2016年12月17日
600mlのコーヒーを嬉しそうに飲み干した父
ナイス”ストロー”
現代には素晴らしいアイテムがある。
少し前に姉から教えてもらった
父がこぼさずに飲み物を飲む方法。
先入観と、思い込みで試そうという気さえなかった。
改めて今日、ストローの偉大さを実感した。
いつもより大きめの400mlのボトル缶を差し入れした。
父は私の顔を見ると笑顔になる。
それはそれで嬉しいと感じる。
なんだかんだで父親は、いつまでたっても父親だ。
ただ・・・オチがある。
私の顔を見て笑顔になった父の目の前に
大好きなコーヒーの缶を見せると、
父の笑顔は満面の笑みを乗り越えて
その嬉しさが声に出てしまう。
左半身麻痺の父が思い切り笑うと、
ヨダレが溢れる。
その光景は、もう見慣れた。
うわぁぁぁぁぁぁぁ・・・・とはならない。
はいはい・・・そんな感じで、落ち着いてそれを拭うことが出来る。
なんでもそうだが、慣れって素晴らしい。
大口を開けて笑い出した父の口内から飛び出した入れ歯が
床に落ちて転がった。
その入れ歯を手際よく拾っている私の姿は
野球選手のように見えた・・・かもしれない。
これでも一応、高校野球を3年間経験している。
転がったボールを拾い上げるようにして
父の入れ歯を拾い上げた時に、一瞬そんなことを思い出した。
野球はここでも生きている・・・(笑)
ボトル缶を開け、ストローを差し込み
父に缶ごと渡す。
ぎこちなくストローをまさぐり、口にすると
意外と勢い良く吸い込む父。
もう、そこからは鼻息がやばかった。
猛烈に飲みたかったのか、
半端ない勢いで飲み続ける。
コーヒーの量もいつのも2倍だ。
今までなら、その1割から2割はこぼれ落ちてしまうが
ストローは一滴もこぼさせない。
文明の利器はすごい。
400mlのボトル缶では物足りず、
200mlのショート缶を自販機で購入した。
ほんの数分の出来事だった。
私は毎日でも飲むことが出来るコーヒーを
父は週に一度程度しか飲むことが出来ない・・・。
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