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2021年04月05日

自己破産後の生活(自己破産体験記4 )


 2019年11月に自己破産免責が確定し1年5ヶ月がすぎました。自己破産して良かったか悪かったかといえば断然良かったです。

<自己破産は悪いことなのか?>

●「貴方を信用してお金を貸します」という信頼と信用を前提としたビジネスモデルがクレジットカードやカードローン、キャッシング、住宅ローン、各種ローンです。

●「借金を返すのは当たり前」という前提で借りるのが借金です。

この貸す側と借りる側の信頼と信用を前提としたローンビジネスですが、貸す側は貸し倒れリスクを想定して高い金利を設定します。借りる側は高い金利とわかりつつ返せる見込みがあるので借ります。

 しかし、ほとんどの場合は借りて側の事情で返済が出来なくなり、延滞や債務整理、自己破産をしてしまいます。せっかく信頼と信用を積み重ねてきても、借りて側の都合で貸す側に迷惑をかけ、最終的には信用を一気に崩すことになります。

「自己破産して借金をチャラにする行為は喜ばしいことではないとは思います。」

ただ、自己破産は法律でも認められており、国の定めた制度です。貸す側は自己破産制度の存在を当然知っているわけで、信頼と信用はしているが返済されないことも想定し、結果として自己破産されてしまえば貸し倒れとなります。

『そう考えれば自己破産は悪いことではないと思います。』

担当弁護士の先生も、「免責によって債権者は損金計上できるので気にすることはありません。これからしっかりと社会復帰することが自己破産制度の目的でもあるのですから」との言葉に救われました。債権者集会にも債権者は1人も来なかったことを考えると、いちいち対応していられないと言う事なのかもしれません。

 新型コロナウイルスの影響で職を失ったり、収入が減ってローンの支払いが出来なくなった方も増えてくるかもしれません。頑張って、頑張っても、どうしようもなくなったら悩まず、できるだけ早めに司法書士の先生や弁護士の先生に相談して下さい。










私は56歳の時に自己破産申請しましたが、この先の人生を考えたらギリギリの年齢でした。

それでも健康であればまだ10年ちょっとは生きて行くわけです。自己破産は人生をやり直すチャンスを与えてくれます。


そんな金融事故を起こしてしくじった私が言うのもおかしな事かもしれませんが、自己破産はメリットは多いですがデメリットはそう多くはありません。

まずデメリットはどんな事があるかと言いますと、
@クレジットカードやカードローン、新たな各種ローンなどが当面利用できなくなります。個人信用情報機関に5年〜10年に渡り事故情報が残ります。貸す側からの信頼と信用は全くないわけですからこれは仕方ありません。
(解決策)
●クレジットカードは保証金を預ける事で信用を担保にするデポジット型クレジットカードを発行してもらいます。当然、審査はありますが保証金を預けその保証金額が利用限度額なのでクレジットカード会社は貸し倒れリスクはありませんから審査通過率は高いです。私は免責から4ヶ月で「ライフカードデポジット」の審査が通り、その後、「ネクサスカード(Jトラストマスターカードデポジット)」も審査が通り、現在も毎月使っています。
こちらでも触れていますので参考にして下さい。
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/46/0





●デビットカードでしのぎます。クレジットカードと同様に使えます。もしプラチナカード級のサービスを受けたければ住信SBIネット銀行が発行している「ミライノデビットプラチナ」があります。年会費が11,000円かかりますが、ダイナースクラブカードやアメックスゴールド級のサービスが付帯しています。
こちらも参考にどうぞ。
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/57/0
キャッシュレス化になりましたがデビットカードやプリベイトカードを持つ事で対応は十分に可能です。

A官報に掲載される
「自己破産手続き決定」と「自己破産免責決定」の概ね2〜3週間後に国の発行する官報に住所や名前が掲載されます。官報の公式サイトでも閲覧は可能ですが、私も試しに載っているか検索してみましたがわかりませんでした。この官報を見るとしたら高利貸しの金融関係の方だと思います。ですので官報に載ることについては気にする必要はありません。ただし前述した高利貸しの関係者からDMなどの魔の誘いがくる事があるとの噂も散見されます。
 私の場合ですが、「破産手続き開始決定」後は全ての郵便物が管財弁護人に転送されてチェックを受けた郵便物だけが自宅に転送されてきますので、DMが届いていたとしても私の手元に届くことはありませんでした。「免責決定」されると郵便物は通常通りに自宅へ郵送されますがDMは一切ありません。その代わり、携帯のショートメールに何度か、それらしき案内が届きました。これは無視続けるのみです。高利貸しの闇金の可能性がありますので連絡は取らないことにつきます。

以上がデメリットですが大したことではありませんので、私にとってはデメリットとは言えません。

 最後にメリットですが、借金から解放されることでお金に対しての価値観が高く持てるようになりました。クレジットカードが自由に持てないこともあり、キャッシュの有り難みを見直す事ができます。何よりも借金ができなくなった事で借金がありません(笑)。やっと人間らしい生活を送れる様になりました。10年以上も借金苦での生活でしたからこれだけで十分です。収入も多くはないので余裕はそれほどないですが、借金もなく、少しだけ貯金ができる様にもなりました。

 私のブログタイトル「10勝9敗でいきましょう」は自己破産を経験して「今までの人生」と「これからの人生」を歩んで行く上で、最後に「いろんな事があったけど、まぁ、いい人生だったかな。」と思える生き方をして生きたいとの思いを込めたものになります。

 債権者の方々には大変迷惑をかけましたが、国の救済制度で救われました。自己破産は人生をやり直すチャンスを与えてくれる制度ですので、借金苦でどうしようもなくなったら頼ってもいいと思います。






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恋愛、結婚、離婚、子育て、債務整理、うつ病、男性更年期障害など楽しいことも嬉しいことも、辛いことも悲しいこともたくさんありましたが、シニア世代を迎えて、死ぬ時に「10勝9敗で少しだけ勝ち越せた人生で良かった!」と思えるようにいきたいと感じるよになりました。
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