CDが日本で発売されて30周年。今年は松任谷由実、山下達郎、桑田佳祐、Mr.Childrenといった有名アーチストのベスト盤が出て活況に沸いている。オーディオCDの売上高は98年以降前年割れが続いていたが2012年は前年比107%と伸びている。
タワーレコード渋谷店が11/23(金)リニューアルオープンをする。1階にはアーチストのサイン色紙が飾られ、在庫は70万枚から80万枚に増やした。ライブ感を楽しんでもらおうとライブスペースを地下、3階、4階、7階に設け年間約500本のイベントを予定している。カフェスペースもあり集客に活かすつもりだ。
音質を求める客も増えて「新宿ビックロ!! ビックカメラ新宿東口店」ではイヤホン・ヘッドホンを480円から138,000円の物(AKG K3003)まで3000種類を揃えている。その中で一番人気はBeats Tourという14,800円の赤いフラットケーブルが特徴のインイヤー・ヘッドフォンだ。ハイレゾリューション音源が聴けるネットワークオーディオプレーヤーは30〜40代の男性に5〜10万円のモデルが人気だが、今後は2〜3万円の廉価版が出てくると予想している。
オンキヨーの試聴室でCDとハイレゾ音源を比較試聴したキャスターは「楽器の音が1つ1つクリアにハッキリ聴こえる。生のライブ会場にいるようだ。」と評した。e-onkyoでは2年連続売上倍増しており「オーディオメーカーが携帯音楽プレーヤーの周辺機器メーカーになったというイメージから脱却して、ハードとソフトを拡大してどこでもハイレゾが聞ける再生環境を提案したい」と語った。
所有欲からCDの一定需要はあるものの市場は縮小すると覚悟して、タワーレコードでは衣装や楽器の展示で入場料を取るなど収益の多様化を進めている。
9分間の番組内容でハイレゾの解説をしたから「音の間引き量が少ない」から高音質という表現になっていた。(笑)
「ホテル・カリフォルニア」CD 44.1kHz/16bitとハイレゾ192kHz/24bitを聴き比べていたが、TV経由でもハイレゾの音の良さが感じられたのには驚いた。地デジのAAC音声もバカに出来ない。
ONKYOの試聴室の機器構成が気になりデザインをヒントにネットで調べたところオンキヨーのノートPC+2ウェイ・スピーカーD-412EX(126,000/2台1組)+D/AコンバーターDAC-1000(S)+ステレオ・プリメインアンプA-5VL(B)(84,000円)と判明した。黒いモデルがあるとは知らずA-5VLには悩まされた。(苦笑)
ネットワークオーディオプレーヤーであればPCオーディオよりも一般的な人達に使ってもらえそうな気もするが、ネットワークに接続するだけで、どうしたら簡単にPCにダウンロードしてある音源ファイルを再生させられるか、その仕組み作りが必要だ。各社互換性の無いシステムが出回ったら普及は難しそうだ。
全体像としてハイレゾ版iTunesとiPod、Apple TVの様なハードとソフトのサービスが日本オーディオメーカーで揃えられれば良いのだが、1社だけでは先行者のメリットを享受できるほどのリードは得られそうにない。もしもアップルが本気でハイレゾとDSD音源に対応したらすぐに追い越されて再び周辺機器メーカーの地位に甘んじることになる可能性もある。頑張って欲しい。
一方CD売上アップがAKBの投票権CDや高額なSHM-SACD発売による一過性の物ではないのか単価ベースの金額も気になるところだ。
【関連リンク】
『BAとダイナミックを両搭載。AKG「K3003」を聴く』
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/np/20110922_479214.html
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