2017年01月12日
親戚のおばさんからもらった元気
親戚一同で会食をした時の事。
隣に座ったおばさんとは初対面だった。
とてもなつっこいおばさんで、御年は70を超えている。
目の前にある寿司をやたらと勧めてくれた。
見慣れない顔に気を遣ってくれている・・・
そのおばさんの手は、サンドイッチやおせんべいにばかり
手が伸びていた。
お寿司が苦手なんですか？・・・と訊くと意外な答えが返ってきた。
二年前に胃を全摘したとのことだった。
だから一度にたくさんの量を食べれないということと、
それ以来、なぜだかお寿司が食べられなくなったということだった。
そのおばさんのハツラツとした表情とノリに
私は驚いて大したリアクションも取れなかった。
話は拡大し、最近の話に移り変わった。
実は最近まで入院していたとのことだった。
「血液の癌」だと言っていた。
抗がん剤治療をすること8か月。
毛も全部抜け落ちたそうだ。
その時はちゃんと回復していた。
もう驚きを超えて笑ってしまった・・・苦笑いだが。
そのポジティブなおばさんに感心してしまった。
なんて強い精神の持ち主なのだろう・・・。
率直にそう思った。
その後は冗談を言い合ったりして和気あいあいと過ごした。
ほんの一時間半ほどの時間ではあったが、
物凄い元気をもらえた気がした。
別れ際にも熱い抱擁・・・ではなく、熱い握手を交わした。
ただ一つ失敗を犯した。
名前を聞き忘れた・・・でも顔は覚えた。
絶対に忘れない・・・ありがとう・・・おばさん。
必ずまた逢いましょう！
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