2016年10月01日
鼻づまりは「手術」で治す!? 長引く鼻づまりに、サヨウナラ!
気付けばいつも鼻がグズグズしていて、鼻炎の薬やスプレーが手放せないという方、意外と多いかもしれません。治療薬も一時的にしか効かないことが多いですよね。そんな長年の悩みを解決する方法として、「手術」という選択肢があることをご存知ですか?
今回は、鼻づまりを改善する手術について、医師に聞いてみました。
“手術”という選択肢
いま注目を浴びているのが、鼻づまりを手術で根本解決するという方法です。
欧米でも行われてきたこの鼻づまりの手術が、日本でも広がってきているようです。ケースや術式によっては、日帰り手術が可能なクリニックなどもあります。患者の状態に合わせてさまざまな方法がありますが、代表的な手術を4つご紹介しましょう。
鼻づまりを改善する4つの手術
【鼻中隔矯正術】
右と左の鼻の穴を分ける壁である鼻中隔が湾曲している場合に、その骨と軟骨を除去する方法です。両方の鼻の穴が内部で交通してしまうわけではなく、隔壁と鼻粘膜は残します。
【後鼻神経の切断術】
粘膜の腫れによる鼻づまり症状を改善するため、粘膜に走っている副交感神経を切断する方法です。これによって、慢性鼻炎の症状などを大幅に軽減できるといわれています。
【副鼻腔手術】
副鼻腔は蜂の巣のように、たくさんの小さな部屋から成り立っています。この部分に炎症を起こすと副鼻腔炎になってつらい鼻づまりを起こします。これを防ぐため、副鼻腔の部屋一つひとつに空気を満たしやすくする処置を行います。
【鼻甲介切除術】
花粉やほこり、動物の毛などによるアレルギー症状がずっと続くと、鼻の粘膜が過敏な状態になります。この場合、鼻の穴の中の下鼻甲介と呼ばれる部分の表面の粘膜をレーザーや電気メスで焼いたり、薬で処理することで、ある程度過敏性を抑えることができます。
医療機関にもよりますが、これらの手術は健康保険の適応になることが多いです。症状によってはいくつか組み合わせて行わなければならない場合もありますが、長年の苦しい鼻づまりを解消できるならぜひ行いたい、という人も多いのではないでしょうか。これまで辛い思いをしてきた人も、鼻づまりのない、すっきり生活を目指していきましょう。