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2021年08月23日

R君の小説

中3のR君が、新しい小説を持ってきた。
「夏休み中本屋で見つけたんです。表紙に惹かれて買ってしまいました」、と言う。
表紙には女子高生のイラストが書かれているが、本文にはイラストはない
ラノベに近いのだろう。
私もさっと読めた。

私がR君から借りた本を読むときは、オリジナルのブックカバーをつける。
本の保護ということもあるが、表紙を生徒たちに見せないためでもある。

そのブックカバーは、昨年、私の誕生日プレゼントとして、今の高1のS君が作ってくれたものだ。
フエルト生地に私のイニシャルが、貼り付けてある。
手触りもよく、私は密かに気に入っている。

何故かS君は、私を信奉していて、折に触れて私のことを褒めてくれた。
皆の前で発表するときにも、いつも私のことを言う。
そんなに親しく話をしたことがあるわけではないが、何故か彼にとっては、私がお気に入りのようだ。

また、R君の父親は作家である。
彼は、新作が出ると私の元に持ってくる。
なかなか知的で、考え抜かれた小説を書く作家だ。

今回持ってきた本は、父親の小説ではない。

「この小説、なかなかずるいな…。」
私は読後、そう思った。
読み始めてすぐにストーリーが見えてしまうのだが、いつの間にか引き込まれてしまう。
結論も分かってしまうのだが、それでも読み進めてしまう。
最後には主人公の高校生が病気で死んでしまうのだ。

独特の文体か、会話文の秀逸さか、何が功を奏しているのか、私には分からないか、結構流行っている小説のようだ。

もはや、自分で書店に行って小説を買うという機会は無くなってしまったが、R君が時々お気に入りの小説を持ってきてくれるので、私もそれを読んでいるという訳だ。

さすが作家の息子。
なかなか感度がいい。

私も楽しいひとときをごちそうになった…。




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