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2021年11月18日

研究授業

つくづく私の学校の先生方は『愛』に溢れていると思う。

今日、若手のM先生の研究授業が行われた。
女性の数学の先生で、二年目である。

M先生の研究授業は、習熟度の関係で私も同時に授業だった。
だから、ちらっと覗くくらいしかできなかった。

本来授業見学は、最初から最後まで見るのが礼儀なのだが、仕方あるまい。
私は、ちらっと授業を覗いた。

「なかなか頑張っているな…」、と思った。

放課後、研究会が行われたが、見学された先生たちは口をそろえて、M先生を褒め称えた。

『褒めて、励まして、さらにやる気を引き出し、さらなる力を発揮してもらう』
というスタンスなのだろう。

私には苦手なことだ。
若手の先生には、時に心を鬼にしてでも伝えるべきことは伝えなくてはならないだろう。
私には、そのスタイルも『愛』であると思う。

私の学校では、このところ若手の先生方が増えてきているが、彼等は順調に成長している。
いろいろな試行錯誤を重ねながら、悩み、苦しみながらも、一人前の教師になりつつあるのだ。

さすがに、常に自ら向上しようと思い、行動し、それについて時に反省するスタイルで仕事をしている人の進歩は早い。

私も、彼等の頑張りに刺激され、自らの怠惰を反省しなくてはならないくらいだ。

授業には授業特有の技術がある。
これを法則化して、全体の底上げをした方もいるが、こうしたコツは学んだ方がいい。

その上で、のちのち自らのスタイルに変えていくのがよいのだろう。

授業は毎日ある。
その中で、教員が学ぶべき事は多い。

惰性と怠惰に陥らず、日々進化、向上を目指すことが、いつまでも現役の教員であり続けるための必要条件なのだろう。




2021年11月17日

合唱練習

来月の合唱コンクールに向けて、クラスでの合唱練習に熱が入っている。
彼等は、朝練、昼練、夕練と、準備に余念がない。

そうは言っても、歌うことが苦手な生徒だっているわけで、クラスをまとめ上げるのは、なかなか大変なことなのだ。

中には、高校生でありながら、合唱練習を逃げ回っている女子生徒もいる。
自己中なのだが、発達の偏りがある生徒でもある。

合唱練習になると、普段から元気な音楽のM先生が更に元気になる。

合唱コンクールを仕切り、成功に導くため、毎年死力を尽くしてくださってくれるのだ。

すべてのクラスの合唱指導を行い、伴奏者や指揮者の個人レッスンもする。
合わせて、音楽性の解釈や歌の解釈はもちろん、クラスをまとめ上げるためのアドバイスすらするのだ。

こうなると、各担任たちは、M先生のご指示を仰がないといけなくなるのだ。
「どんな指導をされても良いですが、私は手を出しませんよ。」
という具合に、へそを曲げられるのだ。

それもM先生のキャラクターなので、私はもはや何とも思っていないが、「合唱コンクールを成功に導きたい」という熱意の表れなのだろう。

コンクールは、クラス担任の力量も影響する。
どれだけクラスをまとめ上げられるかは、生徒のパートリーダーだけでは難しいからだ。

担任も時に介入するが、パートリーダーが主導したように見せ、結局、自主性を培おうとするのだ。

「丹澤先生、中高とも合唱コンクールの写真を撮ってもらえますか?」
とM先生からお願いが来た。

マスクをして歌う合唱コンクールの生徒写真など、怪しい写真にしかなるまい。
歌い終わったあと、これ見よがしにマスクを外しての撮影も、何となく違和感がある。

一人ひとりの間隔を一メートル以上開けるというのも、透け透けの立ち位置で、写真撮影には馴染まない。

「それでも撮るんですか? M先生!」

さて、彼等は私を泣かせることができるかな…。

2021年11月16日

誕生日ケーキ

何人かが誕生日だったので、コンビニケーキをプレゼントした。
誕生日に祝ってもらえるというのは、嬉しいものだ。

私だって、口では「祝ってもらわなくていい。歳をとるだけだ」、などと強がりを言っているが、心の奥底では、「ありがとう」と思っている。

ケーキには人を幸せにする効果があるようだ。
世の人々で、ケーキを食べながら怒り狂う人も、苦しみに打ちひしがれる人もいないだろう。

ただ、感動のあまり泣き出したり、過去の出来ごとを思い出し涙する人はいる。

「ほら、食いな!」
ぶっきらぼうに言う私。

「いただきま〜す!」
と、満面の笑顔で食べる子ども。

親たちは、どんなに出費しても、その姿だけで満足する。
子どもの幸せが、自分の幸せだと思うからだ。

これが『愛』なのだ。
親子愛なのだが、この『愛』がさらに拡がると、「他の人の幸せが、我が幸せ」という状態になる。

こうした生き方をしている人が「天使」なのだろう。

ひととき親代わりも務めなくてはいけない立場。
誰にも…、という訳にはいかないが、時々気が向いたときにプレゼントする。

ついでに私自身もご相伴にあずかると言うわけだ。

「お祝い事にケーキ」、というスタイルは、すっかり日本に根付いてしまったようだ。
私は、和菓子も洋菓子も好きなので、大歓迎である。

「本当はホールケーキにしたかったけど、間に合わなかったから、コンビニケーキでごめんね…。」

彼等の親も、きっと同じ思いになるだろう…。

2021年11月15日

平常テスト

先日中1で行った、比例と反比例の求式のテストがさんざんだったので、再テストをした。
一週間くらい時間の余裕があったのだが、同じ問題をして平均点は14点しか上がらなかった。

中には、点数が下がっている生徒もおり、なかなか手強い。

この辺りが、成績が低めの生徒の特徴なのだろう。
授業中は、「三歩歩いたら忘れるんだ」、などと揶揄することもあるが、まさにその通りで、やってもやっても忘れてしまう。

もちろん、勉強というものはその通りなのだが、数学は暗記科目ではないので、いわば定着していないのだ。

中には勉強したのにもかかわらずできない、という生徒もいて、ずいぶん悔しがっていた。

この気持ちは分かる。

私もどちらかと言えば、このタイプで、同じ問題でも日によってできたり、できなかったりする。

計算間違いをするときは、ひたすら間違う。
加齢なのか、もともとの頭が悪いのか、自分でも理解不能に陥ることすらある。

そうは言っても、中学校数学の基礎の基礎の部分。
訓練すれば、全員ができるようになるはずである。

「教え方は間違ってはいない」、と信じたい。
あとは、ひたすら演習を繰り返すだけだ。

同じ事の繰り返しだが、教員側が飽きてしまったら終わりだ。
根比べのようなものだ。

「毎時間、テストをしなくてはだめなのかな…」、とも思う。

「演習方法も工夫しないと…」、と授業を振り返る。

何年教壇に立っても、悩みは尽きないものだ。




2021年11月14日

星降る中で…

日の入りが16時半より前になった。最大でもあと4分ほどしか早まらないので、ある意味一年中で一番日の入りが早い時期になったということだろう。このような状態がこの先二ヶ月ほど続く…。

そんな中での部活動。
グランドに臨時のライトを付けての練習。
せいぜいバックネット付近が多少照らされる程度ではあるが、何もなければ漆黒の闇になるので、これだけでもありがたい。

日没が早くなり、できることをできるだけ行う練習に切り替わった。
よその学校では下校時間が繰り上がっているので、放課後三十分も活動時間がないらしいが、こちらは、何時間かはできる。

ライトを消すと、満天の星空が出現する。

都会では見ることのできない星の数である。
星座の形が全部分かる。

学校では、グランドの照明を始め、数多くの電灯のために、これほどの星は見えない。

だが、私たちが練習しているグランドでは、見渡す限り一切の街灯が見えないのだ。

こんな漆黒の闇に、一人取り残されたら、さぞかし不安にはなろうが、そんなときでも、星たちが慰めてくれそうだ。

「はい終わり!」

私の合図で。「片付け」という号令がかかる。
道具を片付け、グランド整備をして、ユニフォームから汚れていない服に着替えて自動車に乗り込む。

グランドまでは、学校から5qあるので、私が運転して送迎しているのだ。

こんな時、曇っている時の空は暗い。
そのまま、闇に吸い込まれそうな気すら起こる。

だから、星降る夜には、幸せな気持ちになる。

大分寒くなってきたが、星たちが私たちを励ましてくれる。

そんな星降る中での練習が春になるまで続くのだ。

2021年11月10日

野球部の目標

最近、キャプテンMが決めた、当面の野球部の目標が次の五つである。

 何ごとにも全力で取り組む
 向上心をもって練習する
 凡事徹底
 けんかをしない
 失敗しても笑わない

なんだか、今の実情をよく表しているようで、Mはなかなか鋭い…。

「何ごとにも全力で取り組む」、「向上心を持って練習する」、「凡事徹底」はなかなか難しいことだ。

「何ごと」というのは、すべてのことだよ。野球の練習だけじゃない。
「凡事徹底」だって、日常生活すべてだ。
俺もなかなか完璧にはできないが、普段から意識しておくことで、少しずつでも変わっていける。
部活は、学校生活のプラスアルファのようなものだ。学校生活や勉強あっての上での野球だ。

キャプテンのMが熱く語っている。

それにしても、「けんかをしない」って、何だよ。まるで幼稚園生の目標みたいじゃないか。

私はそう思ったが、部員の中には、発達の偏りのある生徒もいて、その辺りで頻繁にトラブルが起こる。

私は、そうした事件が起きたら部活動停止にしてしまうので、彼等なりの防御策なのだろう。

当の本人も、意識して気をつけているようだ。

彼等は毎日練習後に、これらを振り返っている。

その効果が出てくるのは、しばらく先であろうが、なかなかいい傾向であろう…。

私は、じっと見守っている。

2021年11月06日

アンガーコントロール

S君の課題はアンガーコントロールである。

定期的にカウンセリングを重ね、「怒り」の制御を行っている。

学校生活で起こるさまざまな出来事で、この訓練を行っているのだが、今でも時々爆発する。

時に、野球のバットを振り回し「殺してやる〜」と言いながら、他の人を追いかけ回したり、公共物を破損したりする。

入学当初から、本来普通学級に入る状況ではなかったのだが、「何とかする」として受け入れた生徒である。

こうした生徒は、他の生徒の学びにはなる。
先生たちも、その対処方法や、扱い方に長けてくる。

本人も、自分の性質を自覚して、日々格闘している。

その意味では、入学受け入れは失敗ではないのだろう。

ただし、時にいろいろな事件を引き起こすものだから、皆がヒヤヒヤしているのだ。

「Sとつき合うには、他の人の10倍くらい優しくしないとだめなんだ。それに、ミスしたとしても責めてはいけない。皆ではやし立ててはいけない。一人だけを悪者にしてはいけない。たとえ、挑発されたとしても応じてはいけない。逆に絶対に挑発してはいけない。とにかく励まして、プラスの声を掛け続けなくてはいけない。」

キャプテンの生徒が部員たちに、そんな風に語っているのを聞いた。

彼等なりにも、一生懸命なのだ。

平均から大きく離れている場合、人はそのグループから排除しようとする。

そんな中で、そうした特徴ある人を受け入れ、なんとかグループの中で生きる道を見つけ、励まし続ける人もいる。

学校では、後者の学びを求め、合わせて、本人のさらなる成長を見守っているのだろう…。

人は『怒り』を抑えることは可能だ。

誰しも試してみるといい…。

2021年11月04日

秋の午後

「力仕事してくれや…。」
と、昨日は中3のS君とK君を隠れ家に連れて行った。

到着するなり、軒下のみつばちの巣箱に数匹のオオスズメバチが集っているのを見つけ、早速、駆除。

十数匹のみつばちがあっという間に倒れてしまったので、こちらも応戦したのだ。
ひとたび、巣の場所を覚えてしまうと、彼等は仲間を引き連れて襲ってくる。

天気の良い日中は、格好の標的だ。

そんな格闘を終えたのち、彼等に畑仕事をしてもらった。

収穫を終えた部分を耕し、籾殻や鶏糞を撒き、再び畝を作る。
ニンニクとタマネギを植えようと思っているのだ。

一ヶ月前、一人で作業してぎっくり腰になったので、今回は、安全のため、彼等に力仕事を頼んだわけだ。

畝の作り方やマルチの貼り方も教えた。

彼等にとっては、初めてのことだっただろう。

「農家の人って、大変な作業をしているんですね…。」
S君が呟く。

中学生の彼らにとっても、そうそう楽な作業ではないのだ。

しかし、このように丹精を込めてこそ、美味しい野菜が作られるのだ。

その後、彼等は柿を採ったり、犬と遊んだり、ハチミツを瓶詰めして過ごした。

「かわいいですね…。大分慣れましたよ…。」
犬と遊んでいる彼等も、十分かわいく見えた。

動物たちも、人の心を読むようである。

爽やかな秋の午後、彼等と楽しく過ごすことができた。

ささやかな幸せだ。




2021年11月03日

地元の祭り

午前中は暖かな日差しになった。
そんな中での部活動。

秋空はどこまでも澄んで美しい…。

そんな折、お囃子が聞こえてきた。
聞き慣れたそのお囃子は、地元のお祭りのものだ。

本来ならば、今日がお祭りの日。
二台の山車が、出会い、互いのお囃子が最高潮を迎える。

「お祭りですか?」
中1の野球部員が尋ねる。

お祭りを知っているのは、もはや中3だけになってしまった。

「ご神事なのに…。」
私はその気持ちが拭い去れない。

コロナは、人と人との結びつきを希薄にし、伝統行事をも破壊しようとしている。
国家を侵略するには、都合のよい状態だ。

グランド脇の知人が庭先でサトイモの皮を剥いていた。
「今日がお祭りですよね…。」
「いや、俺らにとっては、ない方が仕事がなくて助かる…。」

そんなつれない言葉が返ってきた。
江戸時代から続く地元の祭り。

私はこの伝統を守ろうという気持ちが強くはたらき、地元で生活している。

それなりの苦労もあろうが、この祭りはこの先も護り継いでゆかねばなるまい…。
しかし、気になるのがコロナだ。

生徒たちに出しを引くチャンスは、来年以降、巡ってくるのだろうか。

祭りすらなくなってしまえば、ただの限界集落になる。

今日は、神社の灯籠だけが灯っていた…。




2021年10月31日

酢橘と柚子

部活後の午後、淋しそうにしていた中1のY君と中2のT君を連れ出した。

Y君には酢橘(すだち)の収穫をお願いした。
庭の酢橘が、このところ放っておいたので、大分色づいてきてしまったのだ。

庭木用の足場を準備し、棘に気をつけながら酢橘を採る…。
その後、柿を採ってもらったが、高所にもかかわらず、すいすい収穫してくれた。

こんな作業でも、Y君にとっては生まれて初めての経験だろう。

「せっかくオレと出会ったのだから、普段はなかなかできない経験をいっぱいさせてあげるから…。」

私は、そうニコッと笑う。

T君は、みつばちを見て感動していた。

生徒たちで。実際にみつばちが出入りしている巣箱を見ることは、めったにないことだろう。
彼等を狙ってスズメバチが来ることだって、希有な経験に違いない…。

T君は、私のカメラで植物の写真を撮る。

「いろいろ撮って、あとから検証したら。写真技術が向上するよ。構図が気に入らなかったら、あとからトリミングして、自分の納得いくものに変えたらいい…」

庭では小さなたき火もした。

一人暮らしで、友だちのほとんどいない私は、こうして生徒たちと関わることが何よりの幸せだ。

そう思う中、「この先学校を辞め、本当にひとりぼっちになったとき、その寂しさに果たして耐えられるのだろうか」、と考える…。

彼等は、袋いっぱいの酢橘と、何袋にもなった柿を持って帰る…。

「また、頼むね…。」
と言うと、Y君は「よろしくお願いします」、と言う。

何でもない出来事なのだが、楽しいひとときを過ごすことができた。
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