自己破産から3年が経ちました 2019年11月に58歳で自己破産免責となり3年が経ちました。既に還暦を迎え間も無く61歳になります。幸い、個人事業主として細々ながら生活はできていますので少しずつですが生活再建をしています。
私が自己破産をした当時の2019年はコロナ以前で、まだキャッシュレス化はやや鈍化傾向でしたので、現金払いやデビットカードでの支払いでしのいでいました。
2020年2月以降、新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るい、国内でも緊急事態宣言が複数回にわたり、人との接触も激減したことで、国内のキャッシュレス化が一気に進んだと思います。そうなるとクレジットカードが持てない金融ブラックにとっては、どのようにキャッシュレス化の時流に乗るのか悩んだものです。
デビットカードやプリペイドカードでも対応はできますが、個人事業主とはいえ、仕事での立て替え払いなどもあるためクレジットカードの重要性をまざまざと感じたものです。
自己破産直後は貯蓄ゼロ、借金ゼロの状態 自己破産や任意整理などの債務整理は人生をやり直すための制度でもあります。特に自己破産は持っている資産は全て失い、金融機関からの信用・信頼も一瞬のうちに無くなります。しかし、その一方で、借金などの負債も全て無くなり、ゼロからのスタートが切れるようになります。
自己破産直後は資産を全て失い貯蓄ゼロです。しかし借金もありませんので、まさに人生の再スタートとなります。自己破産した年齢が若ければ若いほど、やり直せる時間に余裕があります。ただ、若いが故に、再び借金生活にならないように気持ちを強く持たないといけません。
私は自己破産当時は58歳という還暦間近でしたので、正直、残りの人生から逆算しても2度の過ちは出来ない状況でした。
ですので、一時立て替えてもらうクレジットカードには、恐怖心を抱いたのも事実です。しかし、クレジットカードの無い生活はキャッシュレス化もそうですが、仕事をしていく上でも、やはり悩みの種でした。
自己破産後の生活再建の一助となっている「ネクサスカード」 そんな時に保証金を預けることで発行してもらえるデポジット型クレジットカード「ライフカードデポジット」の存在を知り、自己破産免責4ヶ月目の2020年3月にダメ元で申し込んだところ、発行してもらえました。貯金のないカツカツ生活の中での5万円の現金の保証金捻出はキツイものがありましたが、仮に返済できなくても自分のお金が返ってこないだけだと思いました。でも、実際にクレジットカードの5万円枠でもわずかながら現金の温存が出来、気持ち的にも少しは余裕が持てました。
その後、2020年8月にJトラストカード社(現在のネクサスカード社)からデポジット型クレジットカードのJトラストマスターカードデポジット、現在の『ネクサスカード』が新たに発行され、私も当初は5万円で申し込み、発行してもらえました。ライフカードデポジットもネクサスカードも自分のお金を保証金として預けることでクレジットカードとして利用できます。保証金以上の決済ができませんので、我慢や自己制御ができます。ネクサスカードは2回までの分割は手数料無料なので、ちょっと大きな買い物をした場合でも2回分割で無利息なので利用するケースも何回かあります。大きな買い物といっても保証金の預入額が少ないので高額商品は購入できません。
ライフカードデポジットは追加金が入れられませんが、ネクサスカードは1万円単位で追加できますので、私は現在25万円のデポジットをしていますので、光熱費や月払いの固定費、その他の決済はネクサスカードを利用しています。
自己破産直後はお金もなくカツカツでしたが、ネクサスカードを積立預金がわりにコツコツと追加していくことで、比較的高額な決済もできるようになりました。最近では引き落としを待たず、先払いで枠を早めに回復させています。
自己破産は人生をやり直すチャンスを与えてくれる国の救済制度ですから、免責を受けたならば、生活再建をしていく必要があります。そのベースとなるのはやはりお金ですが、貯蓄ゼロからの出直しです。株式投資するにも軍資金もありません。銀行預金も金利が全く期待できないので魅力を感じません。デポジット型クレジットカードは自分のお金という「預金の引き出し」での後払いですが、銀行金利よりも率の高いポイントがつきますし、返済すれば枠が復活し繰り返し使えます。クレヒスも付けられますので金融ブラック喪明け後の再建にも少しは役立つかもしれません。ここがデビットカードやプリペイドカードとの決定的な違いです。
私は『ネクサスカード』を持っていることでデポジットの随時追加(預金感覚)で、自己資金が増加されてきました。セコイ話ですが、自己破産直後の3年前は貯蓄ゼロでしたが、ネクサスカードで25万円、ライフカードデポジットで5万円の計30万円が自己資金として保有できている状態です。特に、ネクサスカードの1万円からの追加できるシステムは生活再建に必要な貯蓄力を身につけられます。
全てがネクサスカードのおかげとは言えませんが、、私にとっては生活再建にかなりのウエイトを持っていると言えます。
●自己破産3年後のクレジットカードの取得状況
自己破産免責から3年後のクレジットカードとお金に関する状況をざっと紹介します。
@ネクサスカード (デポジット額/利用限度額)250,000円
Aライフカードデポジット(デポジット額/利用限度額)50,000円
この2枚のデポジット型クレジットカードは自己資金での利用額ですので解約すれば返金されますので預貯金だと思っています。Bライフカードゴールド(利用限度額50,000円)
ゴールドカードで年会費11,000円。年会費自体はゴールドカードの付帯サービスを考えれば高いとは思いませんが、デポジットでないカードを発行してくれたのですから有り難いです。利用限度額から年会費を差し引いた4万円が信用の部分なのでしょうね。
Cペイディカード(利用限度額50,000円)
リアルカードの登場で申し込んだカードです。ポイント還元はありませんが年会費無料です。クレカとしての機能は十分に備わっています。自己破産して異動情報が消えていない金融ブラックにも関わらず発行してくれました。
Dメルペイ(利用限度額350,000円)
メルカリでの利用実績が加味されたようで350,000円の枠があります。リアル店舗では使えませんし、メルカリ内での購入以外ではポイント還元がないなどのデメリットはありますが、例えば、楽天トラベルや楽天サイトで決済すれば楽天ポイントが付きますので、それで良しとしています。
自己破産してまだ3年しか経っておらず、それも還暦を過ぎた個人事業主という属性ですが、クレジットカードも持てています。
また、毎月、数千円レベルの少額ですが積立NISAも行なっています。60歳過ぎての積立NISAですから、長期的なスタンスには立てませんが、生活再建をしていくという意味でも継続していければ10年後くらいには少しは役に立ってくれるのではと思います。
自己破産して、1年、2年、3年と少しずつですが「立て直しができてきたかな」と感じています。
◆こちらの記事も参考にどうぞ◆「もう返せそうにない・・・無理・・・」(自己破産体験記1)https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/72/0119万円までは手元に残せますが実際は・・・(自己破産体験記2)https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/73/0破産手続き開始決定から免責決定されるまで(自己破産体験記3)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/74/0自己破産後の生活(自己破産体験記4)https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/75/0自己破産2年後(自己破産体験記5)https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/180/0
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