「キャラホビ2012」【詳細版】レポート第2回は「花の詩女 ゴティックメード」だ。当然の様に撮影録画録音禁止なので記憶を頼りに私が見聞きした内容を記録しておく。記憶をもとに書き起こしているので間違いがあったらその時は勘弁して頂きたい。(敬称略)
3) 14:30〜15:15 花の詩女 ゴティックメード スペシャルステージ
出演は川村万梨阿(詩女ベリン役)、佐々木望(皇子トリハロン役)、井上伸一郎(角川書店代表取締役社長)とゴティックメード応援団員の司会者の4名だ。川村さんは着物姿でそのことを司会者から尋ねられると「ファイブスター物語に登場する着物です。ステマです。(笑)」と答えていた。
ゴティックメードの正式略称は”GTM”で映画公開が2012年11月1日(木)と発表された。
井上社長は「2006年に永野先生からアニメを制作したいから『ファイブスター物語』(FSS)を1年間休載させて欲しいとの話があり許可した。」「去年のこのステージで今年 (2011年) 中の映画公開を目標としていると発言したのだが、まさか6年も掛かるとは思ってもいなかった。」「この作品イメージは永野先生の頭の中にしかないので絵コンテから作画まで本人が描くしかない。角川としては永野先生の作家性を尊重して自由にやってもらっている。」「当初30分弱の作品の予定が、GTMが動き出したら段々尺が伸びて70分強の作品になってしまった。」と制作話を語った。
川村さんは「1年で10分ずつ長くなっていったんですね。」と感想を述べた。
制作追い込みで忙しくこのイベントに参加できなかった永野護監督からのビデオレターが上映された。「この映画は何度でも観たくなる傑作に仕上がった。公開を楽しみにしていて欲しい。」と自信満々に語っているのが大変印象的な内容だった。井上社長は「作画は全て終わりました。あと2か月です。」と完成の目途がついたことを明かした。
ビデオを見た川村さんが「どこかで見たような部屋ですね。」と言うと井上社長が「角川の会議室で仕事をしてもらっています。」と答えた。川村さんが「珍しい制作体制ですね。」と感想を言うと、佐々木氏が「見張っていないと最近はまっているオンライン鉄道ゲームを遊んでしまいますからね。」と冗談を言った。
ゴティックメードの登場人物紹介が行われ詩女ベリン、皇子トリハロンと続き4番目に謎の動物ラブ(CV:大谷育江)が説明された。川村さんは「脚本を見た大谷さんが収録初日に『日本語がないんですけど?』と質問したところ永野監督と若林和弘音響監督の2人が盛んに謝って『貴方の声が必要なんです!』」と言っていたことを明かした。
川村さんは「ラブは単なるペットではなく物語上重要な役割を担っているんです。とにかく可愛くて萌え死ぬという体験が出来ますよ。」と熱心に語り、佐々木氏も「4番目に紹介されていることからも分かります。」と同意していた。
ゴティックメードが動いている初めてのシーンを含む出来たての予告編が上映された。この後整理券観覧来場者は非売品オリジナルTシャツ3着プレゼントのジャンケン大会が行われ、最後にプレス向け出演者3名のフォトセッションが行われて終了した。
30分作品1年制作予定が70分強6年制作になったら予算超過でビジネスとして失格だろうに、それだけ角川書店は永野護監督の作家性を高く買っているのだなあというのが1つ目の感想、「それはステマではありません。」というのが2つ目の感想、重要なラブがPVにまったく登場していなかったようで残念というのが3つ目の感想だ。
最後の15分は”観覧席の外から観覧”している柵外の人達にとっては退屈な時間だった。(苦笑) もっとも整理券がもらえなくても立ち見であることを我慢すれば自由に見られる寛容さは嬉しい配慮だ。お陰で私は全ステージを立ち見で観覧させてもらうことが出来た。(笑)