大逆転裁判シリーズの余りのデキの良さに感動し、遂には逆転裁判5をプレイしました
いやあ、本当に久しぶり。何せ逆転裁判4でシリーズを完全に見限ってから、ずっと放置したからね
約11年ぶり…
凄い年月の経過だ
オドロキ君を使うのが11年ぶりなら、なるほどくんを使うのなんて蘇る逆転以来だから、約12年ぶり…
本当に久しぶりに「逆転裁判」をプレイしたわけです
本作の発売が2013年なので、発売からも随分経つわけだが…
今更なレビュー感想。
ネタバレあり。
▼グラフィック
まあ仕方ないけど、大逆転裁判よりはかなり劣る。そもそもフルモーションじゃないし、ただ3D化させただけ
逆にいえば4までの逆転裁判を踏襲しているので、これぞ逆転裁判って感じの画面で、本当に懐かしかった
なるほどくんの新デザインは悪くないが、ヒロイン(?)のココネが逆転裁判のイメージカラーとはズレてて、ロックマンのキャラみたいなんですよ。
ロックマンXのアイリスにも似てるし、逆転シリーズのキャラか?
18歳の女子高生って割には老けててフレッシュ感がないし、制服すら着ていない(DLCらしいが…)
それぞれの話にイメージイラストが無い事も気になる。ただの素材絵使い回しだし…
1のイラストはよく描けてたんだけどなあ
▼音楽
旧作のアレンジが使われてるので懐かしすぎてヤバイですわ。しかも大昔に発売された、初代とは。
でも新曲が、全体的に弱いかな。3と同じ岩垂が作ってるが、彼の音楽は好きだが、デキは微妙なほうでしょう。
そしてタイトル画面は無音。これぞ逆転裁判だ。
▼システム
サイコロックが懐かし過ぎる…。3以来だね。この音楽もグラフィックも。
感情のムジュンを突くのもなかなか画期的で、ラスボスを3人の主人公それぞれの力で倒すのは、カタルシスがあった。
減点対象としてはやはり、事件現場以外の背景を調べられなくなった。
何でも超細かく調べられるクロス探偵ほどではないにせよ、背景を調べて面白いセリフが出る事が、逆転裁判の良さだったのに
▼攻略難易度
非常に簡単。もう少し難しくてもいいかもしれない。
▼トリック、ミステリとして
これがまた逆転裁判2並に酷い。ありえない事のオンパレード。
というか、壊れた像を直して全く別の像にするってのは、逆転裁判2のツボと同じネタなんだが……しかもあのネタはシリーズでも屈指の不評だったんだが……
11歳のココネには殺人が出来ない証拠として、刀をつきつけたんだけど、あの小さな体では、長くて重い刀は扱えないって意味で選択したんだよね。でも全然違う流れになった
ココネの身長的にあの刀は扱えない筈だが、なぜそれに言及しないのか…
▼テキスト
誤字脱字が結構多い。逆転裁判2でも「もろちん」なんてのがあったが、これは公式サイトで巧舟が「もろちん」というキワドイ誤字を発見したので、修正したと書いてたから、まだ同じミスが残っててなんとも間抜けだった。
余談だがTGCで配布した逆転裁判3のPVは、冒頭の異議あり!が意義あり!になってた。
ウェブ配信版では修正されたが、同様にスタッフが意義あり!もゲーム中の誤字を直したと言ってたから、PVにあったのはちょっとマヌケだった
▼声優
ミツルギとガリュウがイメージと違う。旧作PVの声優だろうけど、異議あり!が違うんだよ。特にガリュウの異議あり!が、全然カッコ良くない。スタッフの肉声より劣るってどういうことだよ…
主役級はまだしも、サブキャラが素人?って程ヘタ。特にしのぶはオバサン臭い声で、イメージと全然違う。咳をする音声(?)が可愛いだけに違和感が酷い
▼アニメムービー
要らないんじゃあ?多すぎてテンポが崩れる。
まさかEDまでアニメだとは
▼シナリオ
・第1話 逆転のカウントダウン
いきなりアニメムービー。
あ、あれは!?
ま、まさかアソウギ…!?なんでアソウギがいるんだ!?
って、お前かよ!!
いきなりのダダ滑り。紛らわしいんだよ!(笑)
いやアソウギがいるわけないんだが、大逆転裁判の後だと、そう思うじゃん…
てっきりなるほどくんの弁護士復帰戦かと思いきや、既に弁護士を再開しているという設定…
なんだろう、いきなり盛り下がる1話だな…
でもヒーローが遅れてやってくるのは良かった。まさか1話の主人公が新キャラなんてヤダしね。
・第2話 逆転の百鬼夜行
逆転裁判らしいトンデモ系推理モノ。妖怪が犯人なんてこれまたトンデモな流れになるが、当然人間の犯行。
物凄い勢いで手帳を手繰る犯人に、スサトを思い出す。
・第3話 逆転学園
ワイヤートリックが、初代PSの、名探偵コナン 同級生殺人事件にそっくりだね。舞台が学校ならではのトリックだ。
いけ好かない連中かと思いきやレイたちが実は非常にイイヤツ。チシオが女と分かっても反応ナシなのは気になるが…
折角必死でしのぶを救ったのに、ココネにはどうもありがとうの一言だけ。
そしてオドロキにベタ惚れのしのぶ…
えっ!?何これっ!?!?
何この犬骨折って鷹にとられる感は…
主人公がオドロキならいいけど、ココネ視点だとすげえ不条理な話で全然スッキリしない。
どう考えても、結末は友情じゃなきゃいけないでしょ
着地点がしのぶのオドロキへの恋心に摩り替わってる
事件解決後のムービーまでしのぶがオドロキくんに発情してるだけだし…
・第4話 星になった逆転
ユガミにおっさん扱いされるのがいけ好かない。お前も28じゃねえか(笑)
カグヤは最初妹かと思ったほど若々しいし、ユガミのほうが老けてる。
主人公としてはやはりなるほどくんが最強
・第5話 未来への逆転
マヨイの手紙とハルミ再登場に半泣き。
でもマヨイのテーマBGMが何故かみぬきのテーマになっている。バグかと思ったよ。
ハルミのテーマはちゃんとアレンジしてるのに…何この手抜きは。
懐かしのミツルギとの対決。偉くなって目が悪くなった設定だと、昔読んだファミ通でスタッフが言ってたね。
結構えぐい手を使ってくる。やはりミツルギは最強の検事だわ
でも、ココネは逆転裁判1の4話のミツルギと設定がそっくりなのだが、ミツルギはそのことについて何か言って欲しかった。
バン刑事が黒幕の亡霊なのは驚いた。イトノコポジションだとばかり思ってたのに。
追い詰めるポイントとしてココネが刺した手の甲がキーになると思ったのだが、何故かここはスルー。拳を出すポーズで、血管が浮き出るのは伏線だと思ってたのに。まあ7年も経てば傷痕も残らないか(外科手術で消す事も可能だし)
そして見事に4から続く因縁を断ち切って法の暗黒時代を終わらせるのだが…これ、今度は警察の暗黒時代にならないか?
だって警察内部にスパイがいて、無実の検事を誤認逮捕してたんだから。殺人被害者も出してるし、警察の責任は重い
大逆転裁判2のEDもこの後どうなるのって感じだったが、5はより酷いことになるでしょ。
▼総評。
どうも全体的にピークらしいピークが無かったかなあ。
強いていうなら、ハルミやミツルギの登場か。
主人公が3人というのが多すぎる。なるほどくん1人でいいでしょ
ヒロインは「ラスボスにトドメを刺す証拠品の持ち主」というお約束に則ると、まあココネなんだけど、あくまで役割は主人公その3だった
ストーリーも、なるほどくんの弁護士復帰から書くべきでしょ。有料コンテンツがその話らしいが、これは本編に組み込むべき話。
だってプレイヤーが一番気になってるポイントは、なるほどくんが弁護士をクビにされた時、落魄れていく時、マヨイやミツルギたちは何をしていたのか?助けなかったのか?って事なんだから。まさかそこがさらっと流すだけで終わっちゃうとはね
セコいことやって評価を落とすとは、酷い愚策
やさぐれナルホドーがまた阿呆の子に戻って、裁判長が「今度こそ、私たちの成歩堂くんが帰ってきたのですね」なんて言えば、3のオマージュにもなるし、まさにプレイヤーの気持ちそのものだったのに
4の続編として見ると、みぬきが空気過ぎる。
前作ではヒロインにしてオドロキくんの相棒だったが、今回は1度も組まないし、法廷にも立たない。
4のEDでなるほどくんが「あの子の素顔を知ってるのはぼくだけなんだから…」と言ってたのは、なんだったのかしら…
あの時、続編があるならこの2人の物語と思ったもんだが。
そもそも3までは非常に完成された物語だったのに、4でメインストーリーや設定を壊してしまったから、もう修正出来ない。今後、本編の正史をどうやって組み直すのか…
サクラ大戦5と同じで、後戻り出来ないことをやっちまった感が酷い…
旧キャラももっと出して欲しかったね。ミツルギを出す以上、相棒のミクモとイトノコの再登場も必須だったでしょ。まさか出ないとは思わなかった。まあミクモは逆転検事(外伝)のヒロインだが、その後どうなったのか…
▼まとめると、評価B 70点くらいかな。
面白いけど、逆転裁判シリーズの名作である1や3に比べると、非常に劣り、駄作だった4よりはマシって感じでした。
大逆転裁判に比べると数段落ちなので、逆に言えば大逆転裁判が評価されたのは、本編がイマイチだったからというのもあるでしょうね。
「裁判長が犯人〜〜」ってセリフがあったのは、大逆転裁判の後だと、思うところがあるね。
リアルタイムで5をプレイしたユーザーは、まさか新作の犯人が裁判長だと、この時点では思わなかったでしょう。
まあともあれ、懐かしい世界観やキャラクターたちと再会出来たのは、よかったです。
2018年03月08日
2018年03月05日
画家オリフィエルの娘 レビュー感想 とある女性美術家と男の一生
17世紀風の世界観を舞台にした、女性美術家のストーリー
この題材は、私的には「アルテ」ですかね。まああれは16世紀初頭だけどね。
まず特筆すべきは作画クオリティの高さ。
相当綺麗。それも、ゲームではあまり無い美術風のグラフィックで魅せます
ゲーム的には、サガシリーズを思い出す
作者が美術をやってるのは珍しくないけど(学生時代美術部だった人は多い)、大抵はアニメイラスト風に仕上げるので、絵そのものが美術的なのは珍しい
自作の絵画(絵画風イラスト?)その物もある
更にこれだけでは堅苦しいと思ったのか、デフォルメされた漫画的なイラストもあり、画力の幅も広くて驚きだ
絵だけではなく、ストーリーも面白い。
父親が夭逝した女性美術家が、父の美術を継承しながらも、ある男との出会いによって、自分なりの美術性を見つけていく…
美術やその社会的背景ではなく、作品の背景にいる美術家が主役。
でも完全に男性目線になっちゃってて、主人公の人間性が変化していく様子も(主人公視点で)ちゃんと描いて欲しかった。
何せ女性美術家が主人公の本編より、男性が主人公の外伝のほうが長い(笑)
選択肢は1つEDは2つだが、最初にEDを見た時はなかなかのスケール感に驚いてしまった。
「なんもいえねぇ…」(北島)ってなっちゃったよ
男のセリフはただのジョークだと思ったのだが、まさか伏線だったとはね。
誤字脱字が多いのは惜しい。
「いけない」が「いなけい」になってたり、伊波圭っていう人の渾名みたいだな。
尚、時代考証もかなり適当だけど、17世紀風であって17世紀ではないし、架空の欧州とのことなので、マイナスファクターとは見做しません(ちゃんと考証してるに越した事はないけれど)。
評価B+
70点
美術に関心があってもなくても、おすすめの良作です。
絵の枚数が少ないからこそ実現したクオリティだろうけど、中編にも挑戦して欲しいです。
この題材は、私的には「アルテ」ですかね。まああれは16世紀初頭だけどね。
まず特筆すべきは作画クオリティの高さ。
相当綺麗。それも、ゲームではあまり無い美術風のグラフィックで魅せます
ゲーム的には、サガシリーズを思い出す
作者が美術をやってるのは珍しくないけど(学生時代美術部だった人は多い)、大抵はアニメイラスト風に仕上げるので、絵そのものが美術的なのは珍しい
自作の絵画(絵画風イラスト?)その物もある
更にこれだけでは堅苦しいと思ったのか、デフォルメされた漫画的なイラストもあり、画力の幅も広くて驚きだ
絵だけではなく、ストーリーも面白い。
父親が夭逝した女性美術家が、父の美術を継承しながらも、ある男との出会いによって、自分なりの美術性を見つけていく…
美術やその社会的背景ではなく、作品の背景にいる美術家が主役。
でも完全に男性目線になっちゃってて、主人公の人間性が変化していく様子も(主人公視点で)ちゃんと描いて欲しかった。
何せ女性美術家が主人公の本編より、男性が主人公の外伝のほうが長い(笑)
選択肢は1つEDは2つだが、最初にEDを見た時はなかなかのスケール感に驚いてしまった。
「なんもいえねぇ…」(北島)ってなっちゃったよ
男のセリフはただのジョークだと思ったのだが、まさか伏線だったとはね。
誤字脱字が多いのは惜しい。
「いけない」が「いなけい」になってたり、伊波圭っていう人の渾名みたいだな。
尚、時代考証もかなり適当だけど、17世紀風であって17世紀ではないし、架空の欧州とのことなので、マイナスファクターとは見做しません(ちゃんと考証してるに越した事はないけれど)。
評価B+
70点
美術に関心があってもなくても、おすすめの良作です。
絵の枚数が少ないからこそ実現したクオリティだろうけど、中編にも挑戦して欲しいです。
2018年03月04日
くれぐれ公爵はものたりない レビュー感想 予想を裏切るストーリー展開
夕暮れの通学路。
いつもと同じ道は、いつもと違う場所へ続いていた。
なんでも願いを叶えてくれるというお兄さんと出会った小学生の話。
▼気づいた時、少女は異世界に立っていた
そこで出会ったなんか魔王的な公爵に、一つだけ、何でも願い叶えてやろうと言われる
彼氏が欲しいと即答する主人公。
だったら俺様が彼氏になってやると宣言する公爵だったが…
▼会話劇のセンスが非常にウィットに富んでて面白い。
ボケとツッコみが絶妙で、2人の会話劇にはクスリとさせられた
主人公は自分勝手だけど公爵に好意的だし、公爵も俺様なのに阿呆でイヤミがないです。
▼そして、このロリコンが!!的に公爵をフルボッコにして現世に帰っていった女子小学生。
だがまたも異世界に召喚されてしまう
再度、公爵に願い事を何でも叶えてやると言われる。
「ん?また彼氏が欲しいのか?」
「ちがうの。し…」
「し…?」
「死にたい」
そしてここからストーリーは急展開。
▼ネタバレはしませんが、このストーリー展開は読めなかった。
でも会話劇に関する所感通りのストーリー展開ではありました。
とてもストンと胸に落ちてくる話だ。タイトル画面も後々見ると、伏線だね
▼何せワンプレイ数分の短いゲームなので、ラブコメ展開は急激だが、公爵のために早く宿題を終わらせると言う主人公と、宿題なんてやらなくてもいいと言う公爵が可愛くってニヤニヤしちゃった。
身長差があるからキスする時にしゃがませるシーンとか、ニヤニヤだね。
普段素直じゃない主人公が、この時だけは顔を赤くしてるのが、ニヤニヤだね。
成人男性が10才女児に次はキスの先まで教えてやるとか言ってるし、犯罪臭プンプンなんですけどね
▼絵も可愛いです。主人公が異世界に降り立つシーンは妙に雰囲気がある。
SDイラストも面白い。
評価C
65点
クスリと笑える短編ラブコメが遊びたい人にはおすすめの一作。
▼余談だけど、公爵の画像をイメージ検索したら、本当にデータとしての公爵がヒットして吃驚した。
グーグルまで公爵と認識するとは…
ファンタジーだけど、衣装など、資料を見て描いたのだとしたら妙にリアルだ
いつもと同じ道は、いつもと違う場所へ続いていた。
なんでも願いを叶えてくれるというお兄さんと出会った小学生の話。
▼気づいた時、少女は異世界に立っていた
そこで出会ったなんか魔王的な公爵に、一つだけ、何でも願い叶えてやろうと言われる
彼氏が欲しいと即答する主人公。
だったら俺様が彼氏になってやると宣言する公爵だったが…
▼会話劇のセンスが非常にウィットに富んでて面白い。
ボケとツッコみが絶妙で、2人の会話劇にはクスリとさせられた
主人公は自分勝手だけど公爵に好意的だし、公爵も俺様なのに阿呆でイヤミがないです。
▼そして、このロリコンが!!的に公爵をフルボッコにして現世に帰っていった女子小学生。
だがまたも異世界に召喚されてしまう
再度、公爵に願い事を何でも叶えてやると言われる。
「ん?また彼氏が欲しいのか?」
「ちがうの。し…」
「し…?」
「死にたい」
そしてここからストーリーは急展開。
▼ネタバレはしませんが、このストーリー展開は読めなかった。
でも会話劇に関する所感通りのストーリー展開ではありました。
とてもストンと胸に落ちてくる話だ。タイトル画面も後々見ると、伏線だね
▼何せワンプレイ数分の短いゲームなので、ラブコメ展開は急激だが、公爵のために早く宿題を終わらせると言う主人公と、宿題なんてやらなくてもいいと言う公爵が可愛くってニヤニヤしちゃった。
身長差があるからキスする時にしゃがませるシーンとか、ニヤニヤだね。
普段素直じゃない主人公が、この時だけは顔を赤くしてるのが、ニヤニヤだね。
成人男性が10才女児に次はキスの先まで教えてやるとか言ってるし、犯罪臭プンプンなんですけどね
▼絵も可愛いです。主人公が異世界に降り立つシーンは妙に雰囲気がある。
SDイラストも面白い。
評価C
65点
クスリと笑える短編ラブコメが遊びたい人にはおすすめの一作。
▼余談だけど、公爵の画像をイメージ検索したら、本当にデータとしての公爵がヒットして吃驚した。
グーグルまで公爵と認識するとは…
ファンタジーだけど、衣装など、資料を見て描いたのだとしたら妙にリアルだ
2018年03月02日
かげろうに咲く花 レビュー感想 成る程かげろうに咲く花、ねえ…(ネタバレ)
――あの夏。
俺の妹は、かげろうが揺らめく道路に一輪の真っ赤な花を咲かせた。
もう会えないと思っていた彼女は、しかしあらゆる摂理を超えて俺の目の前に蘇った。
――この夏。
俺の日常に、妹が帰ってきた。
タイトル画面の妹が可愛くて良いですね。
でも何故か音楽がホラー風なのがミスマッチ。普通もっと明るい曲を流すでしょ
過去に妹を亡くしてしまい、心に傷を負った主人公。
部屋のドアを開けたら、そこには幼い姿のままの妹が待っていた…
失われた時間を取り戻すかのように妹と毎日を過す
ゲームで遊ぶが、妹は主人公にまるで歯が立たない…
このまったりしたシーンの連続、いいねえ。
まさにハートフル心霊ストーリーだ。定番だね。ちょっと地味過ぎるけど…
主人公が元々ゲームが強いってのもあるんだろうけど、幼いままの妹が、成長した主人公に全く勝てないってのが、2人の間に流れた時間の大きさを実感させる、いい演出だ
守りたい、この笑顔
貪るように時間を共有し、このまま妹とずっと一緒に居たいと願うようになった主人公は、妹を抱きしめ、その想いを伝えます…
天使のようににっこりと笑った妹は、優しく言うのでした。
「もちろんだよ」って
(;゙゚'ω゚')ヒエッ…
いやいやいや、このシーン、マジで怖い
久々にゲームでゾワワッっときた…
思い返せば伏線は結構あるが、プレイ中はそんなこと全く考えてないもんだから、ノーガード状態で打ち込まれた。ホラーカテゴリでもないしね
ビビっちゃったよ、誇張でもなく、涙目ですわ…
その後、妹は15年ぶりに意識を取り戻す。
ここから本物の妹が偽物の妹を打ち砕く(もしくは過去を払拭する)流れかと思いきや、妹は意識を取り戻すも、まるで骸骨。醜い老婆のような、廃人になっている
そりゃそうだよね。大ダメージを負ったまま15年も昏睡状態なら脳死するし、ガリガリだわ。
でも、物語の定番では、決まって美しい女性になってるからね。ゲームだと「君が望む永遠」(古過ぎて誰も知らないだろうが)とかね。
ずっと昏睡状態でマトモに栄養も摂れてないのに巨乳で、髪の毛はサラサラ、お肌はツヤツヤ……ねーよ(笑)って。
でもね、そんなお約束を裏切るのが、リアルすぎる。
そして主人公はそんな現実から逃げ出し、「妹」に道連れにされ、最後は死亡してしまう
スタッフロールを終えて、変化したタイトル画面も、また怖い
バッグを持ってるし、出掛ける時に主人公と手を繋ぐか手招きしてるシーンだと思えば、まさかこんなオチだとは。
そして何が巧妙かというと、画像が変わっても音楽は同じなんですよ。あの、おどろおどろしいホラー風BGMのまま。
つまり最初からこれを狙って選曲していたのだなと、ここで知ることになる。
実に凝ってるね、音楽を使った伏線とは、ゲームでも滅多にない斬新な伏線だ
評価B+
75点
「夏ゆめ彼方」といい「ふゆあかり」といい共通するテーマがあるので、作者(ライター)の引き出しの無さなのか、拘りたいテーマなのかは謎だが、終わってみればベタだとしても、これは新機軸なのでは
いい話に見せかけて実はホラーという、「世にも奇妙な物語」にありそうな話
実に面白かった。
余談ですが、最近プレイした「愛しのサラ」は、やはり粗筋が内容に触れすぎだったと、これをクリアした今、改めて思いますね…
ふれ込みによって、ストーリーが急変するシーンの印象がまるで変わるので、トリックは最大限隠したほうが高いインパクトをプレイヤーに与えます。
俺の妹は、かげろうが揺らめく道路に一輪の真っ赤な花を咲かせた。
もう会えないと思っていた彼女は、しかしあらゆる摂理を超えて俺の目の前に蘇った。
――この夏。
俺の日常に、妹が帰ってきた。
タイトル画面の妹が可愛くて良いですね。
でも何故か音楽がホラー風なのがミスマッチ。普通もっと明るい曲を流すでしょ
過去に妹を亡くしてしまい、心に傷を負った主人公。
部屋のドアを開けたら、そこには幼い姿のままの妹が待っていた…
失われた時間を取り戻すかのように妹と毎日を過す
ゲームで遊ぶが、妹は主人公にまるで歯が立たない…
このまったりしたシーンの連続、いいねえ。
まさにハートフル心霊ストーリーだ。定番だね。ちょっと地味過ぎるけど…
主人公が元々ゲームが強いってのもあるんだろうけど、幼いままの妹が、成長した主人公に全く勝てないってのが、2人の間に流れた時間の大きさを実感させる、いい演出だ
守りたい、この笑顔
貪るように時間を共有し、このまま妹とずっと一緒に居たいと願うようになった主人公は、妹を抱きしめ、その想いを伝えます…
天使のようににっこりと笑った妹は、優しく言うのでした。
「もちろんだよ」って
(;゙゚'ω゚')ヒエッ…
いやいやいや、このシーン、マジで怖い
久々にゲームでゾワワッっときた…
思い返せば伏線は結構あるが、プレイ中はそんなこと全く考えてないもんだから、ノーガード状態で打ち込まれた。ホラーカテゴリでもないしね
ビビっちゃったよ、誇張でもなく、涙目ですわ…
その後、妹は15年ぶりに意識を取り戻す。
ここから本物の妹が偽物の妹を打ち砕く(もしくは過去を払拭する)流れかと思いきや、妹は意識を取り戻すも、まるで骸骨。醜い老婆のような、廃人になっている
そりゃそうだよね。大ダメージを負ったまま15年も昏睡状態なら脳死するし、ガリガリだわ。
でも、物語の定番では、決まって美しい女性になってるからね。ゲームだと「君が望む永遠」(古過ぎて誰も知らないだろうが)とかね。
ずっと昏睡状態でマトモに栄養も摂れてないのに巨乳で、髪の毛はサラサラ、お肌はツヤツヤ……ねーよ(笑)って。
でもね、そんなお約束を裏切るのが、リアルすぎる。
そして主人公はそんな現実から逃げ出し、「妹」に道連れにされ、最後は死亡してしまう
スタッフロールを終えて、変化したタイトル画面も、また怖い
バッグを持ってるし、出掛ける時に主人公と手を繋ぐか手招きしてるシーンだと思えば、まさかこんなオチだとは。
そして何が巧妙かというと、画像が変わっても音楽は同じなんですよ。あの、おどろおどろしいホラー風BGMのまま。
つまり最初からこれを狙って選曲していたのだなと、ここで知ることになる。
実に凝ってるね、音楽を使った伏線とは、ゲームでも滅多にない斬新な伏線だ
評価B+
75点
「夏ゆめ彼方」といい「ふゆあかり」といい共通するテーマがあるので、作者(ライター)の引き出しの無さなのか、拘りたいテーマなのかは謎だが、終わってみればベタだとしても、これは新機軸なのでは
いい話に見せかけて実はホラーという、「世にも奇妙な物語」にありそうな話
実に面白かった。
余談ですが、最近プレイした「愛しのサラ」は、やはり粗筋が内容に触れすぎだったと、これをクリアした今、改めて思いますね…
ふれ込みによって、ストーリーが急変するシーンの印象がまるで変わるので、トリックは最大限隠したほうが高いインパクトをプレイヤーに与えます。
2018年03月01日
闇の森の少女 レビュー感想 1000文字の限界に挑戦した意欲作
闇の森の化物に追われている主人公と、幼い弟の物語。微リョナゲー。
直接的なネタバレ無しだが、トゥルーエンドの言及があります
主人公は幼い弟を助けたくても、ただの女子高生なので、化物への対抗手段は無く、何度も殺されながら、ゲーム的なやり直すを繰り返していくが…
まず吃驚したのが圧倒的な作画枚数。
たった1000文字の作品に、差分込みで100枚を描いたというのだから、凄い。
その分、塗りはほぼ白黒なのだが、この作風だと違和感はなかった
演出シーンも多いので、プレイボリュームも1000文字作品最大じゃないかと。
15分くらいはかかる。
ストーリーも短いながらに完成度が高く、定番のオチと見せかけてトゥルーエンドでのタイトル伏線回収はなかなかにお見事。
私は定番の結末だと思ってすっかり油断していたので、想定外で驚いてしまった。
最初にトゥルーエンドを見た所為か、バッドエンドがなんとも味気なく思えた。他の文字数を削ってバッドエンドにも何か結末があれば、尚良かった。
評価B+
70点
作者がB級映画好きということで、まさにB級映画、またはB級漫画的な内容で非常に面白かったです。
アナタの目で!!!
m9(゚д゚)っ
直接的なネタバレ無しだが、トゥルーエンドの言及があります
主人公は幼い弟を助けたくても、ただの女子高生なので、化物への対抗手段は無く、何度も殺されながら、ゲーム的なやり直すを繰り返していくが…
まず吃驚したのが圧倒的な作画枚数。
たった1000文字の作品に、差分込みで100枚を描いたというのだから、凄い。
その分、塗りはほぼ白黒なのだが、この作風だと違和感はなかった
演出シーンも多いので、プレイボリュームも1000文字作品最大じゃないかと。
15分くらいはかかる。
ストーリーも短いながらに完成度が高く、定番のオチと見せかけてトゥルーエンドでのタイトル伏線回収はなかなかにお見事。
私は定番の結末だと思ってすっかり油断していたので、想定外で驚いてしまった。
最初にトゥルーエンドを見た所為か、バッドエンドがなんとも味気なく思えた。他の文字数を削ってバッドエンドにも何か結末があれば、尚良かった。
評価B+
70点
作者がB級映画好きということで、まさにB級映画、またはB級漫画的な内容で非常に面白かったです。
衝撃の真相は!!
アナタの目で!!!
m9(゚д゚)っ
リトルウィッチ×コンチェルト! レビュー感想 1クールアニメのダイジェスト版
▼岡本倫とか最終兵器彼女とかファントムとかに見られるような、強化人間、改造人間っぽい女の子が戦争に行かされる世界観
背景画像はリアルだが、中身はファンタジー系…
…なのはまあいいとして、絵の枚数が少なすぎて、世界観が不明瞭のまま進む
空を飛ぶ人間がいるならいるで、テキストだけさらっと流すのではなく、最低でも3,4枚はファンタジーを想起させる絵が欲しかった。
魔法の世界なのにファンタジー感が全く無い。背景も、日常的な画像素材だしね。
▼主人公は戦争に送り出される妹のために奮起するのだが…
全体的に1クールアニメのダイジェスト版のようで、展開が速いのなんの。常に、重要な部分をカットしたまま進む
バラバラだったチームが妹の女の力でアッサリ解決するのはまあいいとしても、宿敵っぽかった法泉との決着もつかず、あれだけ辛辣だった法泉が余りにもアッサリと退いたり(実はいい人?)、これまでの確執はなんだったの?という感じで、幾らなんでも流れを端折り過ぎており、肩透かしなシーンが非常に多い…。
妹が悪漢たちに拉致られてから、救出に失敗し妹と再会してからの展開も、物凄く速くて、雑
監禁されている妹と会って、言う事は無いの?
普通なら心配したり、何かセリフがあるでしょ。でも何も反応がないので、人間が描けてないんだよね。凄く記号的な人物ばかり
主人公と妹の過去も余りにも呆気なく流されてしまう。
法泉が主人公を飼い犬にした理由や設定も特になし
▼「主人公が」バラバラになったチームをどう纏めるか?そして法泉との決着。この2つのテーマは必須だったのでは
だってこのゲームのタイトルは!までつけてリトルウィッチ×コンチェルト!なんですから。
コンチェルトまでを丁寧に描かないと…
▼そして唐突に流れるスタッフロール…
エピローグで妹と再会。終わり。
終わり?
え!?これで終わり!?
(=゚ω゚=;) マジ!?
エンディングは2種類あるが、バッドエンドの最後でガーン!という効果音が入るのが、ギャグ風で笑ってしまった。悲惨な結末の筈なのにね。
文章もおかしな部分が多い。例えばここ、体温の熱じゃなくて体温だけでいいような…
「体温が伝わってきた」のほうが、スマート
織田作之助「夜光虫」にも「体温が伝わってきた」という一文がある模様だし
▼EDコンプで20分〜だが、設定を盛った割にこの時間では書ききれなかったテーマが多すぎなので、1〜2時間の、もっと長いゲームにしたほうがよかった気がする。
キャラ絵やボイスコが割と水準以上なだけに、惜しいですね。
評価D
50点
背景画像はリアルだが、中身はファンタジー系…
…なのはまあいいとして、絵の枚数が少なすぎて、世界観が不明瞭のまま進む
空を飛ぶ人間がいるならいるで、テキストだけさらっと流すのではなく、最低でも3,4枚はファンタジーを想起させる絵が欲しかった。
魔法の世界なのにファンタジー感が全く無い。背景も、日常的な画像素材だしね。
▼主人公は戦争に送り出される妹のために奮起するのだが…
全体的に1クールアニメのダイジェスト版のようで、展開が速いのなんの。常に、重要な部分をカットしたまま進む
バラバラだったチームが妹の女の力でアッサリ解決するのはまあいいとしても、宿敵っぽかった法泉との決着もつかず、あれだけ辛辣だった法泉が余りにもアッサリと退いたり(実はいい人?)、これまでの確執はなんだったの?という感じで、幾らなんでも流れを端折り過ぎており、肩透かしなシーンが非常に多い…。
妹が悪漢たちに拉致られてから、救出に失敗し妹と再会してからの展開も、物凄く速くて、雑
監禁されている妹と会って、言う事は無いの?
普通なら心配したり、何かセリフがあるでしょ。でも何も反応がないので、人間が描けてないんだよね。凄く記号的な人物ばかり
主人公と妹の過去も余りにも呆気なく流されてしまう。
法泉が主人公を飼い犬にした理由や設定も特になし
▼「主人公が」バラバラになったチームをどう纏めるか?そして法泉との決着。この2つのテーマは必須だったのでは
だってこのゲームのタイトルは!までつけてリトルウィッチ×コンチェルト!なんですから。
コンチェルトまでを丁寧に描かないと…
▼そして唐突に流れるスタッフロール…
エピローグで妹と再会。終わり。
終わり?
え!?これで終わり!?
(=゚ω゚=;) マジ!?
エンディングは2種類あるが、バッドエンドの最後でガーン!という効果音が入るのが、ギャグ風で笑ってしまった。悲惨な結末の筈なのにね。
文章もおかしな部分が多い。例えばここ、体温の熱じゃなくて体温だけでいいような…
「体温が伝わってきた」のほうが、スマート
織田作之助「夜光虫」にも「体温が伝わってきた」という一文がある模様だし
▼EDコンプで20分〜だが、設定を盛った割にこの時間では書ききれなかったテーマが多すぎなので、1〜2時間の、もっと長いゲームにしたほうがよかった気がする。
キャラ絵やボイスコが割と水準以上なだけに、惜しいですね。
評価D
50点
2018年02月28日
【ゲームは進化してない?ゲームの進化は止まった?】来年でニンテンドーDS発売から15年経つという事実
定期的に書く、ゲーム雑談
今回はゲームの進化について考えてみる
DSが2004年発売なので来年で恐ろしい事にDS15周年だけど、それにしてはこの15年でゲームは、ゲームの歴史上で見ると、余り進化していない気がするね。
ファミコンの1983年から15年経った1998年は、既にドリームキャストも発売されている。
つまりざっくりいうとビデオゲーム大ブレイクのファミコンからドリキャスまでが15年。
バイオハザード2、バーチャファイター3、ジャスティス学園などもこの年、98年。
松坂が甲子園でノーヒットノーランを達成した年でもある。今の松坂を思うと、もう本当に大昔だろう
つまりドンキーコングの年からソニックアドベンチャーの年までが15年
黎明期から成長期、黄金期なので新しいモノがバンバン入ってきた時代とはいえ、この流れの強さはすさまじい
だってこれが、
たった15年でこれだもんなあ、恐ろしすぎる。
勿論ゲーム性や処理能力の進化も飛び抜けてる
90年代からは3Dもガンガン入ってきて、ムービーにボイス、アニメ、なんでも使えて、もうほぼ映画のようなゲームまで出ていた
バイオハザードなんて設定やストーリーもゾンビ映画さながらだった
勿論ゲームとしても超面白い。ダブルミリオンを軽々と超え、今じゃありえないくらい売れていた。だが最新作のバイオ7は国内はおろか、人気のあった海外ですら売り上げが激減してしまった
産業としても凄まじい。もう98年には、テレビゲームが何か知らない人なんていなかっただろう。
開発費、開発規模も膨れ上がってて、ファミコン時代が掘っ立て小屋、PS時代がビルがガンガン建つなんて描いてる漫画家もいた。
99年に発売されたシェンムーは史上最大規模の開発費70億円だった(実際の開発費は50億らしいが)
セガはサターン時代からずっとこれを作っていた
では2004年から現在までゲームは一体何が進化したか、というと、正直グラフィック以外は無いんじゃあ…?
ゲームのグラフィックの進化が分かる画像という有名な画像があるが、システムやゲーム性、遊び方には触れていない。
オンラインについては既にPS2時代にプレイオンラインがあったので、FF11で初めてネトゲに触れた人も多かった
ファイナルファンタジー:アンリミテッド(FF:U。FF初のアニメ化で話題になった)の放送中に流れていた、坂口が「今度のファイナルファンタジーは、人間が相手です」とゲームアンチを一蹴するCMを覚えている人も多いだろう
内容はFFが余り関係なく、マントの男が「お前に相応しいソイルは決まった!」と叫ぶ謎アニメであったが…
これが2001年。当時はまだまだ新しい実験的作品が多く、FFを1段階も2段階も進化させたFF10も大ヒットした。
ムービーフルボイス、フェイシャルモーションなど、今では当たり前の要素も当時は凄かった
主題歌の「素敵だね」もゲーム主題歌としては異例の大ヒットだった
当時はなんでもかんでもオンラインの時代で、あれもこれもネトゲ化していた
シェンムーオンラインのように便乗に失敗してしまったタイトルも多い
よって、いってみればネットゲームの時代だった
でも2004年からの15年って、そういうの無い気がするなあ…
DSもPSPも勿論凄くいいハードだったが、あくまで発売から、数年範囲の出来事
スマホゲーの前身であるアプリゲーも、この時代
オープンフィールドゲーや自由度の高いゲームが流行ったのも、GTA3がヒットしたのも、PS2時代…
では遡る事数年〜で何かあったかというと…
ソシャゲなど、新しいモノが流行ってはいるが、ゲーム文化というより、ただビジネスモデルがヒットしただけだし…
DLCにいたっては論外だろう。あれはネガティブイメージのほうが強い
WIIは体感だが、アーケードゲームでも似たようなものがあったので、全く新しくはない。リモコンもいってみればガンコンのバージョンアップ版
3DSの3Dは、任天堂自身がアイデンティティを否定する2DSを出したこともあり、3D自体は完全にコケた
WIIUはWIIで何を学んだの?というほど酷かった。売り上げも大きく下落した
スイッチは絶好調だ、アイディアはとてもいい
うーん、これからの15年…
もうゲームの進化の余地はほぼ無い気がするな…
2000年代初頭がネットゲーム時代なら、今は一体何が売りの時代なんだ…?
曖昧模糊、漠然としたゲーム業界になったなあ…
今回はゲームの進化について考えてみる
DSが2004年発売なので来年で恐ろしい事にDS15周年だけど、それにしてはこの15年でゲームは、ゲームの歴史上で見ると、余り進化していない気がするね。
ファミコンの1983年から15年経った1998年は、既にドリームキャストも発売されている。
つまりざっくりいうとビデオゲーム大ブレイクのファミコンからドリキャスまでが15年。
バイオハザード2、バーチャファイター3、ジャスティス学園などもこの年、98年。
松坂が甲子園でノーヒットノーランを達成した年でもある。今の松坂を思うと、もう本当に大昔だろう
つまりドンキーコングの年からソニックアドベンチャーの年までが15年
黎明期から成長期、黄金期なので新しいモノがバンバン入ってきた時代とはいえ、この流れの強さはすさまじい
だってこれが、
たった15年でこれだもんなあ、恐ろしすぎる。
勿論ゲーム性や処理能力の進化も飛び抜けてる
90年代からは3Dもガンガン入ってきて、ムービーにボイス、アニメ、なんでも使えて、もうほぼ映画のようなゲームまで出ていた
バイオハザードなんて設定やストーリーもゾンビ映画さながらだった
勿論ゲームとしても超面白い。ダブルミリオンを軽々と超え、今じゃありえないくらい売れていた。だが最新作のバイオ7は国内はおろか、人気のあった海外ですら売り上げが激減してしまった
産業としても凄まじい。もう98年には、テレビゲームが何か知らない人なんていなかっただろう。
開発費、開発規模も膨れ上がってて、ファミコン時代が掘っ立て小屋、PS時代がビルがガンガン建つなんて描いてる漫画家もいた。
99年に発売されたシェンムーは史上最大規模の開発費70億円だった(実際の開発費は50億らしいが)
セガはサターン時代からずっとこれを作っていた
では2004年から現在までゲームは一体何が進化したか、というと、正直グラフィック以外は無いんじゃあ…?
ゲームのグラフィックの進化が分かる画像という有名な画像があるが、システムやゲーム性、遊び方には触れていない。
オンラインについては既にPS2時代にプレイオンラインがあったので、FF11で初めてネトゲに触れた人も多かった
ファイナルファンタジー:アンリミテッド(FF:U。FF初のアニメ化で話題になった)の放送中に流れていた、坂口が「今度のファイナルファンタジーは、人間が相手です」とゲームアンチを一蹴するCMを覚えている人も多いだろう
内容はFFが余り関係なく、マントの男が「お前に相応しいソイルは決まった!」と叫ぶ謎アニメであったが…
これが2001年。当時はまだまだ新しい実験的作品が多く、FFを1段階も2段階も進化させたFF10も大ヒットした。
ムービーフルボイス、フェイシャルモーションなど、今では当たり前の要素も当時は凄かった
主題歌の「素敵だね」もゲーム主題歌としては異例の大ヒットだった
当時はなんでもかんでもオンラインの時代で、あれもこれもネトゲ化していた
シェンムーオンラインのように便乗に失敗してしまったタイトルも多い
よって、いってみればネットゲームの時代だった
でも2004年からの15年って、そういうの無い気がするなあ…
DSもPSPも勿論凄くいいハードだったが、あくまで発売から、数年範囲の出来事
スマホゲーの前身であるアプリゲーも、この時代
オープンフィールドゲーや自由度の高いゲームが流行ったのも、GTA3がヒットしたのも、PS2時代…
では遡る事数年〜で何かあったかというと…
ソシャゲなど、新しいモノが流行ってはいるが、ゲーム文化というより、ただビジネスモデルがヒットしただけだし…
DLCにいたっては論外だろう。あれはネガティブイメージのほうが強い
WIIは体感だが、アーケードゲームでも似たようなものがあったので、全く新しくはない。リモコンもいってみればガンコンのバージョンアップ版
3DSの3Dは、任天堂自身がアイデンティティを否定する2DSを出したこともあり、3D自体は完全にコケた
WIIUはWIIで何を学んだの?というほど酷かった。売り上げも大きく下落した
スイッチは絶好調だ、アイディアはとてもいい
うーん、これからの15年…
もうゲームの進化の余地はほぼ無い気がするな…
2000年代初頭がネットゲーム時代なら、今は一体何が売りの時代なんだ…?
曖昧模糊、漠然としたゲーム業界になったなあ…
2018年02月25日
愛しのサラ レビュー感想 ねこ大好き(ネタバレ)
トリックそのものがゲームのコアなため、クリア後に読むことを推奨します
伏線が丁寧で非常に良く出来た短編ノベルでした
まず最初に可愛い猫の画像に癒されます
だが読み進めていくとすぐに何かがおかしいと分かる、この主人公、ハッキリいって相当キモイ。
特に、ネコをケージに入れるのはダメでしょ。まあネコ用ケージ、あるけどさ。なんか独善的な飼い主だなー。
まあこれも偏った愛猫家かな?と思ってスルー
そして男性視点クリア後に解放されるサラ視点。
案の定飼い主に迷惑していることが分かるのだが、どうにも様子がおかしい…
そうサラはストーカーに拉致監禁されている被害者女性だったのです
クリア後に変化するタイトル画面が怖いね
男性がケージをクローゼットの中に隠してることがさらっと一文で示されてたり、掌編どんでん返しとしてはなかなかのデキ。(にゃーにゃー煩いから入れた?と一瞬思った。この独善的な飼い主ならネコを普通に閉じ込めそうだし)
ただし、手法は相当ベタなので、説明文を読んだだけで、気付いた人も多いでしょう。
もうこの説明文は要らなかったんじゃないかと
―――――――――――――――――――――
君はずっと此処にいて良いんだよ。
かわいいかわいい僕のサラ。
世界で何よりも愛しい、大切な、僕だけのペット。
今も君は僕の帰りを、あの小さな部屋で身を震わせて待っている。
あぁ、早く会いたいな。
柵越しに君の柔らかい頭を撫でて、かわいい鳴き声をたくさん聞いてから眠ろう。
そうすればきっと、疲れなんて一瞬で吹き飛ぶよ。
君がいてくれるなら、僕はなんだって出来るんだ。
これからもずっと一緒だよ、サラ。
―――――――――――――――――――――
私は読み飛ばしていたので、普通に気付きませんでした(笑)。ねこ大好きノベルと思ってたんで、やられた。
あとはもっと、監禁の生々しさを伝える伏線があるとよかったですね。
帰ってきたらサラが粗相をしてて、悪臭が立ち込めていた。でも僕はサラを愛しているので、それを処理する事すら愛おしいなんて文章を入れておけば、読み返した時に気持ち悪さと緊迫感が倍増します。実際、一晩放置されたら、粗相しないなんてありえないしね。
評価C
65点
良作でした。
伏線が丁寧で非常に良く出来た短編ノベルでした
まず最初に可愛い猫の画像に癒されます
だが読み進めていくとすぐに何かがおかしいと分かる、この主人公、ハッキリいって相当キモイ。
特に、ネコをケージに入れるのはダメでしょ。まあネコ用ケージ、あるけどさ。なんか独善的な飼い主だなー。
まあこれも偏った愛猫家かな?と思ってスルー
そして男性視点クリア後に解放されるサラ視点。
案の定飼い主に迷惑していることが分かるのだが、どうにも様子がおかしい…
そうサラはストーカーに拉致監禁されている被害者女性だったのです
クリア後に変化するタイトル画面が怖いね
男性がケージをクローゼットの中に隠してることがさらっと一文で示されてたり、掌編どんでん返しとしてはなかなかのデキ。(にゃーにゃー煩いから入れた?と一瞬思った。この独善的な飼い主ならネコを普通に閉じ込めそうだし)
ただし、手法は相当ベタなので、説明文を読んだだけで、気付いた人も多いでしょう。
もうこの説明文は要らなかったんじゃないかと
―――――――――――――――――――――
君はずっと此処にいて良いんだよ。
かわいいかわいい僕のサラ。
世界で何よりも愛しい、大切な、僕だけのペット。
今も君は僕の帰りを、あの小さな部屋で身を震わせて待っている。
あぁ、早く会いたいな。
柵越しに君の柔らかい頭を撫でて、かわいい鳴き声をたくさん聞いてから眠ろう。
そうすればきっと、疲れなんて一瞬で吹き飛ぶよ。
君がいてくれるなら、僕はなんだって出来るんだ。
これからもずっと一緒だよ、サラ。
―――――――――――――――――――――
私は読み飛ばしていたので、普通に気付きませんでした(笑)。ねこ大好きノベルと思ってたんで、やられた。
あとはもっと、監禁の生々しさを伝える伏線があるとよかったですね。
帰ってきたらサラが粗相をしてて、悪臭が立ち込めていた。でも僕はサラを愛しているので、それを処理する事すら愛おしいなんて文章を入れておけば、読み返した時に気持ち悪さと緊迫感が倍増します。実際、一晩放置されたら、粗相しないなんてありえないしね。
評価C
65点
良作でした。
2018年02月24日
高速ババアの家 レビュー感想 1度はビビれるお手軽ホラゲー
【 あの「高速ババア」の怨念が、君の夢に現れた! 】
今回は、あの有名な恐怖の都市伝説「ターボばあちゃん」(その他、様々な呼び方あり)を
ラストゲームメーカー独自のオリジナルの解釈で「高速ババア」として新クリエイト。
「ここはどこだ? 夢か現実か? これはあの高速ババアの家だ。」
高速ババアは、いかにして生まれ、そして何ゆえ怨念を持ってアナタの前に現れるのか?
主人公は一体、高速ババアに対して、過去に何をしでかしていたのか?
高速ババアのターゲットは、もちろんアナタだ。それ以外には何も無い!
頭脳を破壊する、そのあまりにもシンプルすぎる舞台と、その謎めいた屋内構造。
見たら1秒で逃げるのでさえ、もう遅すぎる。
0.1秒の反射神経で命を守れ!!
クリアまで5分程度の短編ホラーだが、最初は結構ビビります。
敵との初遭遇が前触れ無しなので、初見殺しとして、1度はゲームオーバーになるんじゃないかな。
ジャンルは反射神経を使う逃げゲーで、ダンジョンを探索しながら2000円を集めるのだが…
実はある方法を使うといとも簡単にクリア出来てしまうので、これについては伏せておきます(でもカンのいい人は気付くでしょう)
EDが実にあっさりで何かいい話風に終わっちゃったので、ここにもなにか恐怖が欲しかった。
ババアが最後ユルサナイヨと呟くとか、何かあるだろうと身構えていたら、特に何もなくて拍子抜け
システムもストーリーも、説明文は盛りすぎかなと。
サクっと遊べて手軽に楽しめるホラー逃げゲーでした。
評価D
50点
2018年02月23日
迷子のレープクーヘン レビュー感想 畜生兄妹
迷子のレイプクーヘン?
ってボケるの禁止な!
ヘンゼルとグレーテルを元ネタにした短編RPG
ハッピーエンドクリアまで、15分
ゲームバランスはザックリで、サクサクレベルが上がるので簡単に攻略できます
絵はかなりクオリティ高いです。ドット絵も自作かな。
そしてお菓子をテーマにした可愛い絵なのに、ダークテイストで、敵もなかなかキモグロくていい感じ。
家庭用ゲームだとマザー。フリゲだとEND ROLLっぽい
だが折角絵やテキストが優れてるのに、こんな短いゲームの中に、バグがかなり多かった。
HP0のまま戦闘を終えると、なぜかそのまま続行。そして次のバトルになった直後、唐突にゲームオーバーになってしまう。このままセーブしてしまうと、もう完全にやり直し。詰み、ハマリ状態になってしまう。
戦闘不能でもなぜか動けるゾンビ兄妹
評価D
50点
可愛い顔したダークファンタジーRPG。絵や世界観が好きならオススメ。
尚、バッドエンドの条件が分からない。
多分、家の扉を開けるか、兄妹のレベル差を一定にするか、1人で脱出することかなぁ…?
と思って1人で脱出しようとしたら、これまたバグって、唐突にレベルが10になり、ラスボスを倒したときのセリフが流れてしまう。勿論、まだ戦ってもいない(笑)
置き去りにしてきたアニキが喋る。勿論メニュー画面にもバトルにもいない、まだ檻に入ったまま(笑)
スーファミのRPGには、こういうバグが多かったなあ
【その後トゥルーエンドを見る】
原作…というか原著を今風のヤンデレ萌えっぽくアレンジした、これはいいED。