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2022年03月25日

中古マンション投資の体験談です

 私は自己破産する前は都内で区分中古マンションをいくつか持っていました。老後の年金プラスアルファ収入を目的としての不動産投資です。

 購入物件については中古マンション物件専門の管理と販売を兼ねた会社、新築マンション物件専門の管理と販売を兼ねた会社に大別されます。まず両者の担当者の話などを聞いて、最終的に中古マンション物件専門の会社を選びました。その理由は購入代金が新築に比べて安いこともありますし、何よりも、実際に住人がいるマンションなので建物や共有スペースなどの雰囲気がわかります。郵便ポストの投函口にガムテープなどが塞がって入れば空室だとわかり、その数が多ければ人気がないと判断できて購入を見遅れます。また最近は駅に近い立地が少なくなったため新築の場合、昔に比べて立地条件が悪いです。むしろ中古物件の方が、まだ駅に近い立地のあった昔の時代に建てられたので、立地条件に優れた物件が結構あります。

 マンション投資は住宅ローンやセカンドハウスローンが使えないため融資してもらえる金融機関が限定されます。私が購入した当時はアプラスやクレディセゾンなどの信販会社が独自の不動産担保ローンを発売しており、販売会社が提携ローンとして紹介してくれました。また既に事業を行なっている場合だと事業資金として日本政策金融公庫も利用できます。サラリーマンやOLといった会社からの給料だけの場合は事業ではないため、日本政策金融公庫は利用できませんが、どこか1物件を購入し、運用をスタートすれば、事業としてみられるので、日本政策金融公庫を利用することも可能になります。ただし購入物件の2〜3割程度の頭金が必要になると思います。

 不動産担保ローンの場合、年収制限規定には絡まないので、返済能力があれば融資が可能でした。当然審査の際はCICやJICCなどの個人信用情報機関の閲覧はされますので、延滞や事故履歴があれば通りません。

 物件購入時はオーナーチェンジでの購入で、既に入居者が入っていますので、部屋の内覧はできません。ですので、どんな方が入られているのかは管理会社が管理している契約書類でわかる程度です。

 今はほとんどがネットでエリアを絞って不動産会社に問い合わせします。賃貸のワンルームマンションの場合、だいたい2、3件に絞って内覧して決めるケースが多く、概ね、即決で決まります。また、地方からの転勤や学生さんはネットで写真と物件概要を見て、あとは不動産会社の担当者と電話やメールでやりとりし、引越し当日に初めて物件を見たという方もいます。ワンルームマンションはそんな感じで物件がそれほど悪くなければ早期に決まります。

 高齢者の一人暮らしが敬遠されるのは長く気がつかれない孤独死への不安感が強いのだと思います。長期間にわたり気づかれないまま・・・・。結果的に「事故物件」となることを恐れますし、その後のリフォーム費用も結構かかると聞きました。確かにその不安はありますが、それは高齢者に限ったことではありません。しっかりした管理会社を通していればリスクは軽減されると思います。

 オーナーの中には管理費を管理会社に支払うのをためらって自分で全て手配するオーナーもいます。でも借りて側からみると、いちいちオーナーと直接やり取りしなければならず、とても面倒臭いものです。管理会社に連絡すれば一度で済んでしまう事でも、オーナーを通すと時間もかかり、特にワンルームに住んでいる人は若い人も多く、また仕事などで昼間に連絡が取れない人も多いですから、出来たら避けたいものです。
 管理費は家賃の3〜5%程度で、家賃が5万円ならば2,000円〜2,500円程度差し引かれて振り込まれました。高いか安いかはオーナーそれぞれで考えは違いますが、私は割り切って管理会社に全てお願いしていましたので、毎月の入金の確認だけをしておけばよかったです。
 ただ、給湯器やエアコンが故障した際の修理代や新品への買い替えはオーナー持ちのケースがほとんどです。今の時代、修理するより新品交換の方が手間もかからず楽です。代金はオーナー持ちですので、家賃相殺で足りない場合は不足分を支払います。ローンがありますので、そうなると持ち出しで結構きついです。

 管理費が3〜5%はかかりますが、私は全て管理会社に任せていたので購入後は、入居者募集、家賃回収、退室の際の立会いなど、正直、全て管理会社がやってくれたので私自身のやることはほとんどありません。オーナーと入居者が直接お会いすることも無いです。オーナーサイドからすれば投資物件ですので毎月家賃収入がきっちりと入ってくれば問題はありません。

 新築マンションにせよ、中古マンションにせよ、ローンの返済中は、ほとんど利益は期待できません。積立修繕金や管理費はオーナー持ちですから家賃収入からローンと積立修繕金、管理費を差し引けば手残りはそれほどなく、トントンに近いです。それでも20年、25年後にローンの返済が終わればその分が手残りとなるので利益が増えます。このように毎月の利益を出しつつ、ローン完済後に一気に収益を獲得して行くインカムゲインがマンション投資の基本ベースなのですが、実際にはそう甘くはありません。

ローン返済40,000円、積立修繕金と管理費10,000円、家賃55,000円で例をあげてみますと
(ローン返済期間)
@家賃収入55,000円 − Aローン返済40,000円 − B積立修繕金と管理費10,000円=手残り5,000円ですが、家賃収入は減ることはあっても増えることはありません。むしろ老朽化に伴い積立修繕金が増加することもありますので、ローン返済中は利益を出すことはあまり期待しないほうが良いです。
(ローン完済後)
@家賃収入55,000円 − A積立修繕金と管理費10,000円=手残り45,000円となります。家賃収入の減少、積立修繕金の増額があっても利益は少なからず確保できます。しかし、通常、新築で30〜35年返済、中古で15〜25年返済です。その間は利益が出れば良い方で、トントン、場合によっては持ち出しが続きます。その他に固定資産税を年1回納めます。ワンルームマンションですと都内23区で3〜4万円くらいでした。

 1区分あたりでこんな感じです。でも私もそうでしたが多くのオーナーの方は複数物件を所有しています。単純に物件が増えればローン返済後の利益が増えるからですが、逆にいえば、ローン返済期間中は、旨味はほとんどありませんでした。
 マンション投資は原則、ローンを組んで長期的投資で将来の年金プラスアルファを目指しますので毎月の返済額が少なければ手残りも増えます。若い人ならば長くローンが組めますので月々の返済額を少なくし手残り額を確保できる一方、40歳代後半からの投資の場合、返済期間も短めになりますのでよほどの頭金を入れないと、月々の返済額はその分、多くなります。
 そう考えると若い時期にスタートするのが良いのですが、若い人の場合、特にサラリーマンの方では収入はそう多くはないため、融資枠がどこまでもらえるかといった問題もあります。1物件ならともかく複数所有となるとそう簡単にはいかないでしょう。

 私は最多で5物件を所有していました。東京都23区内の渋谷区、豊島区、葛飾区、神奈川県内に2物件。全て最寄り駅から徒歩5分以内の物件で、入居率は100%でした。不動産投資は出口戦略としてローンが終わるまで我慢し、返済後に利益を出して老後の年金プラスアルファ戦略のインカムゲインで行くか、どこかのタイミングで売却し、売却利益を得るキャピタルゲインで行くかの2点に大別されます。私は当初、長期スパンでローン返済後の家賃収入獲得を目指すインカムゲインで進めていました。15年後、20年後に家賃減少は見越していましたが、都内23区内ならば5万円程度は確保できます。単純に5物件を所有して入れば家賃収入で20万前後は確保でき、管理費と積立修繕金を差し引いても15〜18万円前後の実収入を得られます。「将来の年金プラスアルファの収入」がこのマンション投資の最大の目的です。区分マンションは1物件ではそれほど旨味はなく、複数物件所有することで「将来の年金プラスアルファ」のメリットが出ます。  

 不動産投資、特にマンション投資は同じ額を借りるにしても若い人の方が返済期間を長く取れるので毎月の返済額を少なくできるメリットがあります。1物件あたりはそれほど利益を出せませんので、いかに毎月のローン返済額を少なくするかも成否に関係します。

 私は5年程度運営していましたが本業の事業が厳しくなり都内の3物件は売却し売却利益で逃げました。しかし、最後は自己破産により神奈川県内の2物件は競売になりました。今は落札者が所有していると思います。

不動産投資は賛否両論あります。私の体験上、強くは進めませんが、否定もしません。もし検討するならしっかりとした販売会社を選択されることをお勧めします。







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2021年06月08日

コインランドリービジネス失敗事例3(番外編)

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 コインランドリーは24時間営業の店舗が多いです。私もオープンする際に24時間営業にするかどうか悩みました。例えば、早朝の6時から深夜23時までといった時間帯にすることも可能で、実際にそういった店舗も多いです。その場合、自動ドアにタイマーセットすれば良いのですが、23時の営業時間終了と同時に店舗の中からは出ることは可能ですが、外から入ることができなくなります。洗濯している最中や乾燥機をかけている最中に買い物や自宅に戻って、いざ取りにきたら入れないということも結構多いと聞きました。またライフスタイルが多岐にわたっているので夜中の利用者も少なからずあることから私も24時間営業にしました。

 確かに少ない数ですが夜中の利用者もいました。オーナーが寝ている間にチャリンチャリンとお金を入れてくれるのですからある意味、寝ててもお金になるビジネスモデルと言えるでしょう。

 しかしトラブルもあります。私の店舗ではありませんでしたが、系列の別の店舗では両替機ごとそっくり盗まれそうになった被害を受けたところもありました。まぁ、結果的には運べずに未遂に終わりましたが。こういった被害は想定されているので両替機は入り口から離れた所に設置し、必ず防犯カメラで顔なども分かるように対策をしています。
 私の店では酒に酔ったサラリーマンが床に寝込んだり、椅子に座って寝てしまったりしたこともあります。防犯カメラはスマホのアプリでも見れるので24時間常に監視ができます。アプリの警報ボタンを押すとカメラと連動してるので警報で威嚇できます。一瞬ピクリと動くのですが、酔っているのですぐに寝込んでしまいます。そのまま寝込まれると近所からクレームもきますので、その場合は110番通報すると10分以内に警官がきてくれて退去させてくれます。とはいえ、結構面倒臭いです。

 一方、昼間の時間帯でしたが、ちょっと微笑ましいこともありました。赤ちゃんを抱っこした若いご夫婦が入ってきて、テーブルの上でオムツの交換をした様子がカメラに写っていたことがあります。会話の様子から、オムツ交換をしたかったようなのですが、交換させられる場所がなかったところ、たまたま通った店の前に、ちょうど良い感じのテーブルがあったので使ったようでした。そのあと、防犯カメラに向かって、「助かりました。ありがとうございました」とお辞儀して帰られました。実際にコインランドリーの利用はなかったのですが、ちょっと嬉しかったです。

 羽毛布団や敷布団もコインランドリーで洗えます。羽毛布団はシングルサイズ1枚なら小型の9Kgや10Kg程度の洗濯機で洗えます。丸めて無理やり押し込んでも水が出てきて縮みますので問題ありません。金額も300円〜500円程度で35分程度で洗えます。洗い終わったら14〜16Kg程度の中型乾燥機に移して高温で60分程度乾燥させるとフワフワになります。乾燥機は10分で100円程度なのでこれで600円。店舗によって設定時間や金額が違いますが、羽毛布団シングル1枚なら2時間程度の所要時間で、金額も1,000円前後で収まります。クリーニングに出せば時間もかかりますし、金額も3倍程度はかかります。
 敷布団は20Kg以上の洗濯機なら洗えます。金額も600円〜1,000円くらいです。35分程度で洗い終わるので洗い終わったら25Kg以上の大型乾燥機に写して羽毛布団同様に最低60分は乾燥させるといいと思います。大型乾燥機の場合は価格設定が7〜8分で100円くらいなので羽毛布団よりは300円程度高いです。それでも洗濯と乾燥を2時間程度、1,200円〜1,500円程度でできるのでクリーニング店に出すよりも時間も金額もかなり節約できます。




 ほとんどのコインランドリーにはトイレがありません。理由はたったひとつ。「防犯上」の問題です。無人店舗なので危険度が高いためあえてリスクを回避するためです。


 最近のコンランドリーの洗面台の水栓は水を出しても数秒で止まるタイプが多いです。水を出しっ放しにしてイタズラする人がたまにいます。その対策として水が出っぱなしにならないタイプを設置しています。本来、洗面台は必要ないのですが、衛生上の問題で義務付けされています。保健所からの指示がありオープン前に現場確認にきますので設置が義務化されています。


 ゴミ箱は原則、蓋付のものになります。ただこれは管轄する保健所によって見解が違います。治安上の問題もあり、あえてゴミ箱を設置しないお店もあるようです。

 何気なく利用するコインランドリーですが、防犯カメラなどをたまに見てみるとそこには様々な利用者がいます。私はマーケティングリサーチのため時間ごとにカメラの録画画像を見ていました。早朝の時間帯、午前、お昼時、午後、夕方、夜間帯、深夜帯、土日など利用される方もまた様々です。

 店舗づくりは女性が利用しやすい雰囲気、イメージを念頭にしますが、実際に利用されるのは男性の方が比率的には高かったですね。まぁ、これは立地にもよるので一概になんとも言えませんが。機械メーカーは女性をターゲットにと開業に向けてアドバイスをすることが多いですし、間違ってはいません。でも実際には男性の方が同じ乾燥機をかけるにしても女性が20分で済ませるところを、男性は30分かけることも多い感じで、利用金額は総合的に男性の方が高く、どちらかというと男性の方がコインランドリー需要は高い感じでした。

 売上の比率が高いのは乾燥機です。洗濯機需要もありますが自宅で洗濯だけして乾燥機をかけにくる方も結構多いです。花粉や黄砂、住宅環境などの問題もあり、乾燥機だけの利用者は一定数います。また、雨の日が2日以上続くと乾燥機需要は一気に稼働率が上がります。コインランドリーのオーナーさんのほとんどは梅雨や台風の季節を心の中では喜んでいるのではと推察します。乾燥機需要が一気に高まるからです。

 平日の昼間、特に晴れているときは閑古鳥が泣くくらい利用者がきませんでした。そんな時の売上の起爆剤になるのが洗濯乾燥機です。洗濯から乾燥までを約60分〜75分で一気にやってくれるため、利用者は洗濯物を入れるだけで終わる頃に戻ればいいわけですのでとても楽です。人によっては1週間分くらいをまとめて持ってきて洗濯しますので重宝されます。価格も1,000〜1,200円なので売上が停滞してるときはまさにお客様が「神」に見えます(笑)。設備投入費用としては高額になりますが、その分、売上単価が高いので、旨味があります。販売するメーカーも高額商材なのでメリットも高いと思いますし、開業される方にとっても売上単価が高いのでメリットがあるわけです。そのため、メーカー側も製造が間に合わず、数ヶ月待ちといった声も多く聞いています。

 このようにコインランドリーは利用者にとっても店舗オーナーにとっても、また機械メーカーにとってもwin-winの関係に見えますが、でも、実際には店舗オーナーは苦戦を強いられている方も多いと思います。

需要と供給のバランスはよくはありません。供給過多気味です。

こちらも参考にしていただければと思います。

●コインランドリービジネス失敗事例1(失敗体験談)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/109/0
●コインランドリービジネス失敗事例2(失敗してわかった難しさ)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/112/0
 


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2021年06月04日

コインランドリービジネス失敗事例2(失敗してわかった難しさ)

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 コインランドリービジネスは不動産投資の一つとしても注目され、最近はとにかく店舗が多いです。正直、これから始める方は、よほどの資金力と忍耐力、場合によっては損切りが簡単にできる方ならば検討されてもいいですが、資金に余裕のない方で借入で運営しようと思われているならばやめられたほうがいいと思います。

 決して、コインランドリービジネスを否定するものではないですが、投資額に見合うだけのメリットはあまり感じられません。

 私が運営していた店舗を例に説明します。

以前のブログでも書いていますのでそちらも合わせてお読みいただけるといいと思います。
●コインランドリービジネスの失敗事例1(失敗体験談)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/109/0

 コンランドリーで一番初期コストがかかるのが機械代です。昔ながらのコインランドリーの洗濯機は一般家庭の洗濯機にお金を入れる装置がついて自動で洗濯してくれるものですが、最近のコインランドリーの主流はドラム式で小型タイプが9kg前後、中型で14〜20kg前後、大型で25〜30kg位までの3構成になっています。乾燥機も8kg位までの小型、14〜16kgまでの中型、25〜30kgまでの大型とこれも3構成です。そして利用者にとって楽なのが洗濯と乾燥がまとめて全自動でできる洗濯乾燥機です。

 店舗の大きさによって、これらをどのように配備するかを検討しますが、私が運営していた店舗は15坪程度ですので、小型店舗の部類に入ります。その分、初期投資額は少なく済みますが売り上げも限界があります。

 まず機械の配備構成を検討しますが、洗濯機は9kgの小型機、14〜20kg対応の中型機、そして洗濯乾燥機をそれぞれ1台ずつ入れました。乾燥機は上下2段式の16kgまで対応の中型機を3台と30kgまで対応できる大型機を1台、それと両替機に柔軟シートの自販機を設置しました。

 機械代は小型と中型洗濯機2台で150万円程度。洗濯乾燥機は250万円程度、乾燥機で400万円程度、両替機などを合わせると850万円程度の機械代になります。これを融資とリースでまかないます。

 そのほかに店舗改装費が300万円程度かかりましたが、自動ドアの設置代が結構高いです。利用者の方のほとんどは自宅で洗った洗濯物を乾燥機にかけに来るので洗濯物が重いですし、布団などの大物洗いの場合、両手が塞がっていますので、利用者目線に立てば自動ドアは便利です。また、いちいちドアの鍵締めなどをしに行く必要もありません。24時間営業でない場合でもタイマーセットできるため、自動ドアは必須です。

 こんな感じで1,200〜1,300万円程度の初期投資をしました。機械メーカーの売り上げシュミレーションは初年度100万円程度の赤字、2年目で赤字幅が縮小、3年後でトントン、4年目以降で黒字というものです。それでも店舗の規模からみて50〜60万円の月間売り上げが限界値でした。

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 次にランニングコストはどうなのでしょう?

 家賃ですが15坪程度のお店ですと売上の限界点も高くはありませんから15万円を超えるのはNGです。ただ店舗前に専用駐車場がある場合は多少の増加は可能ですが、それでも17万円以内に抑えた方がいいです。家賃は固定費なので売上に関係なく毎月かかる高額コストになります。私が運営していた店舗は13万円でした。

 そのほかにかかるものではガス代と水道代、電気代になります。ガスはプロパンです。何故かというと火力が都市ガスに比べて強いということや、設置の際に工事費を無料サービスでやってもらえる点があります。都市ガスの場合、店舗の位置によっては数百万レベルの工事費がかかりますが、プロパンの場合、原則、どこと契約しても構わないわけです。とはいうものの、店舗選びの際にプロパンガスの利用が可能なオーナーさんでなければ店舗選択肢から排除します。ですので、だいたいの場合は、店舗のオーナーさんが付き合っているガス会社と契約します。設置工事費は無料でやってはもらえますが、契約後3年間は解約できないなどの特記事項は付きますが、これからオープンするわけですから辞める時のことまではあまり考えませんね。プロパンガスの料金は1㎥単価×消費量で算出されます。一般家庭の単価よりはかなり安いですが、この交渉は素人ではなかなかできないので、機械メーカーに頼みました。ガス代は月平均が4万円程度ですが、乾燥機の稼働率に準じて高くなりますので概ね4万円〜6万円程度でした。

 水道代は2ヶ月に1回の精算で、これも消費量が増えれば高くなります。洗濯機の稼働率が高ければ金額も上がります。だいたい、4万円から6万円で、月平均にして3万円程度かかりました。

 電気代は24時間、エアコン着けっぱなしで25,000〜30,000円程度でした。

ここまでは固定費として必ずかかるコストです。

 次に人件費です。コインランドリーを推奨する機械メーカーのほとんどは「無人営業なので人を雇う必要もないから人件費はほとんどかからない。かかるとしても清掃してもらう人を1日1回きてもらえばいいから3万円くらいあれば大丈夫」というセールストークをします。私の場合は人材派遣会社と契約しました。調べれば業界には隙間産業がたくさんあります。コインパーキングの集金や管理をやっている会社がそのノウハウを生かして、コインランドリー業界にも触手を伸ばしています。そちらの会社さんにお願いしてコールセンターと清掃の方をお願いしました。清掃の方は店舗の近くの幼稚園児のママさん2名でローテーションを組んでくれました。金額ですがコールセンター代行料も合わせて4万円弱です。清掃時間は24時間に1度、いつきても良いという条件ですので時間的縛りはキツくはありません。清楚時間も30分程度で終わります。これで1,000円程度です。ですのでメーカーが言っている3万円という金額は間違いではありません。
 
 店舗の維持で清掃は最も重要です。清掃費を安くするなら2日に1回とか3日に1回にすれば安く抑えられますが、それでは清潔感は維持できません。ゴミ箱からはゴミが溢れ出し、乾燥機のフィルターも汚れ、乾燥能力が低下します。私からすれば、清掃は店舗維持には欠かせないほど重要なものでした。
 
働く側から考えてみてください。

清掃はすごく単純です。フィルターの掃除、床とテーブルの掃除。実質の店舗スペースは10坪程度ですので長くて30分です。実際に支払う金額は派遣会社からですが、おそらく1回あたり1,000円です。2名体制ですので1人辺りの収入は15,000円くらいですね。おそらく他でも掛け持ちしていますが、たとえ30分でも行き帰りのことを考えれば拘束時間は最低1時間〜1時間半程度です。ですので売上がそこそこあった時は大入り袋と称して少しばかり包んであげたり、年末年始にはお年玉名目で少し包んであげたりしました。これは清掃スタッフのモチベーション維持にも必要で、結果的に、店舗維持に貢献してくれましたね。メーカーのマニュアルにはこんなことは書いていませんが、たとえ無人経営と言っても清掃スタッフへの心遣いなどはやられた方が結果的には良いです。でも結構、神経は使います(笑)。決して楽ではないです。。。

 さてここまでで毎月のランニングコストは
家賃130,000円
ガス代月平均4万円
水道代月平均3万円
電気代月平均25,000円
人件費4万円
これでだいたい265,000円くらいです。これに洗剤や柔軟剤、清掃備品代などを含めると30万円弱です。

これに融資(10年)とリース代(7年)は毎月130,000円がかかりますのでオープンして7〜10年は損益分岐点が43〜45万円です。

 この金額より上回れば少なからず利益が出ます。メーカーのシュミレーションはあくまでも売上見込みですが、それでも4年後に50〜60万円の想定通りにいけば、毎月5〜15万円の手残り利益が出る計算です。

 実際は目の前にコンビニ併設のコインランドリーが出来て利用者は激減し、結果的にメーカーに営業を引き継いでもらいましたが、引き継いでくれたメーカーには感謝しています。普通はそこまでしてはくれません。
 
 私が運営していた15坪程度の小型店舗では初期投資コストやランニングコストは比較的抑えられますが、売上の上限も限界があります。

 では、コンビニ併設の大型店舗はどうなのでしょうか?
私が運営していた店舗前にできた所をのぞいてみましたが、機械代や設備をみただけでざっと3000万円はかかっている感じです。店舗が広ければ清掃コストや維持費、電気、ガス、水道などの光熱費も高くなります。それでも売上が高ければ問題ありませんが、私の店の利用者がそっくり移動してもせいぜい30〜40万円です。これに自力でいくら上乗せ出来るかですが、最低でも150万円以上の売上が無いと回らないでしょう。でも実際にはそこまでは難しいです。過剰投資気味です。

 都心部はともかく、郊外の場合、昔から住んでいる地主が相続税対策で赤字承知の上で、オープンしてくるケースもあります。そもそも黒字にしなくても良いわけですから、こういったオーナーには勝てるはずはありません。コインランドリーを利用したことのある人は統計上、まだほんの数%レベルでまだまだ、需要の要素はありますが、それに対して店舗数が多すぎます。もし、これからコインランドリービジネスを始めようと考えている方は、このブログを参考にしていただければと思います。







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2021年05月26日

コインランドリービジネス失敗事例1(失敗体験談)





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 私は以前、コインランドリービジネスに着手したものの失敗した経験があります。2016年頃になりますが、中古マンション投資と並行して計画を立て、とりあえず自己資金500万円と事業資金の融資、リースなどを合わせて検討しました。

 コインランドリーは100円玉チャリンチャリンビジネスとも言われ、日銭商売として古くから伝わるビジネスです。今でも銭湯や街中に古びた洗濯機と乾燥機が並んだコインランドリーを見かけますが、今だに経営しているわけですからそれなりの利益が出ているはずです。そういった古くから伝わるビジネスモデルが現在のコインランドリービジネスの原点になっています。

 最近のコインランドリーは店舗もキレイで、洗濯機や乾燥機、洗濯から乾燥までを一気に行ってくれる洗濯乾燥機など機械も優れており、また不動産投資の延長線上にもあることや、人件費などがかからないこと、さらに将来の年金収入を補完することなどを目的として、ビジネス参入される方が多いです。

 私もその一人でした。

 コインランドリービジネスを始めるにあたってまず最初に知識やノウハウの収集をしなければなりませんが、大まかな知識などはネットの情報で収集できます。後はどこのメーカーから機械を買うのか、どこのメーカーと交渉するのかなどを決める必要があります。

 コインランドリーはフランチャイズという制度が確立されているわけではありません。機械を販売する会社がいくつか存在し、結果的にそこの会社から機械を購入するため、内装工事や消耗品といった開店後のフォローをしていただくため、フランチャイズの様なイメージはあるものの、実際にはロイヤリティーや加盟金を払うことはありません。メーカーは機械を売るのがメインであって、その手段としてコインランドリー開業を推進しています。開業者が増えれば高額な機械が売れ、合わせて洗剤や柔軟剤といった消耗品が定期的に販売できます。一回の受注量は大した金額ではないものの、洗剤や柔軟剤の原価コストは安く利益率は高いはずです。さらに店舗が増えれば消耗品ビジネスとしても底堅くなります。コインランドリーは無人のためお客様対応はコールセンターが担うことになります。オーナーさんによっては携帯電話や自宅にコールしてもらうケースもありますが、「無人経営で人件費もかからず、面倒なこともない」を売りにしたセールストークで開業者を募集しているメーカーもあり、メーカーが独自にコールセンターを持っているところが多く、コールセンター代行料名目で収益を得ています。開業者からすれば機械の知識は豊富ではないことや24時間対応してもらえる事などもあり、開業マニュアルに組み込まれている場合が多いです。この様にメーカーは高額な機械を販売した際に得られる販売利益、販売後の消耗品やコールセンター代行などの管理費などを主業としたビジネスモデルとしています。当然、開業者もそんなことは十分承知していますのでビジネスとして成立しています。

 私もいくつかのメーカー担当者と個別にお会いし1社に決めました。

その後、メーカーの担当者と物件探しを開始しますが、結構これが難航します。コインランドリーの店舗規模は15〜20坪程度の店舗とコンビニなどの跡地など大型店舗など様々です。私は予算の関係で15坪前後の店舗を検討ました。

 店舗選びの重要条件として、
@家賃が15万円以内で安ければ安いほど良いです。15坪程度ですと機械の数も多くは設置できませんから売り上げもそう多くは望めません。その代わりに設備投資額を抑えられます。
A近隣に競合する既存店舗がないことに加え、開業後に他の競合店舗が出店してこれない立地などを考慮します。
B駐車場があれば良いですが、無くても車付ができる立地が良いです。これは布団など大物を洗う際に車で持ってこられるお客様へ対応するためです。

 その他にもいくつかの立地条件があり、私自身も不動産屋さんに行って探したりする一方で、メーカーの担当者にも探して頂きました。これならと思う物件が見つかるとメーカーに伝えます。その翌日には物件評価がメールで届きます。そこには近隣の人口構成や競合店舗などの有無など物件評価が点数方式で記され、GOサインが出ても、店舗オーナーからNGが出たりと時期や状況によっては1年以上、物件探しに時間がかかるケースもあるようです。私の場合は幸いに3ヶ月程度で見つかりました。メーカーの担当者が見つけてくれた場所で、閉店予定の飲食店でした。私の自宅からも車で10分くらいの所で、実際にまだ営業中でしたのでお客になりすまして食事しがてら内部確認しました。生活道路沿いで駐車場はありませんが路肩も広く車付が可能でした。家賃も13万円で予算内です。近隣に競合店はあるものの店舗は古く、機械設備的にも十分に勝算がありました。今後の競合店が進出するケースもその段階では見当たらず、開業する場所が決定しました。

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 開業場所が決定すると物件を抑えなければいけません。自己資金500万円の内、200万円は開業後の予備費として残す必要があります。当面は赤字補填で必要になるからです。残りの300万円から家賃保証金6ヶ月分と前家賃を納めます。契約日は閉店店舗の撤去まで3ヶ月程度ありましたので、少し余裕がありました。その間に事業資金融資の準備をします。マンション投資の際にお世話になっていた日本政策金融公庫をメインで交渉に入ります。事業計画書の作成をした後に、融資担当者との面会をします。そこでいくつかの問題点を指摘され修正をした後に再度、事業計画書を提出し受理されると同時に融資を申し込みます。事業計画書には売り上げ見込みなども詳細に掲示する必要があります。メーカーからのシュミレーションでは開業3年後で50万円〜60万円でした。店舗の規模から検討して60万円がMax収益と算出されました。これに対し家賃や融資返済、リース代、電気・ガス・水道の光熱費、清掃代、コールセンター代行費などの支出を検討します。私が開業した店舗の損益分岐点が42〜45万円前後で、融資の返済やリース契約の終了後の損益分岐点は33万円前後となりのますのでシュミレーション通りならば利益としては悪くはないと思いました。

 約2週間程度で日本政策金融公庫の審査が通りましたが店舗内装費と機械購入費用を全てまかなうことができず、不足分をリースで補填しました。

 最終的には店舗オープンにかかった投資金額は自己資金も含めて1,200万円程度です。コインランドリーの投資で一番の負担はやはり機械代になります。機械がお金を生む最大の設備なのでこれは仕方ありません。

 資金調達の見込みもたちオープンに向けて着々と準備を進めます。

 オープン日は土曜日に設定し、土日でオープンセールを行いました。事前にチラシを製作しオープンに合わせてポスティングを行いました。30万円程度のコストはかかりますが、これはお店の存在を知っていただくためには必須になります。オープン当日は快晴でコインランドリーにとっては喜ばしいことではありません。コインランドリーの売り上げの多くは乾燥機需要ですので、雨が続くと売り上げが上がります。とはいうものの洗濯機需要もありますので洗濯機と乾燥機の設置比率のバランスも重要になります。
 
 メーカーの3年後の売り上げシュミレーションは60万円ですので24時間無休で営業していますが、1日平均2万円の売り上げがあれば目標に到達できます。

 オープンキャンペーンは半額セールを行いました。お客様は結構来て頂きましたが半額なので売り上げ的には1日12,000円くらいでした。単純計算で24,000円になるかと言えばそう甘くはありません。半額だから試しに行ってみようというお客様がほとんどです。その証拠に土日のオープン半額キャンペーンが終わった月曜日からはお客様は激減します。想定では洗濯機と乾燥機をセットで使って頂き1人平均700円程度の利用で1日30人くらい来ていただければ目標の2万円売り上げをクリアします。しかし実際にはオープン当初は3,4人程度、多くて7,8人程度来れば良い方で、売り上げも1,500円〜5,000円あれば良い方で、これがオープンして2,3ヶ月続きました。当然、大赤字です。その間にポスティングなどで集客を図りますが売上は上がりません。それでも雨が続けば乾燥機需要があり2万円には届かないものの盛り返す要素は感じられました。

 さて実際に経費はいくらかかるのでしょうか?

家賃130,000円
融資返済・リース代130,000円
水道代月平均30,000円(利用頻度で変動)
電気代20,000〜25,000円
ガス代30,000円〜60,000円(利用頻度で変動)
清掃代・コールセンター代行費40,000円

特に水道代とガス代は利用頻度で大きく変動しますが、売り上げが少なければ安く、高ければ高くなる売り上げとの連動性が強いコストです。電気代は24時間営業のためほぼ毎月同等の額で推移します。

概ね毎月45万円平均のコストがかかります。ただしリース代と融資返済が終わればその分のコストがなくなりますので損益分岐点はかなり下がります。全額自己資金であればそれなりに回収は早いですが、開業者の多くは融資やリースを利用しますので返済が終了するまでどれだけ我慢ができるかが成功の可否を握ると言えます。

 私の場合、半年くらいで35万円程度までの売り上げまで来ました。リースと融資返済がなければ少ないながら利益がでる基準までになりました。自分自身の中で「なんとかいけるかな・・・」と少しは良い感触をつかめかけ始めました。

 ところが本業の業績が悪化してしまい、資金的にも厳しくなりました。このままでは立ち行かなくなります。そこでメーカーに相談しました。とても好意的に対応してくれました。機械を買い戻してくれただけでなく、経営を引き継いでくれました。メーカーからすれば一度販売した機械を安値で買取、内装工事もする必要もなく、すでに売り上げが見込めるわけですからそれほどのデメリットはなかったのでしょう。メーカーの直販店舗として継続されました。私のコインランドリービジネスはマンション投資と同様、本業悪化に伴い途中断念したことで結果的に失敗に終わりました。結局、私には投資センスがありませんでした。

 さて、メーカーが引き継いでくれた店舗ですが、道路の向かい側にあった建物が撤去され、そこにコインランドリーを併設した大手コンビニがオープンしました。大型トラックが停められるほどの駐車場があります。併設のコインランドリーも素晴らしいほどの立派な設備です。おそらく3,000万円以上の設備投資はされていると思いますが、どう見ても過剰投資気味です。コンビニ併設で立地条件は申し分ないですが、月売り上げが150万円あげれるかどうか・・・。
 まぁ、それはともかく、結局、私の店舗を引き継いでくれたメーカーですが、コンビニ併設のコインランドリーオープンの影響で閉店しました。

 「ここなら大丈夫!」とメーカーが薦めた立地で、毎月60万円のシュミレーションを提案して開業に導いたメーカー直販店が、想定外? のコンビニ併設競合店の影響で閉店に追い込まれるのですから、まさにコインランドリービジネスは戦国時代と言っても過言ではありません。

今回の出来事で思ったのは「いかに自分は悪運が強いんだ」ということですね。もし続けていたらと思うと、ゾッとします。

 コインランドリー需要はまだまだ伸びると思いますが、あまりにも店舗が多すぎますね。10年くらい前までならばコインランドリービジネスも良かったとは思いますが、もうこれからはちょっと難しいと思います。コンビニ併設型は確かに立地条件は良いですが、設備投資額が売り上げに見合うかと言えば?マークがつきます。家賃も高いでしょうしランニングコストも高いです。
 最近話題のカフェ併設のコインランドリー。コインランドリーの待ち時間でくつろげるとあって最近多く見られるようになりました。コインランドリーは進化していますが、ビジネスする側に立った場合は、結構ハードルが高くなっていると思います。





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2021年05月18日

中古区分マンション投資体験記


 「老後2,000万円必要問題」が報じられ様々な対応策があちらこちらで散見されています。人生100年時代が唱えられ、にわかに老後不安が浮き彫りにされつつあります。確かに平均寿命が男女ともに80歳を超えてきましたので現実性はありますが、人の助けを必要とせず、元気で過ごせる健康寿命は73〜75歳程度と言われています。そもそも平均寿命は新生児を対象にしたもので、今年生まれた新生児の平均的な寿命と言われているもののため、特に私の様なシニア世代はこれまでの生まれ育った環境や生活習慣、食生活などが蓄積されていますので、それほど該当するものではないと思います。それでもやっぱり、長く生きることも想定しておく必要はあります。「現代の最大のリスクは長生きすること」と唱える方も多く、間違ってはいません。一方では、「長く楽しんで生きたい」という考え方をする方も多いと思います。私も長生きは最大のリスクと感じてはいますが、そのリスクを少しでも軽減するために「残された人生を楽しく生きて行きたい」と考えています。

 そのための手段として不動産投資を行っていました。不動産投資はアパート経営、マンション経営などに大別され、その中でも中古物件、新築物件などに分別されます。私が行っていたのは中古ワンルームマンションの区分所有です。都内23区内と神奈川県主要区の区分中古マンションをローンを利用して購入、家賃収入で返済して行くという流れで行っていました。ローン返済が終われば家賃収入を老後の年金に加算してゆとりある生活をしていこうというものでスタートしました。都内で4部屋、神奈川県で2部屋の計6部屋を所有していました。
 ローンは住宅ローンやセカンドハウスローンは使えませんので不動産投資ローンを利用する必要がありますが、私がメインで利用していたのがアプラス投資用マンションローンです。最大枠3,000万円までの融資が可能でした。中古区分マンションですと700万円〜1,200万円程度で購入が可能でしたので、3,000万円の枠内で3〜4部屋までの購入が可能でした。枠を使ってしまうとアプラスの審査はかなり厳しくなるため、他の金融機関を利用する必要があります。
 そこで次に利用したのが日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫には不動産投資ローンはありませんが、既に不動産投資を行っていれば、賃貸業の区分に位置づけされ、事業資金として金利1.5%程度で融資を受けられました。


 こうして最多6部屋の区分所有を行っていましたが、給湯器やエアコンなどの故障費用は実質オーナー負担のため、持ち出しが時々あります。またローンは家賃収入で返済できますが、積立修繕金や管理費もオーナー負担になるため、ローンを返済中は利益を出しにくい状況でした。不動産投資を始めた経緯は、将来の不労所得を得ることが目的ではありましたが、効率がよくありませんでした。そこで出口戦略の一つでもある売却を行いました。中古区分マンションですが都内23区や神奈川県主要区でしたので比較的短期間で売却ができました。

 しかし本業の事業悪化により自己破産に至りました。その際に残していた2部屋は手放さなければなりません。管財弁護人が入りましたので最終的には競売により売却され、債権者への返済に当てられました。残っていた2部屋がアプラスの投資用マンションローンでしたので、現在CICにはしっかりと異動情報として掲示されています。

 結果的に自己破産をしてしまい競売という形で債権者に迷惑をかけてしまったわけですので、私の不動産投資は失敗に終わりました。不動産投資を始めた目的は老後資金の確保にあったわけですが、うまく実現させることはできませんでした。

 不動産投資は決して悪いものではありません。しっかりと計画を立てて実行すれば成功できるものだと今でも思っています。実際に上手く成功している人も多いです。しかし一方で、サブリースやスルガ銀行での不正融資などで社会問題になっているのも事実です。1980年代のバブル時代は買って、売っての投資がメインで利益を出していましたが、現在は売却利益を得るのはなかなか難しくなりました。若い人なら、ローンも長く組め、月々の返済負担を抑えられますので、家賃収入で利益を出して行くことも可能です。不動産投資は一度始めると長いスパンで付き合って行く必要があります。これから不動産投資を行いたいと考えている方は、安易に老後資金の確保と考えずに、じっくりと計画を立てた上で実行していただければと思います。そのためには良き専門家をパートナーに持つことも重要です。実際にセミナーに参加して見たり、アドバイスを受けたりしながら成功していただければ幸いです。







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恋愛、結婚、離婚、子育て、債務整理、うつ病、男性更年期障害など楽しいことも嬉しいことも、辛いことも悲しいこともたくさんありましたが、シニア世代を迎えて、死ぬ時に「10勝9敗で少しだけ勝ち越せた人生で良かった!」と思えるようにいきたいと感じるよになりました。
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