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2020年01月03日

お年玉

お年玉を貰わなくなり、また、あげなくなって何十年も経つ。
もともとは『餅』を配り、それをお雑煮として食べた、という習慣だったらしいが、いまや中学生であっても万単位のお年玉をもらうらしい。

ただ、親戚一同が集まる機会が少なくなれば、お年玉をいただける方の人数が減ってしまうわけで、たとえ中学生のお年玉の平均金額が5000円だったとしても、総額はかなりのものになるのだろう。

一方でそれを自分自身で管理して、自由に使える、という子供も少ないのが現状だ。
大抵は親に預け、よくて教育費、時には生活費として消えていく。

だが、欧米諸国のように、
「このお金は、君の自由に使って良い。ただし、すぐに欲しいものを買う、というのではなく、お出に増やしてから、その増えた分で欲しいものを買いなさい。」
などという教育どうだろう。

実際、学校教育では、明治の義務教育が始まって以来、「お金の教育」はなされていないので、親も含めて、「どのようにしたら増やせるのか」、ということが分からないだろうと思う。」

『消費・浪費・投資』、を的確に説明できる日本人は、残念ながら少ないようだ。
ましてや、生徒に説明できる教員もほとんどいないのが現状かも知れない。

一説によると、義務教育開始時の国策である『富国強兵』のためには、従順な労働者が必要とされ、経営者的視点や、独自の発想は排除されたのだ、と言う。

現在の教育内容に、消費者教育はあっても、投資者教育がないのも頷ける。

『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』(ロバート キヨサキ著)を読んでも、いかに日本のお金に対するマインドや教育が欧米の常識とかけ離れているかが分かる。

倹約を美徳とし、ただただ貯蓄をしている中では、なかなか経済は発展してゆかないという。
日本では、今や銀行は単なる金庫となり、これ以上倹約できないくらい、税が重くなってしまった、

そんな中で、お年玉が単なる『浪費』にならないように、世の大人たちは、子供たちに『投資』についても教えるべきだろう。

私も、自信を持って教えられるよう、鋭意奮闘中でもある。








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