癌と共に生きる　手術→放射線治療→化学治療

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進行の速さに焦り
肺がん（ステージ4）の母は抗がん剤治療を止めてからの方が元気に過ごせている。
私たち家族には、今目の前にいる母の現状がすべてなのです。
がんの進行は定期的に検査をしに外来で病院へ行った時にまざまざと見せつけられる。
特に今回は厳しい現実を突きつけられた。

それは私たちよりも当人の母の方が驚愕だったと思います。
先月の検査時にはやや進行している程度で、抗がん剤治療を止めたこともありましたので
致し方が無いといった感情で気持ちの整理が出来ていました。
今回は、進行の度合いが全く違いました。
母の左右両方の肺は白い粉を一気に吹き付けられたかのようでした。

動揺が隠せない姉
今回一番動揺していたのは本人でもなく、私でもなく、4つ年上の姉でした。
現状と主治医の説明と、本人の理解、私の考えや解釈・・・すべて理解はしてくれている、
おそらくしてくれているはず。

でも、その現実を受け入れたくない気持ちが消せず、頭の中の理解と心の理解が葛藤しているのだと
思います。

なので、姉の発言と行動は伴わない・・・だからこそ、私にはわかりやすく見えて、またそれが悲しく
歯痒いような気持ちになります。
姉の感情が理解できるからこそ、安易に言葉も掛けることが出来ずに聞いてあげることの方が多い。

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連日買い物と食事
姉は母を連れ出す回数が増えました。
わかりやすい行動の変化に、ひょっとして母も気づいているのではないだろうか・・・そんな余計なこと
まで考えてしまうこともありましたが、それはそれで良しと思うようにしています。

限られた時間で、少しでも多くの思い出を・・・焦る姉の心の中では、もっと母親孝行をしておけば
良かった・・・もっと話をしておけば・・・母との時間を取り戻したい・・・そんな感情が湧いている
のかもしれません。

ショッピングモールセンターや近所のスーパー、100円均一、連日の買い物に連れ出す姉。
連れて歩いている割には「つかれてない？」「足が疲れたんじゃないの？」などと気遣う姉。
食事は姉の自宅でおもてなしをしてくれたり、寿司やウナギを食べに連れて行ったりと幅広い。

母の体力は低下の傾向にある中で、姉の行動力に少し心配もないわけではないのですが、
母も元気でいてくれていることと、姉の気持ちも大事にしてあげたいので、しばらくは様子を見ようと
思います。

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