2014年10月25日
中江藤樹
本日ご紹介するのは、こちら
竜門冬二著『中江藤樹』
内容は、見ての通り
中江藤樹の一生です
中江藤樹、どうでしょうか
高校の倫理を選択した方なら
覚えてらっしゃいますでしょうか?
近江聖人と称えられた
陽明学者で
有名な著作は『翁問答』
センター等での
キーワードは「孝行」「良知」等…
でしたっけ……?笑
しかし、あまり深くは
習わなかったのでは
ないでしょうか
(私の高校では、そうでした苦笑
さて、そんな、
有名だけれども、
超、がつく程ではない
そんな彼の一生
まず、陽明学者ということで
藤樹さんの、考え方が
分かるかどうか、
これが非常に重要になって
くるのですが
竜門さんは、これを非常に
巧みに、描いていらっしゃいます
だから、読める。
逆に言うと、元々が
とっても難しいことを考えて
いる方のお話なんだから、
分かりにくかったら
多分、挫折しちゃうと思います
しかし、この本は
上・下と、あっという間です
おそらく、授業で聞いた覚えが
あまりない、のですが…
(とはいえ記憶が古いため
自信がないのですが
この小説の中では
「処士」というのが
一つのキーワードになります
藤樹は、幼い時に、
祖父に連れられ、父母の元を
離れることになってしまうのですが
その前に、父が
藤樹に、「処士」について語ります
藤樹は「処士」が何なのか、
考えて生きていくことに
なっているのではないでしょうか
そうして、あまりに生真面目すぎて
敵を作っていた若年期を経て
どのように、「聖人」と
呼ばれるに至ったのか
彼の思想は、何度も
洗練されていき
それに伴い
彼自身も熟成していく
やがて、弟子を持つようになる
そうそう、熊沢藩山も
ちゃーんと、出てきますよ!
確かに、藤樹さんが
講義をしたりする場面では、
言葉はかなり小難しいのですが
しかし、面白い
なぜ、「面白い」と
感じれるか
それは、やはり著者の筆力と
それまでの物語を経て
読者が藤樹さんの
それまでの経験を
知っているからこそでしょう
この小説を読むと、あの
ちょろっと触っただけの
倫理の知識というのは、何というか
勿体ないなぁ、と思います
その人の一生を知り、
そこから、彼の思想に
ちょっとでも触れる……
と、いうのも、たまには
やってみても、いいじゃないですか
身を引きがちな
哲学思想に対する敬遠感が
和らぐきっかけにも
なるでしょう……
と、何だか小生意気なことを
言ってしまいましたが
正直なところ、普通に
面白いんです、
この方の歴史小説。笑
あまり、かたく考えず
文句なしに
面白い歴史小説!
という気持ちで読んでみて下さい。
(結局そこに落ち着くんかい
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竜門冬二著『中江藤樹』
内容は、見ての通り
中江藤樹の一生です
中江藤樹、どうでしょうか
高校の倫理を選択した方なら
覚えてらっしゃいますでしょうか?
近江聖人と称えられた
陽明学者で
有名な著作は『翁問答』
センター等での
キーワードは「孝行」「良知」等…
でしたっけ……?笑
しかし、あまり深くは
習わなかったのでは
ないでしょうか
(私の高校では、そうでした苦笑
さて、そんな、
有名だけれども、
超、がつく程ではない
そんな彼の一生
まず、陽明学者ということで
藤樹さんの、考え方が
分かるかどうか、
これが非常に重要になって
くるのですが
竜門さんは、これを非常に
巧みに、描いていらっしゃいます
だから、読める。
逆に言うと、元々が
とっても難しいことを考えて
いる方のお話なんだから、
分かりにくかったら
多分、挫折しちゃうと思います
しかし、この本は
上・下と、あっという間です
おそらく、授業で聞いた覚えが
あまりない、のですが…
(とはいえ記憶が古いため
自信がないのですが
この小説の中では
「処士」というのが
一つのキーワードになります
藤樹は、幼い時に、
祖父に連れられ、父母の元を
離れることになってしまうのですが
その前に、父が
藤樹に、「処士」について語ります
藤樹は「処士」が何なのか、
考えて生きていくことに
なっているのではないでしょうか
そうして、あまりに生真面目すぎて
敵を作っていた若年期を経て
どのように、「聖人」と
呼ばれるに至ったのか
彼の思想は、何度も
洗練されていき
それに伴い
彼自身も熟成していく
やがて、弟子を持つようになる
そうそう、熊沢藩山も
ちゃーんと、出てきますよ!
確かに、藤樹さんが
講義をしたりする場面では、
言葉はかなり小難しいのですが
しかし、面白い
なぜ、「面白い」と
感じれるか
それは、やはり著者の筆力と
それまでの物語を経て
読者が藤樹さんの
それまでの経験を
知っているからこそでしょう
この小説を読むと、あの
ちょろっと触っただけの
倫理の知識というのは、何というか
勿体ないなぁ、と思います
その人の一生を知り、
そこから、彼の思想に
ちょっとでも触れる……
と、いうのも、たまには
やってみても、いいじゃないですか
身を引きがちな
哲学思想に対する敬遠感が
和らぐきっかけにも
なるでしょう……
と、何だか小生意気なことを
言ってしまいましたが
正直なところ、普通に
面白いんです、
この方の歴史小説。笑
あまり、かたく考えず
文句なしに
面白い歴史小説!
という気持ちで読んでみて下さい。
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