覚書でこの話題は取り上げてませんでしたが、例の尖閣ビデオの犯人が自首しました。

　民主党政権のグダグダ状態が招いた事件だと言えるこのビデオ流出。仙石長官はかなり色めき立っていますが、また根拠のないことを言ってますねぇ。

“海保長官 責任は免れず”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101110/k10015154531000.html

>一方、仙谷官房長官は、海上保安本部に「海上保安官を
>かばってほしい」といった意見が寄せられていることに
>ついて、「国民の過半数が、そのように思っているとは
>まったく思わない。国民は信頼できる捜査を求めており、
>事件が起こればしかるべき処分をしてもらいたいという、
>健全な国民が圧倒的多数だと信じている」と述べました。

　では不健全な国民の一人として文章を続けますが、国民が信頼できる捜査を求め、事件が起これば然るべき処分をしてもらいたいと思うのは中国人船長に対してではないか？と思いますが。ビデオ公開をせずに船長を釈放したことで、この海保の職員がこの様な行動を起こしてしまったわけです。

　で、今回のビデオ流出は国家機密を漏らした由々しき事態と言いたげですが、このビデオがなぜ国家機密なんでしょうか。私としては民主党政権が国家機密と決めたから国家機密だと言う認識しかありません。

　イージス艦情報漏洩など、国益を損なう事件に比べ、今回のビデオ漏洩でどの様な国益が損なわれたか。仙石さんに聞けば１時間以上、熱弁をふるうでしょうが、最初の５分でなぜ仙石さんが騒いでいるかがわかると思います。

　さらに今回の事件で思ったのは、情報の漏洩なんて意識一つでどちらにも流れて行きます。具体的にいますと、組織や上司、仲間の事を思えば情報を漏らさない！と意識が各人に植え付けられ、機密は守られます。逆に今回の様な義憤に駆られた人間がいたら、アッサリと漏れてしまう。つまりは政府の姿勢に海保の一職員が黙ってられなかったということであり、民主政権の求心力の低下を表しているということでしょう。

　この職員の扱いは、事によっては中国人船長に対する扱いよりも難しいかもしれません。

　まぁ、仙石さんの「国民の過半数が･･･」って言葉の証明は、次の選挙でしかできないんでしょうねぇ。


　最後に。明日、たぶん覚書の更新はありません。先に断っておきますね。

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