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2018年03月17日

Come Cellar レビュー感想 死体は語る

 それは不慮の事故だった。
 今、家の地下室には『死体』がある。
 君は『地下室の秘密』を隠そうとするが、
 様々な問題が発生するのだった。










▼ドット絵のクオリティが非常に高いですね。

ssssss.jpg








よく動くし、90年代アスキーのゲームのようで、懐かしい絵柄。














▼地下室に死体を隠している主人公が、彼氏など、周りの人間にバレないように様々な問題を掻い潜るストーリー。


セリフ回しがシニカルで面白い。海外ドラマを見ているような感覚。







▼マップ上を調べて、いかにして死体を隠すかというのがゲーム性。


一応クリアするだけなら難易度は低いので簡単に攻略出来るが、初見殺しが多いので、何度もバッドエンドになってしまった。


緊張感やホラー演出は程ほどなので、ホラーゲームが苦手な人でも遊べるんじゃないかと。


本質は謎解きゲームって感じです。













▼バグが結構多いね。壁を調べても箪笥を調べた時のメッセージが出たりね(エンディングフラグじゃないよね?)



見えない何かが見えている主人公

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そりゃ何も入ってねえだろ














▼尚、一応クリアするだけなら…というのは、ノーマルエンドだったから(笑)。


うーん、トゥルーエンドフラグはどこかなあ。


自宅に帰ると鍵が開いてるか否かの分岐があるので、そこだと思うんだが…
























評価C+
65点



グラフィックに惹かれたならおすすめです。
意味ありげなタイトル画面で、既に雰囲気がある。


引き続きED埋めをやっていきます。





探偵とジョーカーのパソドブレ【 GAME 】 レビュー感想 優しい探偵

あなたの隣にいるその人は、本当にあなたの知っている人ですか?
異形の者にお悩みなら、まずは《探偵》にご相談を――。

舞台はあなたの知っている現実と似ているけれどどこか違う、《人間》とそうでない者――《異形の者》が暮らす世界。
どこからか忍び寄り、人間を捕食し、人間に成り代わって生きる《異形の者》。
主人公は彼らの凶行を止めるべく、捜査をし、本性を暴き、時には排除を行う役目を担う、対異形探偵(通称《探偵》)です。
協力者である三人の探偵と一緒に、主人公は受けた依頼の解決を目指します。













▼この世界の探偵は事件の解決ではなく、幽☆遊☆白書の霊界探偵的な存在。





よく休む人が、昔描いてた漫画ですね。





なので探偵なのにバトルもする。









▼世界観、設定はありがちだが、物語シリーズの影響を受けてるのかな〜?


という部分がかなり多い。



OPもそれっぽい。だがこれがなかなかカッコいい。

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(異形の者って、まんま怪異やんけ 笑。いや西尾維新でいうなら、伝説シリーズの地球陣に近いか)




ここで一気に、ゲームに引き込まれた。












▼主人公は探偵3人から相棒を1人選び、事件の調査をしていく。




選んだのは夜子。

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設定ではDQNっぽいので畜生ぶりに期待するも、あれ…?案外まともだぞ…?


でも結構好きなキャラだ



事件解決後の、「優しい探偵」からのくだりは、ちょっといい関係っぽい。でも好意まではないかな。


















▼ビジュアルノベルなので謎解きはキャラクターが勝手にやってくれるが、真相も余りにありがちすぎて、これじゃ殆どのプレイヤーが読めちゃうかな。

ミステリに於ける探偵もの、推理ものと違うとはいえ、怪異の謎とは?というテーマでもう一捻り欲しかった。









評価C
60点


絵も綺麗で、手堅いデキ。


尚、原作は知らなくても問題ありません。(キャラクターの性格などがちょっと違う模様)











というか私も知らない

















2018年03月16日

あの子は僕のともだち レビュー感想 「和風」ホラーと見せかけて…

▼田舎に引っ越してきた主人公、邪々丸





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あ、これはぽろりだったわ







そんな邪々丸と、ともだちの物語。










▼世界観がかなり適当です。


昭和の、夏の田舎を舞台にしているかと思いきや、いきなりスマホが出てきてびっくり。


田舎というわりには都会的なアーケードが出てくるし、田舎感、ボーイミーツガールに期待すると多分裏切られる












▼全体的に習作の香りがかなり強い。

特に音楽が鳴らないシーンばかりなので、淡々とした作業感がかなり酷く、プレイヤーを付き纏う




そんなお使い作業のオンパレードが、とにかくネック。


これハッキリいって要らないと思うんですよ。ノベルゲームだと思ったら、お使いお使い、無音でお使い、またお使いって…

実際におばあちゃんにお使いに言ってきてと命じられるシーンでは笑っちゃったよ。


ここで切ったプレイヤーも相当な割合でいるんじゃないかと。











▼だが終盤はこれまでの伏線が次々に回収され、結構面白かったです。



主人公がフードを被っている理由、

邪々丸というありえないDQNネームな理由、

友達が出来ない理由、

ヒロインが探している謎の青い物とは何なのか、

ヒロインが主人公に触れられない訳とは、

旅行中の父親の正体は…



その他イッキに紐解かれる。



まあ仕掛けの一つである、「田舎だから」という設定は、相当無理があるけどね(前記の通り、余り田舎に見えないし)




特にクラスメイトの台詞は、読み返すと納得。





だが反面かなり投げやりで、結局あれはどうなったの?え?これでいいの?というオチだったな。







ヒロインの正体は、ふと、懐かしの初代「サクラ大戦」を思い出した。




















評価D
50点


無駄な部分はゴッソリ削ったほうがいいゲームになったんじゃないかと。


絵は上手くは無いが、練習すると上達しそうな雰囲気がありますねえ。







2018年03月15日

Left Behind レビュー感想 10分で十分

▼10分でクリアできるホラーゲームというコンセプトで作られた一作





主人公が猫という設定が珍しい。



ただクリアしてみると、必然性まではなかったかな



猫って普通に霊が見える生き物だというし、ホラーには不向きな印象だったが、もっと猫を利用したギミックがあればよかった




例えば狭い通路に潜れて、その暗がりで突然ホラー演出が入るとかね(途中でそれっぽい隙間があったのに、ただの背景だったのはガッカリした)







▼さて肝心のホラーゲーとして…


これがなかなか怖い






プレイヤーを怖がらせる手法は数多くあるが、システム面で怖がらせてくるゲームとは、これまた珍しい




文字通り最後まで気が抜けない






最初は鈍足の猫が(ダッシュONでも遅い)、途中から早足デフォになるのは、面白い演出だった。


ああ、怖いから早く逃げたいんやな…って。









▼終盤の変なギャグテイストは不要だったかと。



いきなり顔文字が出てきたり、たった数分とはいえこれまで確立した世界観を壊してたので、スベってました。

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評価C
65点




手軽に遊べました。




10分で3回はビビれますよ!















ロゼとバラのお屋敷 レビュー感想 謎解きゲームとしては失敗例かも…

恥ずかしがり屋な女の子・ロゼは
お母さんが用事で出かける1日の間、
叔父のブライア博士の元で過ごすことになりました。

いとこのお兄さん・ソーンに連れられて
彼らの立派な屋敷にやってきたロゼでしたが、
突然扉が閉まり、ふたりは屋敷に閉じ込められてしまいます。

「庭で待っています」という
ブライア博士の書き置きを発見したふたりは、協力して
庭へと通じる扉を開くべく屋敷をさまようのでした……











既に評判が悪いゲームなんですが、どうも、分かり辛い、難しいという評価が多いようですね



これは作者が謎解きの解かせ方が非常に下手なゲームの、典型的パターンだと見ました







例えば、箱を数える謎解き、棚を調べるとよく見ること!とテキストが出る上、ミスると箱とは何か?という分かりやすいフリがされるので、

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せや!謎はすべて解けた!

よく見れば目の前の棚も箱や!つまり答えは木箱の数+2や!







とスッキリ感があるものの…






実はこの答え、間違いなんですよ







正解はスペースごとの箱の数をまとめるという、なんとも拍子抜けするもの。

完全に解いたと確信したんで、ズっこけましたよ。



ズコー
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木箱とは一体、どれか?ってセリフはヒントとしてもかなり的外れでしょう。


計測はあくまで木箱のみなんだから、どれか〜?なんて言う必要はない






最初ミスリードかと思ったんだけど、外にも箱があるのを見ると、単に「問題が悪い」だけみたいだし…




どの謎解きもフワっとして、合理性に欠ける。









評価E
30点


パパのキャラだけは面白いですね。














2018年03月13日

Yoona ーユナー レビュー感想 12歳の少年少女(ネタバレ)

彼女がそこにいるだけで良かったのに


ここは魔法で出来た世界。
12歳になった僕らは魔法の大先生のもとへ赴き自分が欲しい魔法を1つ授かることと
なっている。
幼馴染の彼女も欲しい魔法を貰って嬉しそうに駆け寄る。



そんな彼女の笑顔をこれからも見れると思っていた。
























▼もうのっけからヒロインのユナが主人公に好意的




12歳というここを見ている大きなお友達に大人気の多感な年齢だが、ユナはとてもこどもっぽくって、主人公はそれを呆れながらも好意的に見ている

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魔法の世界だが、ネーミングが日本語名なので、尚更のんびりしている。

そんなマッタリな流れで、音楽も平和的、とても牧歌的なストーリーと雰囲気で進む。













だが中盤、雰囲気は急変、ユナの凶行により大先生は殺されてしまう。




主人公が微笑ましく見ていたユナの魔法も、殺人のための魔法だった。









主人公の取った決断は…









▼数分で終わる掌編とはいえ、全体的にとってつけたような印象が非常に強く、最低でもユナが凶行に走る理由づけ、バックグラウンドストーリーくらいは欲しかった。



また、絵は自作なのだが、タカフミのグラフィックが恐らく素材で、作中の雰囲気と違い、かなり違和感があった。




明らかに12歳じゃないだろってなゴツイマッチョだからね









▼セーブ機能はないが、クリア後も選択肢からやり直せるのは親切ですね








評価C
60点

エログロリョナをミックスした、救うエンドがお気に入り。










しかしユナは「みのりびよりに」のみのりにそっくりだ。髪型やポーズまで同じってどういうことだ。ショーパンも。

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2018年03月11日

日廻り〜HIMAWARI〜 レビュー感想 王道オネショタゲー…と思いきや…(ネタバレ)

「おねえちゃん……本当に人間じゃないの?」
**
主人公「ショウ」は、毎年夏休みになると、田舎にある母の実家に遊びに行っていた。
ショウはひょんなことからヒマワリ畑に行き着き、そしてそこで不思議なおねえちゃんに出会う。
「おねえちゃん……本当に人間じゃないの?」
「はぁ〜……さっきから何度もそう言ってるだろ。私は人間じゃない」
**

人間の少年「ショウ」と、人間ではないおねえちゃん−−二人の関係は……?






















核心には触れないがややネタバレ










ノアフェス.1の企画にて、16時間で製作されたゲーム


素材とかは予め用意してて、インプットしていたネタを形にするのに16時間って事だろうけど、それにしてもクオリティが非常に高い。

これを16時間以内に作ったのはかなり凄いのでは


普通にやってるとスチルだけでも16時間以上かかる(笑)。



製作サークルのメンバーがプレゼンしてる動画を少し見たが、物凄い早口で喋ってる(笑)



作業まで速いのかもしれない。








テロップにある多少の加筆・修正というのがどれほどかは不明だが、ボイスまであってビックリした


だがちょっと粗が目立つ。アフレコも16時間の合間にやったのかも。











ストーリーは母の実家のある田舎町で出会った、謎の少女ひまわりとの、ひと夏の恋。そして再会の約束。

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非常に定番だ。






夏が終わり主人公は家に帰らないといけないので、ひまわりとZONE的に10年後の夏また出会えると信じて、再会の約束をする




非常に王道だ。




だってひまわりが今、主人公に手を出したら、このゲームのタイトルがOMAWARIになっちゃうからね!











そして10年後、18歳になった主人公とひまわりは再会。



10年前は8歳児だった主人公も成長し、今ではすっかりお似合いの男女に成長していた。



そして2人は結ばれる
















とは行かず、そこでひまわりが目にしたものは…











うーん正直かなり疑問が残るラストだったが、切ないままに幕を閉じたことを評価。



安易なご都合主義でハッピーエンドになったらどこにでも転がってる話になっちゃうんで、これでよかったんじゃないかと。



特に、再会を切望してたのは主人公だったのに、そんな肝心の主人公が忘れている(相手が誰か分からない)ってのは斬新だ。
普通は主人公が会いに行って、ヒロインが忘れてるのがパターンだが、本作はそこも逆。





評価C
65点。

印象に残るゲームでした。





花が枯れるような切ないラスト、それは…








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2018年03月10日

誰か助けて!クレイジーでサイコな女装男子に追われています! レビュー感想 これには桐生一馬さんも苦笑い

――ヤクザの下っ端『鈴鹿一期』には悩みがあった。
その悩みとは女装男子『桃たん』こと『羽生桃太郎』に
惚れられ、付きまとわれているコト!

はたして一期はキュート♪でラブリー★だけど、
クレイジーでサイコな女装男子『桃たん』から逃げ切れるのか!?


キチ●イ女装男子×すぐアヘるチンピラの
ドタバタサイコギャグ不謹慎猟奇ボーイズラブコメディ!!
女装男子(攻め)にチンピラ(受け)が
軽いノリでぶっ殺されたり犯されたりする明るく楽しいBLゲームです。

































▼まあとにもかくにも売りはぶっとんだエログロ、ホモリョナ描写でしょうね。相当過激。




よくこれで審査通ったなってくらいにグロい。




肉便器、ゲロ、臓器、腹裂き、両腕両足切断達磨、なんでもあり。



この系統のフリゲは結構あるけど、ここまでえぐいゲームは嘗て無い気が。



テキストもま○こ(実際には伏字なし)とか平然と出てくる(笑)。












▼ギャグセンスもキレッキレでコンプまでに何度も笑ってしまった。声に出して笑った。


かなりぶっ飛んだハイテンションギャグだが、全く滑ってないのは凄い。


こういうのって結構作者の自慰だけで終わることが多いんだけど、しっかりプレイヤーの笑いのツボを突いてくる。





「こいつ……回想シーンに入る気かッ!?」とか、台詞もウケる。



警察に通報しようとして、「でもヤクザが警察呼ぶのってどうなんだ?まあいいか、俺たちも税金払ってるもんな」と納得してるシーンもクスっとするね。










▼でも、嘔吐後のキスはグロじゃなくて、結構漫画でもリアルでもありますよ。


アニメだと機動戦艦ナデシコ(これは未遂だったが)、漫画だとケッチン!もやってた





味は酸っぱいらしい。おえっ












▼エログロばかりではなくスチルが多かったり、何気にADVとしても気合が入ったクオリティ。


分岐も単純なので、コンプまで20分くらい。








▼トゥルーエンドは1つだが、主人公とヒロインがラブラブなバッドエンドもあって、実は結構いいカップルじゃないかって思う(笑)

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評価B
70点




爆笑しました。



おすすめ。




誰そ彼と文 レビュー感想 伏線回収と叙述トリックが凄い

ご存知ですか、あの世にも郵便制度ってあるんですよ。



「あの世にも郵便と言う概念は存在します」
新人の郵便局員がやってきたその日、とある郵便物の「文字」が奪われてしまった。
これは、あの世とこの世、少女が綴った淡い想いを辿る物語。









ネタバレ無しだが、カンのいい人は真相に気付くかも








主人公が郵便屋という、手紙を題材にした、一風変わったナゾトキミステリ。

花木瞳子シリーズを思い出すが、雰囲気も世界観も全く違う



攻略難易度は終盤が難しいかもしれない。推理ではなく、頭の体操に近い。レイトン教授みたいな。









スチルや背景に比べると立ち絵の画風が違うので違和感があるけど、絵がきれいですね。

特にねね視点で描かれるスチルはどれも可愛い。
















そんなねねが出した、宛名の無い恋文の欠片を集めていくストーリー


手紙の文字を埋めるたび、ねねと「青年」にあった出来事が回想される

無題_mini.jpg






ねねと青年はどうなったのか。果たして宛名のない恋文は誰に充てたものなのか。




伏線回収はなかなか丁寧で、クリア後にタイトル画面やプロローグを見ると全てが繋がっているストーリーには少し驚く。


特に青年が元々どこの人間だったのかということが示唆されているのが、実に上手い。これは結構などんでん返しだと思う。

こんな映画、あった気がするな。











なんだろうね、とても可愛くてきれいな話だったね。切ないけどニヤニヤしちゃったよ。余りのカワイさにね。



恋文の返事を書き、渡しに行く青年……なんとも粋なエンディングだ。郵便屋、手紙という設定を完璧に生かしてる。





顔を真っ赤にするねねも可愛い。ヒロインなのに実は最後まで一言もセリフが無いんだけど、それゆえ奥ゆかしい少女という演出になってるんだよね


手紙に「かしこ」なんてつけてたり、昔の慎ましい、やまとなでしこって感じ。









ねねって、なんつっても座敷童子だからまだ少女なんだけど、青年との見た目の年齢差が凄いから、微笑ましい割に犯罪臭がプンプンなのもいいよね








評価B
70点


良作でした。ストーリー重視という事だが、ならいっそナゾトキは要らなかったんじゃないか?

ナゾトキがストーリーに必須でもないしね。
















衝撃の結末は!!













アナタの!!!








目で!!!
m9(゚д゚)っ

























2018年03月09日

ダアトの神 レビュー感想 王道SFミステリアドベンチャー(ネタバレ)

評価B+
75点












ええっ!?早っ!!??
Σ(゚口゚;










このゲームもまあ、ストーリーを語ると、どこを取ってもネタバレになってしまうので、まずとても面白いゲームということを書いたのですよ






でもこれだけだとレビューにも感想にもならないし、どんなゲームかすら分からないので、まずはネタバレ無しで序盤ストーリーや絵、音楽の評価をします










▼まず、絵がいいですね〜。


2000年代初頭のマイナーアニメ風の絵柄でとてもかわいい。漫画家だとあさりよしとおっぽい










▼素材かもしれないけど、音楽も雰囲気に凄くマッチしてる











▼舞台は正体不明の化物『いにしえのもの』討伐部隊基地の一つ、<ダアト>で始まります。




目的の為に集められた連中が限られた空間で共同生活しているSFにありがちな設定で、最近だと「ほろびのゆりかご」が思い出されるね






主人公カガリは目を覚ますと、何故か前日の記憶が無い。




おかしいと思いメンバーが集合するも、1人足りないことに気付く




そう来ない彼は、無残にも殺されていた…




背後から首を攻撃されてアッサリ逝ったらしい。死体も既に処理した後だという






仲間の死亡に無関心。平然と食事をするメンバーに不信感を募らせる…













▼カガリには残してきた妹のセフィがいて、離れて暮らすようになってからも、立体映像の出る通信で会話をしている。



そんな妹から、何者かに仲間の惨殺死体を映した写真を送りつけられたと連絡を受け…




バラバラになった死体を見て、気付く。

殺された仲間は、首をヤられたのではなかったのか。死体はちゃんと処理したのではなかったのか。


何故惨殺されているのか。報告は嘘だったのか





一体誰が仲間を殺したのか、セフィに死体の写真を送ったのは誰か?








自分が記憶を失った事と無関係ではない。この中に、裏切り者がいる…









うーん、ベタだがワクワクするなあ。








▼世界観、ストーリーの謎を解くことがゲームの目的で、好感度要素というかパートナー要素があるようで、選んだキャラが相棒になります。


また、カガリにはきょうだいがいるという選択肢により、妹か弟かを選べる








(以下よりネタバレ)










▼私が選んだパートナーは、ネネル。


結構暗い世界観だが、膝枕をして貰うシーンはこのゲームでは稀有なラブコメだね。





何故かスチルでは大幅な巨乳化。いい雰囲気だ。

1 (2).jpg


















だがこの後、そんなネネルに殺されます















▼セフィにバッドエンドにありがちなヒントを貰い(ヒント機能ありとか親切設計やん!)、はじめからやり直そうよと暗に言われます





というわけでこれでフラグが立ったようなので、再スタート






2周目では前回死んだキャラクターが生きており、逆にネネルが惨殺されている







なるほどなるほど、同じに見えて微妙に違う世界ね




これはループ物だったのか…



バッドエンドといっても選択ミスではなく、これが強制ルートだったのね。まさに妹のいうように、選択は間違ってなかった










▼そしてネネルのメッセージで、世界観の謎を解く「匣」を探すことになるのだが…








いやー非常に面倒臭い。この部分要らない



マップ上から場所や人を選択して聞き込み調査をするんだけど、作業感がハンパなかった。ここで盛り上がってたテンポがイッキに崩れちゃったな


昔ながらのADVだとは思っていたが、こんな作業まで昔ながらにする事はなかったのに











▼死んだネネルだが、ラメドがパズルのように蘇生出来るという。


匣を探し惨殺死体の部位を集め結合、ネネル復活。







自分たちは何度も死んでおり1000年を過していること。



既に人間ではなくゾンビであること。


いにしえのものを生み出したのは過去の自分たちであること。



そして仲間たちを惨殺していたのは記憶を失ったカガリであることなどを仲間から告白される。




その事を忘れているのは自分だけ。仲間たちはカガリに殺される事でこの無限地獄から抜け出す事を望んでいた。衝撃を受けるカガリ。






これまでの伏線が回収されていくが、いにしえのものが既に死滅しているってのは、妙に納得できた。


姿を見せない敵ってのは手抜きで絵が描かれない事も結構あるんだけど、まさか登場しない=本当にいないだとは





そしてラメドは「最期」に意味深な言葉を言い残し、逝ってしまう。





このあたりのオチはまあ定番かなあ…って思う。多くのSF通りの流れ。








▼だがこれだけではストーリーは終わらず、犯人(黒幕)も分からない。





そして恒例のバッドエンドのヒントキャラ、セフィ登場。





ずっとずっと待ってる。早く私に会いに来て的な……







妙に鼻息荒いキモウト化している










…あっ(察し)













▼さてリスタート。


タイトル画面がはじめからではなくおわらせるになっているのが、洒落た演出だ









ラメドが逝ったことで、これまで入れなかった最深部に入れるようになる。





事件の黒幕がここにいる。





侵入し、そこで目にした者は…








これまで映像通話でカガリを導いてくれた、妹のセフィだった…

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これまでの大人しい病弱キャラとは一変、定番のヤンデレ妹化しており、錯綜する兄を眺めて興奮していた事などを暴露される
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そして明かされるのは、そもそもダアトを作ったのがセフィらであること。


メンバーはセフィのコピーであること。


写真も勿論自作自演。



全てセフィの手のひらで踊らされていた。






セフィを殺してこのループを終わらせるか、殺さずこれまでの終わらない日常を過すかの選択を迫られる




どちらでも同じスタッフロールが流れるEDだけど、まあテーマ的に終わらせる(殺す)エンドがトゥルーかなあ



スタッフロールのセフィがちょっと怖い。

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▼最後に選んだキャラによって、ラストシーンが変わる。



ネネルを選ぶと、いにしえのものは子供を作れない(理由は不明)彼女が生み出した子供であると告白される。


ラメドを選ぶとダアトの神がカガリであると、綺麗にタイトル回収


他のキャラもこのように、一つストーリーの裏側を公開していくんだろうな











▼いやあ面白かったです。


しかもこれ、開発が実質1ヵ月ってんだから、ビビるね。


馬鹿な…早すぎる。





普通に作ると半年コースだと思う。1日何時間作ってたのかな










▼ただ作者がBL好きとかで男性キャラがやたら女性的、言わばホモ的に描かれてる。そもそも本作はBLゲーらしい。

22.jpg






弟を選ぶと、ホモウトになる





でも、ヒロインもちゃんといるし、ホモスルー出来るので、万人におすすめできる良作













▼余談
・あらすじ、ネタバレしすぎじゃないかな。



すこしだけ、未来のおはなし。
地上に空いた11の孔。そこから這い出す正体不明の化物『いにしえのもの』。
討伐部隊基地の一つ<ダアト>で起こるある事件のはじまりと、世界のおわり。

「この世界を、終わらせたい?
 この世界を、変えたい?
 この世界を、続けたい?」






・リードミーに攻略メモが入ってる事に、クリア後に気付いた…。
でも簡単だから、無くても攻略出来た。見ないでやった方がいい




・クリアしたキャラはプロフが見られるんだけど、どのキャラも身長高過ぎ。
女性のネネルでさえ175センチ、小柄に見えるラメドも176センチもある。
高身長好きも作者の趣味かしら。











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