2021年04月02日
119万円までは手元に残せますが実際は・・・(自己破産体験記2)
2回目の担当弁護士との面談が終わると、私にできることはありません。弁護士とも以降、電話での連絡はとりあうものの、しばらく面談などで会うこともありませんでした。
他のサイトでも自己破産に関する情報は多く出ていますのでご存知だとは思いますが、すべてを失うものではありません。持ち家の人は手放すことになりますが、テレビや洗濯機、冷蔵庫など生活に必要なものまで取られるわけではありません。ただし、20万円より高価なものは没収され管財弁護人により換金され、債権者へ均等分配されます。車についても高級車を除けば20万円をこえない価値の低いものであれば手元に残ります。価値については初年度登録からの経過年数や査定価格から算出されるので、高級車や程度の高いものはあきらめる必要があります。
金銭については99万円までの現金は手元に残せますし、20万円までなら銀行口座に残せますので、119万円までは現金として残せます。とは言うものの、自己破産するに至るわけですので、そもそも119万円までの現金が手元に残っているかどうか。
私の場合、車は中古で購入したもので、初年度登録から10年以上も経過していましたし、念のため買取査定をしてもらいましたが1万円程度でしたので、没収されることはありませんでした。しかし、賃貸住宅でしたので別途駐車場代がかかることや、維持費などを考えればとても持っている余裕など有りません。最終的には管財弁護人から紹介を受けた買取業者に引き取ってもらいました。
また、119万円までの現金は残せるとしても弁護士費用などに使うため、そう多くは残せないと思います。
ただ幸いにも、私の場合は個人事業主(フリーランス)として役員を務めていた会社から業務委託として仕事を頂いていたので、収入が途切れることはありませんでした。それから、支払いも無くなりましたので公共料金と家賃の支払い以外は生活費として使えます。フリーランスでの仕事ですから収入も正直、手取りで20万円にも届きません。ここで考えさせられたことがあります。いかに今までが無駄にお金を使っていたのかということでした。
45歳の時に離婚してシングルファザーで3人の子供を育てていた時は学費はもちろんですが、とにかく食費が大変でした。料理は苦手ではなかったので作ることは苦になりませんが、出張で留守にすることもあり、その場合はお金を子供に預けて好きに食べてもらったり、疲れた時は出前を取ったりと食費、いわゆるエンゲル係数がとても高かったですね。お弁当も3人分作ると結構費用もかかります。電気、ガス、水道などの費用はそれ程でもないですが、携帯電話の料金は家族割を使ったとしても結構かかりました。それが子供たちも独立して独り身になると食費や子供への費用負担もなくなります。
返済がストップすると公共料金と家賃の支払いと食費や雑費以外かかりません。1人なので食費もそれほどかかりません。ですので20万円もあれば生活ができますね。たぶん、学校を卒業してどこかの企業に就職した時の初任給並みですが、若い人に限らずそれで生活している人が世の中にはたくさんいますよね。でもそんな普通の事を考えられない自分がいました。自己破産により生活の原点に戻れた感じです。
とはいうものの、免責が決定するまでは気持ちが落ち着きません。うつ病の治療で抗うつ剤を服用しているため副作用にも悩まされる毎日でした。ちなみに一部のサイトで、うつ病の診断書を弁護士に見せたら審議が有利になったといった記事がありましたので私の担当弁護士にうつ病の診断書を見せて伝えましたが、審議には一切関係ないと言われ、軽くスルーされました(笑)。
(続く)
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