藤戸氏は日経平均株価と日本名目GDP成長率の対数複合グラフを見せて以下の様に説明した。
1)1950年から1973年の日本経済は高成長で、日経平均株価の上昇率は年平均22.4%とbuy and holdがベストだった。
2)1998年から2011年のGDP単純平均が-0.7%と成長していないので、1990年から2011年の日経平均は-4.0%と毎年値下がりしている。
3)低賃金を武器とした東アジアのライバル企業の台頭と円高という企業業績構造問題とマクロ環境の厳しい現実を認識しないといけない。
4)1982年から2012年の間に対ドルでは約3.5倍円高、対ウォンでは約6.2倍の超円高になっている。
5)リーマンショック後の日経平均は9千円から11千円台、震災後は8千円から10千円台とレンジ感が変わっている。
6)安い時に買って高い時に売るというタイミングを捉えて売買を行う必要のある時代に変わった。
7)日本固有のアノマリー(anomaly:経験的な規則性のある事象)として秋に買って正月から春に売るのが良い。最悪は春に購入することだ。
8)秋になって8千円台半ばになった時、欧州問題の行方を見極めて押し目買いしても遅くないだろう。
6/21(木)と4/18(水)の記事に重なる点が多い話だった。そして今日日経平均はQE3期待後退もあり107円以上下落した。「NT倍率に注意」の話もあった通り一部の値がさ銘柄の上昇が日経平均を上げている脆弱な市場では十分予想出来る展開だ。特に9/13(木)にQE3が実施されなかった場合、投資家たちはどんな反応を見せるのかと思うと、これ自体が市場混乱の原因になりそうだ。(冷汗)
ダウ平均株価も日経平均同様一部値がさ株が支えているとのニュースもあり世界の投資家たちは経済成長ではなく経済政策で株を買っているというおかしな話になっている。このまま米国経済の成長率が低下すれば日本同様株価は徐々に上値を下げていくのだろうか。まずは住宅バブル破裂の後遺症から脱却出来るかが鍵なので米国住宅関連指数に注目したい。
6/21(木)にネット証券を検討すると書いて2か月経過したのに未だに検討に取り掛かっていない。ブログ記事になる段階までまとめられるのか分からない内容なので他の記事作成を優先してしまうからなのだが、このままでは秋のラストチャンスに間に合わなくなりそうだ。さてどうしたものか。(汗)
この記事を書く時の裏話としてグラフの数字を読む為にSV-MV100の画面をGX1で撮影して拡大表示するのだがG 20mm/F1.7は最短撮影距離が長く適さないのでMACRO-ELMARIT 45mm/F2.8の出番となる。その写りはいいのだがSV-MV100の解像度が低く小さな数字は潰れてしまい結局ハッキリと読めない。もし数字が間違っていたら、そういった理由なのでご勘弁をお願いします。
【関連リンク】
『東証大引け、反落 7日ぶり安値、米欧株安で 下げ幅は1カ月ぶり大きさ』
http://www.nikkei.com/markets/kabu/summary.aspx?g=DGXNASS0ISS16_24082012000000
『株、上値「1万0500円限界」説 期待感の低下で細る浮揚力』
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL210CR_21082012000000
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