先日うかがったのが、ホンカマド2で南仙台。今回行ったのは本竈で岩切。差別化というか、それぞれの特色が出てきましたね。
お昼過ぎの到着となったのですが、相変わらずの繁盛ぶり。ちょっと待って店内へ。今回は待っている間に注文を聞かれず、着席してからの注文となったので、提供まで時間がかかりました。
さて、味噌ラーメンですが、「本竈が作ると味噌ラーメンはこういうふうになるのかぁ」という感じです。
どこの味噌ラーメンにも似ていません。味噌ラーメンの王道からは一線を画したメニューです。
私個人のイメージとしては、「味噌汁ラーメン」といった感じ。ラーメンスープとしての「味噌」ではなく
「味噌という素材を前面に出した」ラーメンというイメージ。コンセプト自体が異なっているという印象を受けました。
とにかく、味噌風味が強烈です。「ニンニクと生姜でポカポカ」と書いてありましたが、あまりニンニクと生姜の風味は感じませんでした。それくらい「味噌」が強烈でした。
麺は中太の平打ちストレート麺。楕円形の断面のモチモチ麺は、限定麺ではよく見かける麺です。
チャーシューは、厚切りというよりもブツ切り。脂もトロトロで食べ応えのある美味しいチャーシューでした。
しゃきしゃきモヤシは、味噌ラーメンの具材として定番ですが、はたしてこのスープにマッチするのか?少々疑問でした。
「本竈らしく面白い!」と思うか、「こんなの味噌ラーメンじゃない!」と思うか、好みが分かれそうな気がします。これはこれでアリかな、とは思うのですが。
久しぶりの訪問で、一つ気になったことがあります。店員の活気というか覇気というか、今ひとつ元気がないような気がしました。
何と言うか、マニュアルにあるから挨拶をする、みたいな。気持ちがお客さん方を向いていないような印象を受けました。もちろん、元気が良ければとにかくそれだけでいい、とは思いません。でも、本竈の挨拶には、温かみというか、客に対する気持ちを感じることが出来ました。
が、今回は挨拶がルーチンワークのように感じました。私の気のせいならそれでもいいのですが。
ただ、かつて親方が一人で、あるいはわずかスタッフと店を切り盛りしていた人気店が、人気が出たために従業員を増やし店舗を拡張し、当時の親方が「親方」ではなく「経営者」になったがために、人気店の良さを失ってしまったケースというのは残念ながら多々あるような気がします。
本竈も、そんな店の一つにならないことを祈らずにはいられません。
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