機器構成はDaniel Hertz スピーカー:M1 Reference Speaker System(1100万)、パワーアンプ:M5 TELIKOS Mono Reference Power Amplifier(115万×4台)、プリアンプ:M6 1 MegOhms Preamplifier(140万)、プレーヤーESOTERIC P-02(140万)+D-02(140万)+G-01(135万)だ。高精度ルビジウム発振器による10MHzマスタークロックを入れての試聴だ。
ダニエル・ヘルツのM1 Reference Speaker System(1100万)のインパクトが凄い。The Sonus faber(ザ・ソナス・ファベール)の高さ1713mm幅747mm奥行782 mm重量305kgにも驚かされたが、こちらも高さ1550mm幅560mm奥行470 mm重量150kgと巨大だ。ブラックピアノ仕上げのキャビネットは美しいが長方体の無骨なデザインからはまるで黒い家庭用冷蔵庫といった印象だ。(笑) ウーファーは80Hz以下を受け持つと言う。
試聴曲は以下の通り。
1)「Dear Friends – miki/山岡未樹」より「4. バードランドの子守唄」
2)「Soul 2/シール」より「5. What's Going On?」
3)(曲名不明)和太鼓
4)「ショスタコーヴィチ:交響曲第8番」より第3楽章
5)「情熱大陸〜葉加瀬太郎 SELECTION〜」より「エトピリカ」
6)「愛のストーリー/ナターシャ・マーシュ」より「17.アイ・ウィル・フォロー(エトピリカ) feat. 古澤巌」
7)「チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲」欧州の有名なオーケストラの演奏をマークレビンソンが生録したもの
MCはDyna5555 川又氏が担当した。10月21日にMarkLevinsonが H.A.Lを訪れたとのことで、Daniel Hertzフルシステムを自宅に導入して2.7メートルの位置で音楽を聴いているという。この時に「マラソン試聴会」の話をしたら「その広さならボリューム9の位置で鳴らしてくれ」との指示があり7曲目に使用した音源を頂いたと話した。
3曲目から川又氏の言う劇場型試聴会となり大音量となった。和太鼓の音楽は、300人が入る祖師堂がびびるほどの音量でバチの音と人の声が怖いくらいだ。聴いていたら音圧で息苦しさを感じる程だった。30.5cmドライバーが激しく前後しているのが目で分かったが意外や45.7cmウーファーは振動しているように見えなかった。7.5cmホーンによる高音は少しきつく感じたが常識的な音量であれば問題ないだろう。(笑)
最後のワンポイントステレオマイク録音の音源は周囲の雑音が入って入るもののその臨場感は素晴らしく文字通り目の前でオーケストラの演奏を聴いているような錯覚が味わえた。その上演奏が素晴らしい。他の観客の声とか拍手がなかったので練習かリハーサルだと思うのだが、さすがプロと思わせる一糸乱れぬ力強い演奏で観客を高揚させてくれる。「この音源が欲しい!」と思ってしまった。
価格的にも大きさ的にも日本の一般家庭には導入が難しいシステムなだけに、その魅力を堪能出来て大満足な45分間だった。
【関連リンク】
『マラソン試聴会ご来場まことにありがとうございました』
http://dtc3f.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-e3b2.html
『ダニエル・ヘルツ』
http://www.danielhertz.com/products/m1
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image