2014年11月20日
異文化としての子ども
本日ご紹介するのはこちら
本田和子著『異文化としての子ども』
子どもと交流することは
異文化交流するようなもの…
異文化としての子どもを
優しく、
憧れを含んだ
眼差しをもって
分析している本書
小説じゃない、評論も
面白いじゃない!
と、感激し
個人的に読む本の幅が
広がるきっかけになって
くれたなぁ、と思います
説明文ではありますが
言葉がとても柔らかい
ので、肩の力を抜いて、
読んで見て欲しいですね
まずは、「子ども」とは?から
べとべと神の泥遊び。
ばらばらな今を生き、
わくわくする祝祭日を担い、
晴れがましく病気になる
(この言葉選びが
素敵だなぁ、と思う訳です
子どもの描かれている絵や
文学作品をとりあげながら
子どもが、どのような存在で
どのような世界に生きるのかを
考察していきます
そして、今度はさらに
文学作品をたくさん。。。
有名な、
もじゃもじゃペータ
この異端者たるペータの
価値が見直され
つい先日ご紹介した
モモ、さらには
アルプスの少女ハイジ
が生まれたというお話
その後が、個人的には
一番好きなのですが
「子どもの死」
についてです。
哀しいけれども、本当に
きらきらして見えるように
綺麗。
マッチ売りの少女や
星の王子様が
取り上げられています
なぜ、文学作品の中で
子どもは死ななければ
ならなかったのか
子どもの死が悲しいものに
変わったその契機
非常に興味深くて
その文体のせいか
小説を読んでいる時のように
純粋に楽しめてしまいます
最後に、少女漫画にみられる
「ひらひら」について
ここの章は
本田さんの
ひらひらに対する情熱が
ほとばしり
ともすれば
暴走しているのかも…
少女漫画が
蔑まれていた時代
だったからこその
情熱なのかもしれません
これは、子ども、というより
少女、という感じ
こうして、読了、大満足。
発売が1992年という
ことですから、
かなり昔に書かれた
ものであるというのに
古さを感じさせません
だまされたと思って
お試しください
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