アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年01月20日

驚くほどに軽くなった父親に堪えた涙

入院した日、私は涙を堪えていた。
車椅子で病室に到着してすぐ、
ベッドに移す作業に取り掛かった。

車椅子から父を立たせようとした時、
私の心に衝撃が走った。

「軽い」

その一言に尽きる。


年末からの体調不良で劇的に痩せてしまったことは
見に見えてわかるほど。
だが、それを体感することは無かった。
父はずっとベッドの上だったからである。

1か月以上ぶりに父を立たせた。
とてもとても軽かった。
「こんなに軽くなってしまった」
その事実を体で感じた瞬間、
思わず涙が出そうになった。

傍には施設の職員さんと看護師さんがいた。
だから涙するのが恥ずかしかった。
反射的なそんな心理が働いた働いたのだろう。

涙を堪えた分、その衝撃は長く続いた。

なんだ・・・この軽さは・・・
その余韻みたいな感覚もしばらく残った。

これが、あの逞しかった父親なのか。
いろんなことが脳裏に浮かぶが
それらをかき消さなければ
とめどなく涙が溢れそうになる。
そんな瞬間だった。


スポンサードリンク







この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7220238
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
リンク集
カテゴリアーカイブ
AD
最新記事
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 病気ブログ 末期がんへ
にほんブログ村 病気ブログ がん 闘病記(永眠)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログ 親の介護へ
にほんブログ村
プロフィール
satorichさんの画像
satorich
緊急入院した母が,非小細胞肺がん(腺癌)「ステージ4」を宣告され、1年後に他界・・・母の闘病中の記録や、がんに関することを中心に記事にしているブログです。
プロフィール


がん・腫瘍 ブログランキングへ
最新コメント
陽子線治療の不可 by satorich (12/25)
陽子線治療の不可 by 弥生 (12/24)
父のいないボランティア活動 by satorich (11/20)
父のいないボランティア活動 by まりあ (11/19)
免疫力と体温と癌 by satorich (11/12)
ファン
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。