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2017年12月18日
「オリエント急行殺人事件」見てきました
 一週間遅れの感想です(笑)。前回、8割がた書き終わった後にテキストエディタが飛んでしまって(こんなこと初めて)萎えてしまいました。

 そんでもって仕切り直し。ある程度の年齢で映画ファンを自称していればこの作品を知らないってことはありませんし、当然私も犯人は知っています(笑)。それでも推理モノを見に行くってのは酔狂なことですが、この映画は「楽しむ映画」ではなく「嗜む映画」って感じですねぇ。



 雪で行く手を阻まれた豪華列車オリエント急行、その車内で一人の男性が殺害された。乗り合わせた名探偵、エルキュール・ポワロも頭を悩ませる。容疑者は乗客全員、しかも被害者はかなりの恨みを買い、状況証拠なども犯人を絞り込む決定的な証拠にならない。

 誰が男を殺したか?それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますんでご注意を。

【感想:Start】

 これは厳しい言い方にもなりますが「ブレードランナー」同様、このストーリーは現代では陳腐な感じであると同時に観客を納得させるものではありません。もちろん、当時は画期的であったものの、それに影響を受けて量産された映画がいまから見て既に一世代、二世代前のものですからねぇ。

 もちろん、今年たくさん見たマンガ原作の実写化シリーズみたいにストーリーを知らない体で見ながら「犯人は誰だ!?」ってポジションで見ると…やっぱり腹が立ちますね(笑)。

 殺された男は殺されるに足る悪党、むしろ犯人に同情の余地があるってパターンは最近の刑事ものでは辟易とするほどありきたりのパターン。犯人も"アレ"だとせっかくの推理や伏線もやりっぱなしでOK。これも当時では画期的だったと言う事を返す返す考えても、やっぱり初見の若い人たちに進められるか?と考えるとそうでもないし。

 いや、改めて「不朽の名作」ってのは本当に少なくなった…と言うよりも、思った以上に映画って進化してるんじゃないかと改めて感じさせる機会になりました。ただ、これはシリーズ化されそうですが、次の作品も見に行きそうですねぇ。

 あっ、あと特筆すべきは映像美。ドローンを使ったであろう映像は旧作ではありえない映像でしたし、これだけでも見る価値があるかもしれませんが、かと言って映画全体を進めるには力が弱いか。

【感想:End】

 最後に。感想では続編について言及していますが、この映画のラストシーンがそれを示唆しています。ポワロを迎えに来た車が次の殺人事件の捜査依頼をし、彼を連れていきます。その事件現場は「ナイル川」。

 これ、思わず声を出して笑ってしまいました(笑)。そう、「ナイル殺人事件」が次の作品になりそうです。以前にも書きましたが、親は小学校5年生の私に「ナイル殺人事件」を見せ、私は詳細なトリックまでは無理でしたが犯人を当てたことを驚かれた記憶が残っています。

 大人になって今一度、じっくり味わいたいと思いますが、これも「嗜む」って感じになりそうです。




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