差別化だ。それにしてもマイナーアップデートに見えながらたった1年でここまで進化していると思わなかった。もしもX70Rを買っていたら「アップグレードしろ!」と怒りたくなるほど画質がアップしていて驚かされた。
4. 13:35〜14:25 ROOM5:シュートアウト 麻倉怜士氏
部屋の奥からソニーVPL-HW50ES、JVC DLA‐X75R、EPSON EH-TW8100W、Optoma HD83S1、MITSUBISHI LVP-HC8000Dの5台が設置されていた。
フリータイムに「塔の上のラプンツェル 3D」を上映していたのでソニーの3DメガネでJVCの映像を見ると人物が引っ込み背景のランタンが飛び出すと言う逆の映像が見られて面白かった。当然JVCのメガネでソニーの映像を見ても同じ効果だった。EPSONの映像を見るとブルブル震えて見えるし互換性の無さが逆に3D描画方法の違いを明らかにするようだ。(笑)
5. 14:35〜15:20 ROOM1:LINN KLIMAX DSM
技術的な説明内容と接続方法に関しては夏のデモ(7/3記事)と同様だったが、新たに「DSでは384kHz/35bitにアップサンプリングしている。」ことや「HDMI音声にリクロックを掛けているのでサラウンド音声も高音質化している」ことが追加された。
6. 15:30〜16:20 ROOM2:YAMAHA AVENTAGE RX-A3020 麻倉怜士氏
音の良さを実感してもらう為にとBD-Audioソフトから2曲試聴があった。
7. 16:30〜17:20 ROOM9-2:DENON AVR-4520&DBT-3313UD 麻倉怜士氏
「Denon Link HD」のオン/オフ比較試聴がSACD、BD-A、BDソフトで行われた。リンクオンで音がクリアになり声が生々しくなる。音の余韻も美しく音圧が上がった様に聞こえるソフトもあった。確かに音質改善に有効な接続方式だ。
8. 17:30〜18:20 ROOM9-1:EPSON EH-TW8100W 麻倉怜士氏
麻倉氏はTW8000から色再現が良くなったと評価して「きみに読む物語」のオープニングの朝日のシーン、ウエディングドレス披露シーン、婚約者のオフィスを訪問するシーンを使いチェックポイントを細かく説明して行った。ヒロインが赤系統の服と装飾品で固めているのは彼女の決意を表しているからとの説明があったが、その中で「きっと下着も赤です。」なんて冗談を入れてくるとは面白過ぎます。(笑)
「タイタニック3D」では「I'm the king of the world!」のシーンの後で上空からタイタニック号の船頭から船尾まで映すシーンがあるがこの場面で間違いがあるとのクイズが出題された。見直しても答えを言われるまでまったく気づかなかった。(汗)
入れ替え制になり時間前に並べば座れるようになったのは便利だ。移動時間も10分間設けられていたお陰で短時間でも休憩が取れたので助かった。
ちなみにQNAPのNASについて聞いてみたら「大商談会」取扱い品ではないので各店舗でお尋ね下さいとのことで残念でした。
2012年11月22日
「Macオーディオ 2013」には実用的な長さの60cmオーディオ用USBケーブルが付いてくる
昨日購入した Macオーディオ 2013 (CDジャーナルムック) を読み終わったので「カスタマーレビュー」を書こうと思う。読んでいて面白かった記事は次の6つ。
P011:だから僕らは”PCではなくMac”で音楽オーディオを楽しみたい
Macのムックを購入しておいて文句を言うのはお門違いだが、MacとWindows PCを比較してMacの得意とする部分のみに焦点を当てて優位性を語るのは公正な記事ではないと思い気分がいいものではなかった。
1973年ゼロックスの研究所が試作したコンピュータAlto(アルト)を見たスティーブ・ジョブズがMacのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を開発したと言うのは有名な話だし、当然Macの前モデルLisaの黒歴史には触れていない。確かにiOSの操作性の良さと楽しさには感心するが正しい歴史認識は必要だと感じた。
もっともWindows7がUSBオーディオクラス2.0に対応していないからここまで書かれるのだろうし、カーネルミキサーのバグ(By Design?)が音質を劣化させている証拠記事を読んだらレドモンドも少しは芸術的なセンスを磨いて欲しいと思わずにいられない。(苦笑)
P018:最も高音質なMacはどれだ!?
MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac miniの4モデルを比較試聴してどれが一番高音質か判断している。しかもUSBポートによって音質が変わると言う。一般的な常識人が読むとトンデモ記事に思える内容だがAV Phileが読むと妙に説得力があるから面白い。(笑)
ソニーのAVアンプではTA-DA5600ESから「HDMI入力 for AUDIO 端子」と高音質な端子を明記している。音質が変わる原因は信号線の長さとか周囲のパーツの配置によると考えられている。ならばUSB端子でもありうる話だろう。
記事の筆者は原因が「電源品質」にあると推測しているが、それ以外にも実装密度によるノイズ混入が悪さをしていそうだ。そう考えるとコンパクトなminiや薄型のAirの評価が低いのも納得出来る。そうなるとSSDだからとPCオーディオのデモにAirを使っているメーカーは、実はMacの比較試聴はしていないことになる。(笑)
P092: Macで楽しむDSD
DSDネイティブ再生にAudirvana PlusとQute HDを使用して手順と音源の入手方法を解説している。DSD Over PCM(DoP)だとMacもWinも同じ手間が掛かるようだ。
P124:音楽&オーディオアプリガイド2012
無料アプリながら「うたまっぷ」「iSoundCuratorPro」「Lyrica」「UE SPL」「Midomi SoundHound」「iAnalyzer Lite」といった便利そうなものが紹介されており試しに使ってみたくなる。
P130:Macオーディオを極めるための音楽再生ソフト
Ammara、Audirvana Plus等6本のソフトが紹介されている。FLACとDSD音源の扱い方に違いがあり、その点が明記されているので選択する時に参考になる。
P152:歴代名機に見る、アップルと音楽/オーディオの深い関係
Apple20周年Macintosh(スパルタカス)やPowerCDが紹介されていて興味深い。そういえば転売目的でスパルタカスを購入した知人がいたが儲かったのだろうか?(笑) PowerCDについては記憶に無く驚かされた。ピピンアットマーク(Pippin atmark)がここに含まれないのはバンダイの製品だからか。(苦笑)
他にスピーカーやDAC、真空管コンポの紹介記事等オーディオ雑誌的なページもあるが「Macな視点」で選んでいて”筐体は、まるで横置きにしたMacProである。”といった評価を読んだ時には軽いカルチャーショックを覚えた。このギャップを楽しめればお勧めのムックだ。(笑)
【関連リンク】
『第528回:「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を検証』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20121112_572414.html
P011:だから僕らは”PCではなくMac”で音楽オーディオを楽しみたい
Macのムックを購入しておいて文句を言うのはお門違いだが、MacとWindows PCを比較してMacの得意とする部分のみに焦点を当てて優位性を語るのは公正な記事ではないと思い気分がいいものではなかった。
1973年ゼロックスの研究所が試作したコンピュータAlto(アルト)を見たスティーブ・ジョブズがMacのGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を開発したと言うのは有名な話だし、当然Macの前モデルLisaの黒歴史には触れていない。確かにiOSの操作性の良さと楽しさには感心するが正しい歴史認識は必要だと感じた。
もっともWindows7がUSBオーディオクラス2.0に対応していないからここまで書かれるのだろうし、カーネルミキサーのバグ(By Design?)が音質を劣化させている証拠記事を読んだらレドモンドも少しは芸術的なセンスを磨いて欲しいと思わずにいられない。(苦笑)
P018:最も高音質なMacはどれだ!?
MacBook Air、MacBook Pro、iMac、Mac miniの4モデルを比較試聴してどれが一番高音質か判断している。しかもUSBポートによって音質が変わると言う。一般的な常識人が読むとトンデモ記事に思える内容だがAV Phileが読むと妙に説得力があるから面白い。(笑)
ソニーのAVアンプではTA-DA5600ESから「HDMI入力 for AUDIO 端子」と高音質な端子を明記している。音質が変わる原因は信号線の長さとか周囲のパーツの配置によると考えられている。ならばUSB端子でもありうる話だろう。
記事の筆者は原因が「電源品質」にあると推測しているが、それ以外にも実装密度によるノイズ混入が悪さをしていそうだ。そう考えるとコンパクトなminiや薄型のAirの評価が低いのも納得出来る。そうなるとSSDだからとPCオーディオのデモにAirを使っているメーカーは、実はMacの比較試聴はしていないことになる。(笑)
P092: Macで楽しむDSD
DSDネイティブ再生にAudirvana PlusとQute HDを使用して手順と音源の入手方法を解説している。DSD Over PCM(DoP)だとMacもWinも同じ手間が掛かるようだ。
P124:音楽&オーディオアプリガイド2012
無料アプリながら「うたまっぷ」「iSoundCuratorPro」「Lyrica」「UE SPL」「Midomi SoundHound」「iAnalyzer Lite」といった便利そうなものが紹介されており試しに使ってみたくなる。
P130:Macオーディオを極めるための音楽再生ソフト
Ammara、Audirvana Plus等6本のソフトが紹介されている。FLACとDSD音源の扱い方に違いがあり、その点が明記されているので選択する時に参考になる。
P152:歴代名機に見る、アップルと音楽/オーディオの深い関係
Apple20周年Macintosh(スパルタカス)やPowerCDが紹介されていて興味深い。そういえば転売目的でスパルタカスを購入した知人がいたが儲かったのだろうか?(笑) PowerCDについては記憶に無く驚かされた。ピピンアットマーク(Pippin atmark)がここに含まれないのはバンダイの製品だからか。(苦笑)
他にスピーカーやDAC、真空管コンポの紹介記事等オーディオ雑誌的なページもあるが「Macな視点」で選んでいて”筐体は、まるで横置きにしたMacProである。”といった評価を読んだ時には軽いカルチャーショックを覚えた。このギャップを楽しめればお勧めのムックだ。(笑)
【関連リンク】
『第528回:「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を検証』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20121112_572414.html
2012年11月21日
冬はコタツでオーディオ雑誌3冊の付録三昧!?
今日は会社帰りに本屋へ寄ってカメラ雑誌2012年 12月号をチェックしてきた。各誌とも「秋の新製品ハンドリングレポート」特集が売りとなっている。
「日本カメラ」は「ベストカメラ2012」、「デジタルカメラマガジン」は「キヤノンEOS 6D完全読本」、「フォトテクニック」は「mini写真集 君と。カステラ色の列車にのって。」、「デジキャパ !」は「DVDでわかる撮影講座[ポートレート編]」、「ビデオ SALON (サロン)」は「ミラーレス一眼のすべて」、「アサヒカメラ」は「診断室 「キャノンEOS 5D Mark III」」が気になった。
ところがここ1か月ずーっとオーディオイベント漬けになっていたのでどの雑誌も購入意欲が湧かない。そのうえ付録付きオーディオ雑誌が2冊も発売されていたのだからそちらに興味が移ってしまった。(笑)
1. Macオーディオ 2013 (CDジャーナルムック)
価格:2,000円 発売日:2012/11/15 出版社: 音楽出版社 ISBN-10: 4861710979
綴じ込み付録:アイレックス社製高性能オーディオ用USBケーブルEXIMA-CONCEPT(エクシマ・コンセプト) 60cm
2.Audio Accessory (オーディオ アクセサリー) 2013年 01月号 [雑誌]
価格:1,300円 発売日:2012/11/21 出版社: 音元出版 ASIN: B009YZYKN0
綴じ込み付録:ACOUSTIC REVIVE導通向上クリーナー「ECI-100」お試しスティック
そして3冊目は「AUDIO BASIC」のリニューアル誌が今月末発売される。
3.Gaudio 2013年 01月号 [雑誌]
価格:1,500円 発売日:2012/11/30 出版社: 共同通信社 ASIN: B009ZHJZ1O
◆2大特典付録 1)BOOK in BOOK「PCオーディオfan」 2)ハイレゾDVD「ハイレゾ宝石箱」
PCオーディオに使う余ったPCはないし、どうせ始めるならネットワークオーディオ&USB DAC機能搭載のAVアンプに買い替えたタイミングでと考えていながら既にHiVi付録のUSBケーブルが2本あるのでコレクションにと「Mac Audio 2013」を買ってしまった。(笑)
アイレックス社の名前は初耳だが定価3,000円/m程度を想定したコンセプトモデルとのことで付録のZonotoneよりケーブルは太く端子は金メッキでコネクター部の作りはしっかりしており作りは良い感じだ。オヤクソクの実測したケーブルの長さは全長61cmと実用的な長さなのが嬉しい。
正月休みにはこれらの付録を試聴して遊べそうだ。
「日本カメラ」は「ベストカメラ2012」、「デジタルカメラマガジン」は「キヤノンEOS 6D完全読本」、「フォトテクニック」は「mini写真集 君と。カステラ色の列車にのって。」、「デジキャパ !」は「DVDでわかる撮影講座[ポートレート編]」、「ビデオ SALON (サロン)」は「ミラーレス一眼のすべて」、「アサヒカメラ」は「診断室 「キャノンEOS 5D Mark III」」が気になった。
ところがここ1か月ずーっとオーディオイベント漬けになっていたのでどの雑誌も購入意欲が湧かない。そのうえ付録付きオーディオ雑誌が2冊も発売されていたのだからそちらに興味が移ってしまった。(笑)
1. Macオーディオ 2013 (CDジャーナルムック)
価格:2,000円 発売日:2012/11/15 出版社: 音楽出版社 ISBN-10: 4861710979
綴じ込み付録:アイレックス社製高性能オーディオ用USBケーブルEXIMA-CONCEPT(エクシマ・コンセプト) 60cm
2.Audio Accessory (オーディオ アクセサリー) 2013年 01月号 [雑誌]
価格:1,300円 発売日:2012/11/21 出版社: 音元出版 ASIN: B009YZYKN0
綴じ込み付録:ACOUSTIC REVIVE導通向上クリーナー「ECI-100」お試しスティック
そして3冊目は「AUDIO BASIC」のリニューアル誌が今月末発売される。
3.Gaudio 2013年 01月号 [雑誌]
価格:1,500円 発売日:2012/11/30 出版社: 共同通信社 ASIN: B009ZHJZ1O
◆2大特典付録 1)BOOK in BOOK「PCオーディオfan」 2)ハイレゾDVD「ハイレゾ宝石箱」
PCオーディオに使う余ったPCはないし、どうせ始めるならネットワークオーディオ&USB DAC機能搭載のAVアンプに買い替えたタイミングでと考えていながら既にHiVi付録のUSBケーブルが2本あるのでコレクションにと「Mac Audio 2013」を買ってしまった。(笑)
アイレックス社の名前は初耳だが定価3,000円/m程度を想定したコンセプトモデルとのことで付録のZonotoneよりケーブルは太く端子は金メッキでコネクター部の作りはしっかりしており作りは良い感じだ。オヤクソクの実測したケーブルの長さは全長61cmと実用的な長さなのが嬉しい。
正月休みにはこれらの付録を試聴して遊べそうだ。