中学1、2年生3日間。中3から高2までは5日間である。
夏期講習が終わると、受験生合宿がある。
受験生合宿は、来年度以降、私たちの学校を受験しようと希望している人を集めて、合宿形式で勉強する、という企画である。
このところ、毎年行っている。
私は中1の夏期講習と受験生合宿の中3担当なので、まだ少し授業がある。
教師は授業をすることがその仕事の中心なのだ。
中1では、中下位クラスに、一学期の復習として、「文字式」を扱った。
反応は良かったが、まだまだ発言が少ない。
授業では、自信がないと手が挙がらない。
自信がないと、声が小さくなる。
自信がないと、先生と目を合わせない。
そうした生徒に、自信をつけさせ、元気よく、楽しく授業を受けてもらえるように導くのが、教師の務めだ。
そのためには授業を聞かせること。
授業に集中させること。
メリハリをつけて、その持続させること。
問題が分かるようにして、解けるようにして、点数が取れるようにすること。
そんなアプローチで授業を行う。
こうした私にとっては当たり前のことでも、若手の先生方にとっては、新鮮な部分もあるのだろう。私が現役でいるうちに、若手の先生方もますます学んで欲しい。
教室には冷房がついている。
その状況を見ると、「夏休みは短くていいんだろうな…」、とも思う。
コロナ禍で、「夏休みだからこそ、普段はできない経験をする」という長期休暇の醍醐味も、なかなかできない状況にある。
子どもたちはますます引きこもり、涼しい部屋で終日ピコピコなのだろう。
子どもたちの体力がどんどん落ちているのもうなずける。
先日、校長がある保護者と話をした際、その保護者は、「うちの子、夏期講習に参加しているんです」、と嬉しそうにしていたという。
親にとっては、子どもが勉強する姿は幸せなのだ。
嫌々参加している生徒も予想しつつ、そんな話もする。
「夏休みは、親孝行しなさいよ。」
子どもの成長は親にとってはなにより嬉しい。
あまり外出はできなくとも、逞しく育って欲しい…。
