2017年04月10日
無い物ねだり
43歳の無い物ねだり
会社での立ち話。
上司との会話は仕事の会話ではなく
プライベートの話。
休み中の出来事をお互いに話す・・・
よくある光景だ。
何気ない会話から
上司の母親との話になった。
桜の季節・・・上司は母親を連れて桜を見に行った。
私の母親が他界した日から遡ること半年・・・
上司の父親が他界した。
それ以来、上司の母親は田舎で独り暮らし。
まめに田舎へ帰り、母親の面倒を見続けている上司。
今月は母と水入らずで旅行に行くそうだ・・・。
60歳手前の上司には母親がいて、父親がいない。
今年43歳になった私には父親がいて、母親がいない。
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うらやましさ
母親がいる上司がうらやましい・・・
60年近く母親と今生を共にできている。
私とは20年もの差がある。
あと20年・・・母親との時間が持てたなら・・・
などと言った表現を使い始めたらキリがない。
他人にあって、自分に無い物が欲しくなる・・・
無い物ねだり・・・幼い子供の心境だ・・・
母親孝行の上司が・・・母親孝行ができる上司が
うらやましくて仕方がなかった。
>「親孝行、偉いですね」
と上司に言うと・・・
>父親が闘病中の時は何もしてあげられなかったからね・・・
と返ってきた。
私の無い物ねだりは続いていた。
残されている親が母親で・・・いいな・・・と
心の中でつぶやいていたのだ・・・。
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空想の自分と、実際の自分
仮に・・・私の母が生きているとして・・・
私は、上司のように母親を連れまわしてあげることが
出来るだろうか・・・。
母が闘病中の間でさえ、何処にも連れ出すことが出来なかった。
そんな自分が、上司のそれをうらやましがったところで・・・
他人が出来ているのを見せつけられて、
自分も・・・自分だって・・・と欲張っているだけで、
実際の自分にそれだけの器量と行動力があるのかは
別問題だ・・。
典型的な?!・・・無い物ねだり・・・
母がいなくなってしまった今の自分だからこそ
気づけたことが多すぎる。
少なくとも今の自分の状態でなければ
母親に満足のいく親孝行は出来ないだろう。
母が他界せずに生きていたとしたら、
この心境にはなっていない・・・。
上司のような母親孝行は出来なかっただろう・・・。
43歳の・・・無い物ねだり。
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