2015年01月03日
十角館の殺人
さてさて、もう今日で
三が日も終わり…ですね…
本日の本、いきましょう!
綾辻行人著『十角館の殺人』
ミステリーです。
「読者をだます」ことに全力をかけて
描かれたミステリーです
これは、やられてしまいます。
真実が分かる、その瞬間の衝撃
綾辻行人の、したり顔が目に浮かぶような
トリックの鮮やかさです
話の内容としては、
ミス研の主要メンバーで、十角館という建物のある
無人島へ行こう、という話が出ます
そこで一週間過ごそう、と。
十角館の建っている島は、かなりのいわくつきです。
十角館は、中島青司という建築家が建てたもので、
元々この島に彼は住んでいたのですが
島にあったもう一つの青島氏の建てた元々の自宅
青島屋敷が全焼し、住んでいた青島夫妻と使用人夫妻が
死亡。庭師が逃亡して行方不明になる、という
そんな事件のあった島だったのですね
それが、逆にミス研メンバーの興味をあおったようですが。
さて、十角館についた一向。
一週間後に迎えに来てもらうようにだけ船に頼み
楽しいプチ合宿がはじまる、予定でした…
しかし、殺害予告のようなプレートが現れ
楽しい雰囲気は一変。
本土と連絡も取れない、船も滅多に近くを通らない
という絶望的な状況の下で、
殺害予告を本物か悪戯か半信半疑で見つめる一向でしたが……
次第次第に浮かび上がってくる、十角館の主青司の人物像
個性的なミス研のメンバーの描写
そして、本土での、とある動き…
全てをひっくるめて、見えるようで、見えない
そんな状態で読者を焦らしに焦らし
最後に、ガツン、と強烈な一撃をお見舞いしてきます
綾辻行人は、ミステリーを書く時いたずらをする子どもの気分だと
語っていますが、これは
いたずら、大大大大大成功! ですね笑
ミステリー好きは勿論、
普段ミステリーなんて読まないの、という方も
きっと楽しめると思うので
是非是非読んでみて下さい
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