母の強さの裏にあった苦悩: 癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

2016年01月13日

母の強さの裏にあった苦悩

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母は強かった。
あの細い小さな体からは想像もつかない。

前向きで、愚痴はこぼさず、常に感謝の気持ちを忘れない。
病後は特に感謝の度合いに変化がありました。

やはり、自分が病気を患ったことで家族にかける負担を
増やしてしまったことなどなどを危惧していた母。

迷惑ばかり掛けてごめんね・・・
いつも悪いね・・・
本当にありがとう・・・
こんなに世話になって申し訳が立たない・・・

母は数々の言葉を残しました。
自分が皆に迷惑を掛けていると言わんばかりに、
母は毎日、何かしらの言葉で感謝や詫びの言葉を
繰り返していました。

感謝したいのはこっちの方だよと伝えたことも
ありました。
そんな言葉も、母にとってはかえって重荷だったのだろうか。

辛さを隠す癖のあった母にとって、痛みや苦しみの
辛い症状を隠し切れずに、私たちに心配を掛け続けたことは
とても心苦しいことだっただろうと思います。

いつもギリギリまでやせ我慢してしまう母は、
一年前に倒れた時もそうでした。
頭痛が続き、倦怠感と、だるさに襲われ続ける中、
父の介護に追われて挙句にダウンした。

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頭痛の原因は、転移性脳腫瘍。
倦怠感やだるさの要因はというと、肺がん。

母の肺がんは進行していて、既にステージ4でした。
両肺にちりばめられたように広がる腫瘍・・・、
治療は化学治療しか選択枠がありませんでした。
しかも根治は望めない状態。

治療をしても余命が1年～1年半程度という事実を
叩きつけられた母は、どんなに怖い思いをした
ことだろう。

私たちには決して弱い部分を見せようとはしなかった。
しかし、母の恐怖を感じることは多々あった。

恐怖に押しつぶされそうになった母が号泣することが
一度だけありました。
抗がん剤治療を受ける直前、自宅に一時帰宅した時の
事でした。

昨日のことのように記憶しています。

毎日毎日、病室のベッドで、自宅のベッドで、
母は寝る前に何を想い、何を考えて、どんな心境で
眠りについたのか・・・、眠れない夜をどのようにして
やり過ごしたのだろうか・・・。

母の手帳にはそんな母の心境が刻々と綴られていました。
私の心の整理がつき次第、少しづつでも母の心の声を
綴らせていただこうと思っています。

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posted by satorich at 22:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | （カテゴリなし）

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癌と共に生きる 手術→放射線治療→化学治療

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2016年01月13日

母の強さの裏にあった苦悩

癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療