背景画像はリアルだが、中身はファンタジー系…
…なのはまあいいとして、絵の枚数が少なすぎて、世界観が不明瞭のまま進む
空を飛ぶ人間がいるならいるで、テキストだけさらっと流すのではなく、最低でも3,4枚はファンタジーを想起させる絵が欲しかった。
魔法の世界なのにファンタジー感が全く無い。背景も、日常的な画像素材だしね。
▼主人公は戦争に送り出される妹のために奮起するのだが…
全体的に1クールアニメのダイジェスト版のようで、展開が速いのなんの。常に、重要な部分をカットしたまま進む
バラバラだったチームが妹の女の力でアッサリ解決するのはまあいいとしても、宿敵っぽかった法泉との決着もつかず、あれだけ辛辣だった法泉が余りにもアッサリと退いたり(実はいい人?)、これまでの確執はなんだったの?という感じで、幾らなんでも流れを端折り過ぎており、肩透かしなシーンが非常に多い…。
妹が悪漢たちに拉致られてから、救出に失敗し妹と再会してからの展開も、物凄く速くて、雑
監禁されている妹と会って、言う事は無いの?
普通なら心配したり、何かセリフがあるでしょ。でも何も反応がないので、人間が描けてないんだよね。凄く記号的な人物ばかり
主人公と妹の過去も余りにも呆気なく流されてしまう。
法泉が主人公を飼い犬にした理由や設定も特になし
▼「主人公が」バラバラになったチームをどう纏めるか?そして法泉との決着。この2つのテーマは必須だったのでは
だってこのゲームのタイトルは!までつけてリトルウィッチ×コンチェルト!なんですから。
コンチェルトまでを丁寧に描かないと…
▼そして唐突に流れるスタッフロール…
エピローグで妹と再会。終わり。
終わり?
え!?これで終わり!?
(=゚ω゚=;) マジ!?
エンディングは2種類あるが、バッドエンドの最後でガーン!という効果音が入るのが、ギャグ風で笑ってしまった。悲惨な結末の筈なのにね。
文章もおかしな部分が多い。例えばここ、体温の熱じゃなくて体温だけでいいような…
「体温が伝わってきた」のほうが、スマート
織田作之助「夜光虫」にも「体温が伝わってきた」という一文がある模様だし
▼EDコンプで20分〜だが、設定を盛った割にこの時間では書ききれなかったテーマが多すぎなので、1〜2時間の、もっと長いゲームにしたほうがよかった気がする。
キャラ絵やボイスコが割と水準以上なだけに、惜しいですね。
評価D
50点
【このカテゴリーの最新記事】