2014年10月01日
半日村
さてさて、本日はもう一冊いきましょう
斎藤隆介作 滝平二郎絵
『半日村』
表紙を見て、おや?と思いましたか?
懐かしい感じの絵ですね
そう、小学校の時に教科書に載ってた
『モチモチの木』
あれと同じ
斎藤隆介・滝平二郎コンビによる作品です!
舞台は半日村という村です
村のうしろにある、大きな大きな山のせいで
お日様が一日のうち半分しか
村に当たらない。
だから、半日村
勿論、お日様があたらないので
作物が育たない。貧しい村
村に住む少年一平は考えます
あの山が悪いんだ!
彼はその日から、袋をかついで
山にのぼり、袋一杯に
土をつめて、そして降りて
下の湖に捨てる
それを見て皆笑う、笑う
山が削れるもんか
湖が埋まるもんか
しかし、それでも一平はやめない
一人、二人と子ども達が
まずは仲間になっていく
ついには大人まで、
袋じゃ埒があかん
これつかえ、
と台車を持って来たりする
気の遠くなるような作業を
しかし、黙々と続ける
そして……
最後のページは圧巻です
削れた山の上から
燦然と光り輝く太陽
それを見て、きっと
太陽に負けず劣らず
きらきらとした顔をしているのであろう
村人たちの背中
少年だった一平が
孫と共にその様子をみて
はっはと笑う
その描写からさらっと
一平がどれほど長い間
あの地道な作業をしてきたのかが分かる
余計に感動する……
話の内容、切り絵のような絵
絵本全体を通してある雰囲気
どれもとても素敵な作品
『モチモチの木』が好きでした
という方には特に特にお薦めです
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